この項目にはスマートフォンアプリゲーム『Fate/Grand Order』の第2部第5章後編『星間都市山脈オリュンポス 神を撃ち落とす日』延いては第2部全体に及ぶ核心的なネタバレがあります。
表に出てくるがいい!人類共!
『地球国家元首、U-オルガマリーである!』
プロフィール
依代 | オルガマリー・アニムスフィア |
---|---|
真名 | 異星の神 |
クラス | ビーストⅦ |
性別 | 女性 |
身長 | 162cm? |
体重 | 53kg? |
出典 | Fate/Grand Order |
地域 | 地球外? |
属性 | 秩序・善・獣 |
設定担当 | 奈須きのこ? |
ILLUST | 武内崇 |
CV | 米澤円 |
※このプロフィール文は本百科の推測であり公式によるものではないため注意。
概要
『Fate/Grand Order』に登場するビーストクラスの人物。
クリプターのリーダーキリシュタリア・ヴォーダイムの計画によって、彼のサーヴァントである神霊アトラスを内部に収納し起動することで『異星の神』に対して「空想樹マゼランに既に神が入っているので利用できない」形としつつ、キリシュタリア本人以外の人間すべてを神へと昇華させるための世界樹として機能するはずだった空想樹マゼラン。
だが、ベリルの計略により空想樹を炎上させられて「空想樹の絶対性」が崩れ、ダメ押しとばかりに放たれた千子村正の斬撃でアトラスの体が両断された事により、空想樹の元々の目的である『異星の神』の降臨が可能となった。この時、空が変化しておりホームズ曰く「夜空ではない!宇宙でもない!カオスのいた超次元とも違う!」「私にも全く推理ができない……!アレは一体─────なんなのだ!?」と動揺していた。
そしてアトラスの霊基を乗っ取る形で(若干完全なものから逆行した)マゼランを取り込み、遂に降臨した異星の神。
その存在はサーヴァントとしての霊基によって形成されており、そのクラスはなんと、災害の獣たる人類悪ビーストの最後のナンバービーストⅦであった。
しかし、ビーストクラスを象徴する巨大な二本角こそあれど主人公とマシュが驚いたのは、その力や異質さにでは無く、二人にとってその風貌が既視感のあるものだったから。
降臨したそれは、本作の冒頭で死んだオルガマリー・アニムスフィアそっくりな顔をしており、どういう訳か彼女の存在を依代にした疑似サーヴァントとして顕現していたのである。
彼女の顔をした異星の神は、自らを「地球国家元首U-オルガマリー」と名乗り上げ、白紙化した地球の征服を宣言するのだった。作中では「地球大統領」とも言われている。
この目的や本来はキリシュタリアだけを蘇生させるはずだった事から分かるが、ベリルの「この競争は出来レース状態だ」という発言はある意味で的を射ていた。
なぜなら、ビーストⅦは自分の体として空想樹を自分の養分として異聞帯をそれぞれ欲していたに過ぎず、最終的には異星の神しか地球に残らないのだ。元から「最後に勝利した異聞帯が新たな歴史になる」など、(理論上可能ではあったが)甘言でしかなかったのだろう。
配下のアルターエゴが「空想樹を育てきる事を目的とする」にもかかわらず「空想樹と密接に結びついているはずの異聞帯に対しては、その土地を育てる方向性とはかけ離れた行動が多々見られる傾向にあった」謎も、この事実で氷解した。
人物
一人称は「私(わたし)」。
疑似サーヴァント共通の性質により、性格は依代と混ざったものになっており、口調も半々でオルガマリーのそれに、言動も超越者としての威厳に乏しいそこはかとなく残念な感じが漂う。
その為、純粋な本来の人格を窺い知る事は難しい。ビーストⅦも当初の想定より遥かにスケールの小さい今の自分を訝しんでいる。
だが卑屈ぎみな彼女とは違い極めて尊大な性格で現人類を「虫」、異聞帯を「食事」扱いする、誰かしらにも似た残忍な暴君タイプの自信家。
知識として人類を知らず、顕現するまでは地球の基準に合わせた思考プロセスも無かったはずだが、地球漂白の際に真っ先にカルデアを壊滅させる事を指示するなど、かなり計算高い。
ただし事前に人類の歴史情報を得ていなければ、英霊を手駒になど選べないはずなので、何らかの形で知ってはいた可能性が残る。
依代由来の性質(キャラクター)であり、地球の言語を覚えたばかりのためか残念な言動にも見えるが、地球の言葉をもっと知った上で発言するともっと恐ろしい言葉を放つ方向に言動を変える可能性もある。「地球国家元首」という言葉も、言い換えれば「地球の最強個体」とも読み取れる。
なぜ王ではなく大統領なのかというとこの惑星の悲鳴を聞いて、虚空の星からやって来たため。呼ばれてやって来た以上この惑星を自分のものにする気はないのでカマソッソのように王を名乗るつもりも、なる予定もないらしい。
降臨をその目で見た主人公やマシュはオルガマリー所長の雰囲気を確かに感じ取っており、特異点Fでは叶わなかったが、この事態を受けて「彼女を助けられるかもしれない」と期待を寄せるようになっている。
なお、名前の頭に付いている「U」は「ウルトラ」の略であり、それに伴うようにデザインのモチーフも「ウルトラ怪獣」であると竹箒日記2020年4月16日更新分で奈須きのこ氏本人から明かされている。
加えて、どこか彼女を思わせるデザインの装束は自前で用意したものらしく「仕事がひとつ浮いちまった」とは本来見繕う担当だった村正の弁。
第2部6章終了時に既に複数の手駒に離反されており、カリスマ性などはあまりない模様。まあガワがガワだけにしょうがないのかもしれない。
人類を愛するどころかほとんど知識がなかった異星の神が、なぜ「人類愛」が必須条件であるビーストクラスとして顕現できたのかということだが、2部7章にて素の状態の彼女が「人類を侵略し滅ぼしたいわけではなく自らが統治しより良い運営をしたい」というニュアンスの発言をしていたことから、このあたりの考えが人類愛とみなされた可能性がある。
そしてU-オルガマリーとの決戦と思われた『黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン』では、ラスボスの筈なのにまさかの冒頭からエンカウント&仲間入り。
グランドクラス七騎すら軽々ねじ伏せる圧倒的な力を見せつけるも、突如地底世界から出現した『力』にカルデア共々巻き込まれ、何と記憶喪失になってしまい、名前と目的以外忘却した状態でカルデアと共闘する事態に。
この際、明らかになった性格はオルガマリー譲りの不憫さと、人間を導く『地球大統領』としての責任感、隠しきれない善良さを併せ持つという、一連の事態の黒幕とは思えない暴君とは程遠いもの。
更に、異星の神の目的より第六異聞帯の妖精女王の目的である『地球全土の妖精郷化』の方が遥かにマシだと危惧していたカルデアの者は、対面はしても敵対的な姿勢を見せるどころか完全に無視していた。
第七異聞帯担当クリプターは自らを「人類の敵」と語り、記憶喪失で明らかになったU-オルガマリーの人柄とは対照的。人間とは根本から異なる存在でありながら、交渉という形である程度平和的にコミュニケーションがとれる彼女は、必ずしも人類の敵とは限らない側面を有することになる。
加えて記憶喪失で素に近いであろう状態では人を虫扱いする事もなく「知的生命として対話を行う事は当然」「支持者を得る事を意識する」などの思考を持っている為に、一方的に地球漂白と言う行動に出る事が考えにくく、この為に複数の人格をもっている・または後天的に別の人格や行動方針が入り込んだ可能性も浮上した。
能力
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
なし | ? | ? | ? | ? | ? | ? |
保有スキル
ウルトラマニフェスト(EX) | |
---|---|
アトミックプラント(EX) | |
アルテミット・U(C) |
その自称に恥じぬ絶大な力を持ち、養分としてギリシャ異聞帯を飲み込もうとブラックホールのような巨大な重力圏を発生させた。
またプラズマを発生させることができ、キングギドラの引力光線を彷彿とさせる電撃も放てる。
等身大の外見からは想像もつかない重量(1万トン程度では済まない)らしいが、普段は重力制御で周囲に影響が及ばないよう調整している。本人曰く、「そうでもなければ重力圏なんて作れるワケない」とのこと。
さらに七つの超権能と呼ばれる力を持っており、その内の一つ「未来粒子加速牢(タキオンジェイル)」はタキオン操作により時間より速く行動できる時間加速空間を生み出している。
その他生物の思念を感知でき、本人は色として捉える為、相手の感情や嘘を見抜く事ができる。また、本人によるとストーム・ボーダーを持ち上げて移動したり、テスカトリポカが戦闘で使用した「事象交差」なども出来るらしい。
完全な空想樹から実体が作られるはずだったが、空想樹が炎上していたことで「羽化前」の状態に留まっており、霊基そのものに支障は無いが権能の出力範囲は低下している模様。
しかし現時点での霊基の規格そのものは通常のサーヴァントの比ではなく、ラスプーチンの見立てでは地球上で彼女以上の強い霊基は作れないという。
直後にキリシュタリアの大令呪(シリウスライト)でギリシャ異聞帯から撤退したが、大令呪(シリウスライト)の攻撃そのものが具体的な影響を与えたからではない。村正はこれを「料理していた焼きナスがいきなりとんかちを振りかぶって料理人へ襲いかかってくるようなもの」という内容で例えており、すなわち、攻撃してくるはずのない物体が攻撃してくるという、予想外のアクションに驚いただけである。
このことから、空想樹を飲み込んだ最高位の神霊さえ止めた大令呪(シリウスライト)も全く効果がないという桁違いの堅牢さを持つことがわかる。
カルデア側の検査によれば、その出力は「三等惑星級」。「二等惑星級」とされたゲーティアの『誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの』は人類史全ての熱量を奪い集めたものだったが、それに次ぐ力を何のチャージもせずに振るえるという事を意味している。
しかも所謂幼体の現状でコレなので、完全体に羽化すれば更に出力は跳ね上がるだろう。事実第2部7章第15節「花の戦争」では恒星級の霊基に出力が上がっており、作中で彼女を指して太陽の生み出す1秒間のエネルギー量は人類が使ってきたエネルギー総量よりも多いらしいと言われている。
加えて「地球・人類史にとって全く前例のない存在」である故に「既存の世界」を破壊できる前提で作られたブラックバレルではまず通じないだろうと推察されている。
「抑止の獣」であるビーストの霊基は「人類へのカウンター」としてその規格を得る。ビーストⅠ・ビーストⅡの顕現において、その環境設定にカルデアは含まれていなかった。そのためたとえ戦力が及ばない状況でも、カルデアというイレギュラーな不確定要素自体が運命を覆しうる逆転の切り札として機能していた。
しかしこのビーストはカルデアを認識し、抹殺対象の予定として捉えて顕現した。そのため「カルデアはイレギュラーな存在ではない」故に圧倒的な戦力差がそのまま勝敗へ結びつきかねない。
一応ビーストⅢ/Lは最終的な標的が主人公に向けられていたが、この時は対の存在が個人的な理由で助力した事により反撃できた。
対してこのビーストはカルデア含む地球全体の知識を入手するつもりのため、少なくとも人理焼却後にイレギュラーに当てはまる存在が明言されない限り、第2部5章終了時点では対策しようのない存在であることには違いない。
キリシュタリアは、第2部3章冒頭におけるクリプター会議で、カルデア陣営が彷徨海に逃げ込んだことについて「異星の神は彷徨海に手を出せない、というよりは手を出す必要性を感じていない」という内容の意味深なコメントを残していた。のちに、カルデア陣営がコヤンスカヤとの決着をつけた直後、彷徨海を(それが2017年の時代に現れた影にすぎないとはいえ)自力で発見し、ギリシャ異聞帯で使用を試みたブラックホールを用いて破壊しており、キリシュタリアの発言が裏づけられる形となった。
羽化前で霊基が三等惑星級の頃は出力が成体のビーストⅥ/Sには及ばないがその戦闘力は極めて高く、本人の言を信じるなら、グランドクラスを百騎でも動員しないと自分と戦えないと豪語する力を持つ。(バトルボイスに「七騎では足りん、百騎連れてこい!」というセリフから)
ビーストⅢ/Rが己の宝具の隠された効果として対冠位特攻を有しており、これに類する力を持っていた可能性も否定できない。
洞察力も高くデイビットの能力が140億光年の彼方にあるビッグバンで宇宙が誕生した時に、宇宙の外にはじけ飛んだ暗黒星の端末であることを見抜いている(とはいえ彼女も「この惑星には光すら届かない140億光年以上も過去の電波源と、どうしてアイツはつながっている!?」と驚愕していたが)
また、万全かつ一対一の状況で第三者が介入しなければTYPE-MOON世界最強の生命体であるORT(少しネタバレだが恐らく汎人類史では無い方の)すら吸収可能であることがファミ通の情報で明らかになった。
奈須きのこ「だってボクらのアース・シルエットだよ?」
なお第七異聞帯では2割の力も発揮しなかったことが後の発言で明らかになった。
流石に不老不死ではないらしく紅閻魔・オルタの下した刑期一垓年という途方もない年月に対し「そんなの、私でも寿命迎えてるんですけど!?」とツッコんでいる。
ゲーム上での性能
2部7章限定だがまさかのプレイアブルキャラとしてサポートキャラに登場。
カード配分はQ1:A3:B1のキャスター型構成で宝具はArts属性。
基本スペックの高さで殴るアタッカー寄りの性能だが、これまでのサーヴァントにない特殊仕様が複数盛り込まれている。
- 虹枠&虹アイコン
サーヴァントのレア度を示すクラスアイコンと枠が虹色になっている。
既存のビースト達はマテリアルのセイントグラフでは黒になっていた。
☆4〜5を超えるレアリティが今後新たに追加されるという事だろうか?
- 掟破りの通常全体攻撃
BusterとExtraが宝具でもないのに全体攻撃になっている。
カード配分の関係(上記の通りBusterは1枚でExtraはすべて同一キャラで攻撃時に出てくる4枚目)で乱発は出来ないがクリティカルの火力で敵全体を攻撃することが可能。
スキル1「ウルトラマニフェスト」は手札操作+スター獲得を組み合わせたスキルで、自分以外にカード選出不能を付与(1T)して手札をシャッフルするという特徴がある。
わかり易く言うと水着獅子王や水着BBのような持続性が無い代わりに狙ったタイミングで手札を自分一色にしてクリ殴りが出来る。
なお余談だが、このスキルを使った後にオーダーチェンジでオルガマリーを控えに下げると、手札が代わって出てきたサーヴァントのカード一色になる。
ただ残念なことに奈須きのこ氏の話では実装する予定は今のところない様子。原因としては上記で挙げられているような既存のサーヴァントを超える範疇外のぶっ壊れ性能のため、章限定の枠に収まったといえよう。
ただこの章のオルガマリーの実装はほぼないというだけで、オルガマリーの残滓から産まれた新たなる脅威の件で今後なんらかの理由でそれとは別のオルガマリーが実装される可能性は示唆されている。
宝具
すでに過ぎし人理の終(プラネット・オルガマリー)
- ランク:不明
- 種別:不明
- レンジ:不明
- 最大補足:不明
プレイアブル版で名前が判明したが封印されており詳細は不明。ちなみに、一応NPがたまると(案の定使用不可能だが)宝具カードが出現し、これをタッチすると、各クエスト初回3回限定で、特別なボイスが流れる仕様になっている。必聴。
1回目「見せないわよ」→ 2回目「見せないってば!」→ 3回目「今はダメって言ってるじゃない!」
関連人物
自らが降臨する為の手駒として召喚した三騎のサーヴァント達。
降臨が済んだ後は用済みとなる予定だったが、もう少し段階を踏む必要が生じた為、引き継ぎ仕え続ける事を許した。
ほぼ同時期に活動を開始した人類悪。
一種の不可侵条約を交わしており、向こうはビジネスパートナーと認識している。
南米に眠る地球外生命体。オールトの雲より飛来した極限の単一種(アルテミット・ワン)。
今の体のままでは不安があるため、その強大な肉体を器として狙っているとされる。
とはいえシオン曰く「カルデアのレベルが50とするならU-オルガマリーのレベルは1000、戦力を増強する必要性が無いほど既に圧倒的に差があるのにORTまで吸収してレベル10000になろうとするとかどんだけ心配性なんだ」というほど圧倒的な差がある(というかこの試算で見ればわかるがORTの方が単純計算でも9倍強い)にもかかわらず「不安」とは…?
最初に出現したビースト。彼の目的が「人理焼却」ならば、彼女の依り代の目的は「人理保障」と見事に対になっている。(ただし保証される人理は今のものではない)
同じく、現代の少女を依代とした疑似サーヴァントのビースト。
いち早くその存在に気付いており、終局特異点でビーストⅠが出現した時点で、すでに終局のⅦは出現しているのだろうと語っていた。
彼、もしくは彼女が利用している肉体と名前を持つ人物。
関連性については現状その程度しか分かっていない。『MOONLIGHT/LOSTROOM』では体を無数の手に弄られる描写があったが……
被検体:E
エリア51に収容され、人体実験の被験体にされた樹木のような生命体。
異星の神の言葉や被験体Eの特徴から、 U-オルガマリーの探している同胞の正体と思われる。
同じく大統領を名乗るサーヴァント。奇しくも、彼女の取り巻きの一人はU-オルガマリーと中の人が同じである。
余談
使徒としてアルターエゴたちを召喚しているが、依代のオルガマリーはマスター適性が一切ない筈の人物である為、サーヴァントの主になっている事自体に疑問を持つ者も多い。
そもそも依代となっているオルガマリーの肉体は、レフが仕組んだ爆弾で粉々に吹き飛んでおり、冬木で主人公たちと行動し、レフによってカルデアスに取り込まれたオルガマリーは、あくまでも再現された残留思念である。
レフ・ライノールがオルガマリーを念入りに殺し、最後まで語られなかった「アニムスフィアの愚行」に関係しているのではないか、という見方も存在する。2部7章後半にてデイビットが、レフ教授を操っていたゲーティアの策謀で、あの時に人理を焼却しながら人理の防人を産み出したというそれを裏付けるような言葉を残している。
また、奈須きのこ氏は過去に「ORTを倒すにはウルトラマンでも連れてこなきゃ無理」という趣旨の(半ばジョークじみた)発言をしている。まさかこのような形で「ウルトラ」との繋がりが実現するとは当時の彼も思いもしなかっただろう。ちなみに本家ウルトラシリーズに登場するウルトラの母の本名はウルトラウーマンマリーである。
配下のリンボはかつて下総で、主の事をサタン改め「(伏字10文字)さま」と呼んでおり、この読み方であれば記号を含めて10文字となり、とりあえず一致はする。
ただ、今の身体になっているのは大西洋異聞帯で生じた誤算らしき節もあるので、当時からオルガマリーの名が付いていたのかは怪しい所。
また、彼女がこの姿になるという伏線らしきものはゲーム内外で確認されており、『FGO QUEST』で使用する呪文が人理焼却を思わせる炎系の呪文であったり、概念礼装「宇宙の犬」では宇宙船に乗っている犬のコスプレを着たオルガマリーが人類悪に襲われている場面が描かれている。
リヨ氏の連載する『マンガで分かる!Fate/Grand Order』では、2015年の時点でカルデアスの中で生きていたオルガマリーをサルベージするという展開があり、奈須きのこ氏によるとオルガマリーを気に入ったリヨ氏がレギュラーキャラとして出したいと提案してきたアイデアが2部の展開を当てておりびっくりしたとのこと。
ファンからの愛称は「大統領」「U所長」など。
関連イラスト
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異星の神 ビースト(Fate) Cosmos in the Lostbelt ビーストⅦ 国家元首 大統領
アウグストゥス(デモンベイン):直接のつながりは世界観にすらないが、シナリオもしくは主題歌の歌詞にある人物がかかわっていることもあり、双方を知る者が即座に連想した地球皇帝。その人物がそれぞれのゲームブランドで別作品のシナリオを描いている上、シリアスな笑いをこの上なく体現する各要素がこの上なくかぶっている。ちなみに、原作(PS2版)では噛ませ犬に過ぎず、その続編でも一度倒されるものの、ラスボスクラスの存在がガワを使い、ほぼ別の存在として顕現する等の共通点がある。
ウルトラ怪獣:デザインモチーフ。おおよそ異星からの侵略者として登場するという共通点がある。劇場版に登場したとある怪獣は思いっきりUとついている。異星から来たわけではないが、関係あるのだろうか。
ウルトラビースト:頭文字とクラスを合わせるとこうなるが、多分関係ない。…が、異邦者という属性や、寄生されて操られた女性がいる為、考え方によっては近いとも取れる。
ウルトラセブン:誰もが知ってるウルトラ警備隊7番目の戦士。オルガマリーを7番目のビーストに持ってきた事と何か関係があるのだろうか……ちなみに彼は、地球人の姿と名前を借りて地球で活動した他、『平成ウルトラセブン』においては人類愛の為に宇宙の掟に背く大罪を犯している。また、セブンと言えば『デュワ!』と言う掛け声があるが、U-オルガマリーもアーツ攻撃の際似たような掛け声と共にビームを放っている……エメリウム光線……?
エボルト:異星からの存在でブラックホールを出現させれる繋がり
上記した通り、『黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン』冒頭にて戦闘する事となったのだが、カルデアが対異星の神の切り札として完成させた聖剣兵装『人理定理・未来証明(ヒュームバレル・レイプルーフ)』がなぜか出力不足に陥り、結果U-オルガマリーを倒す事なく、さらに別種の正体不明の攻撃によってストーム・ボーダーは墜落してしまう。
しかしここである疑惑が浮上する。
聖剣は『星・人類への脅威』に対する最高峰のカウンター兵器であり、それが十全に機能しなかったという事は「相手の能力によるもの」以外だと「聖剣が聖剣として機能する基盤が崩壊している」すなわち「人類への脅威度が高くない」という事になる。
更に気になるのが、当初は同胞(被験体E?)の為に降臨したと語っていたが、記憶喪失後は『地球の悲鳴』を聞いて来訪したと発言しており、内容に差異が生じている。
それではまるで、地球を脅かす脅威を排除する為に来訪したアルテミット・ワンのようである。
更に、第七章実装より三日後の12月28日。
『FGO』の修正アップデートが実施されると、それまで閲覧不可能だったU-オルガマリーのクラススキルが確認出来るようになったのだが……そこには、衝撃のスキルが表示されていた。
- 対魔力 A
- 単独顕現 A
- 人理の防人 C
- 重力操作 EX
人理の敵たるビーストであるにもかかわらず、その立ち位置とは正反対の名称を指し示す『人理の防人』スキルを所持しており、逆にビーストの象徴であるネガスキルを持ち合わせていなかったのである。
そもそも人理の防人は謎が多いスキルであり、その詳細がいかなるものかは明かされていない。
現在、このスキルの発動が確認できた場面は2回……共に、周年記念のメモリアルクエストである。
一つ目は、特異点Fでカルデアと対峙した騎士王の強化バフ……そして二つ目はソロモンとの決戦に臨むカルデア側の強化バフと、それぞれに正反対の相手に効力が発揮されていた。
共通するのは第1部であることだが、片やはじまりの戦い、片や最終決戦と、どちらともカルデアにとっては非常に重要な戦いの記録であり、そこで用いられたスキルをU-オルガマリーが所持しているとなれば、それは単なる偶然では片付けられないだろう。
そして、デイビット・ゼム・ヴォイドの語った内容である「自分はどう捉えても人類の敵で、その点は『異星の神』とは違う」「すべてが空洞になる前にこの星を破壊する」という言葉の意味の全貌は何なのか、そして人類史を白紙化させた本当の敵とは誰なのか。
それらは後編で明かされる。
明かされた真実
2部7章の最終盤にて、その全貌が明かされた。
カルデア陣営と手を組んでいた際、前編最終盤にてテスカトリポカと対峙した時、彼女はテスカトリポカに対して「自分を一度殺した者」と指摘していた。
カルデア陣営を相手に戦っているさなかにククルカンによって圧倒されたのち、そこをテスカトリポカに狙われて実際一度殺されていたのである。
記憶を失っていたのは、ここから再起動する際に負荷軽減目的で自身を一度初期化したのが原因。だが一度初期化したことで感情が剝きだしになり、与えられた使命より自分の気持ちなどによる判断を優先するようになっていた。これがカルデア陣営と手を組めた決定的な理由である。
そしてディノスの1人と行動を共にしていた際に見せられたごく普通の町並みの遠景を見て、ディノスの社会の完成度と照らし合わせ、自分が記憶を失う前から理想だと信じた世界はこれだと気づかされた。
しかしテスカトリポカから異星の神であることを指摘されたことが契機となり、自分はこの世界を滅ぼす側にあるのだから、その素晴らしい世界が自分の居場所ではないことも理解してしまう。その記憶がいよいよもってこの世界におけるディノスとの対話により呼び覚まされた。
一方で積み重ねた出会いとそこで生まれたたくさんの感情は彼女に割り切ることの出来ない迷いを与えており、その末に主人公へは「協力できないことを詫びる一文」を宛てて一度は別れる。
だがORT復活を阻止しようとするカルデアに再び加勢。そして圧倒的な力を振るうも、デイビットには何故か一切攻撃が通用しなかった。
テスカトリポカが彼女を狙った動機こそデイビットの差し金であり、目当ては彼女の心臓を抽出することであった。こうして心臓を抜かれた彼女は、心臓がまだあると錯覚する処置を施されたまま放置され、その原因を自覚できないまま、カルデア陣営との共闘時は出力の低下に悩まされていた。
オルガマリーの攻撃が通じなかったのは、彼女の心臓をデイビットが取り込んでいたため。
デイビットの見立てではせいぜい数日でバレると思っていたのだが、オルガマリー自身が主人公やテペウ達と過ごした時間を続けたいと思ったがために出力低下の原因をわざと見過ごしていたため、想定よりも事が知られるのが大幅に遅れることとなった。これについてデイビットは「弱いままの自分がいいと思っていたんだね」と評している。
ただでさえ心臓が無い状況にORT復活直後に一度取り込まれかけて霊基の3割ほどを持っていかれたという危機的な状況、異星の神としての人類の敵となる在り方から、これ以上付き合うのは得策ではないとして、戦線を離脱。
それでも、彼女は『友達』を見捨てる事、約束を破る事はできなかった。
カルデアや南米の住人達が全ての力を注いで消耗させたORTだが、トドメの一撃となるはずだったストーム・ボーダーの切り札すらしのぎ切る。それどころか再生を始めてしまい最早どうする事も出来ないか、というところでオルガマリーはラスプーチンと共に再び戦線に戻る。
ORTの再生よりも早くダメージを与えるために上記の七つの超権能の一つである未来粒子加速牢(タキオンジェイル)を発動し超加速空間を形成、ORTが対策を取る前に一気に仕留める事に成功、さらにトドメの一撃を放つべくレイプルーフに全魔力を注ぐ。
「……あともう一つ。聞くの怖かったけど、今しかないし。」
「ね。オルガマリーって誰?私、カルデアの所長だったの?」
『——それは』
『——うん。不器用だけど、立派な所長だった』
「…………そっか。それはいい夢ね」
「ほんとう。うまくやれていれば、良かったけど。」
——心臓が無く霊基も万全でない状態で、それだけの事をしたらどうなるかは明白だった。
ORTの侵攻を停止させるため、彼女はカルデア陣営に最後まで力を貸し、斃れたのだった。
ORTが撃破されたのち、ラスプーチンの口から異星の使徒の真実が語られた。
- 異聞帯(クリプター)側を監視、先導するための3騎。
- カルデアを監視、誘導するための3騎
- そして、彼らを纏め上げるリーダー格の『神』
- それこそがU-オルガマリーの正体
すなわち彼女自身、「異星」が遣わした使徒の一騎でしかなかった。
TYPE-MOON世界において、星そのものは神より上位の存在であるため特におかしなことではない。
ビーストの反応が検出されていながらネガスキルを持ち合わせていない事も、ビーストⅡとその眷属の前例を考えるに、『異星』こそが真のビーストⅦで、彼女はその眷属という扱いになっているのだと読み解ける。
この事実をU-オルガマリー本人は知らなかったようで、何も知らずに散華できたことをラスプーチンは「せめてもの救い」と語るが、カルデアの者からは「そのように仕向けておいてよく言う」と皮肉られた。
というのも、記憶を失っていた彼女がカルデア陣営と手を組んだ際、ラスプーチンは困り果てた顔をしていた。もし彼女が異星の神そのものであれば、自身も追随して方針変更すればいいだけなので困る必要が無い。彼女が主人公たちと和解・共闘すると困るのは、それが「異星」の方針ではない為。
加えてU-オルガマリーへの呼び方も「お嬢様」であって、神やマスターとは呼んでいなかった。お嬢様が居るのであれば、その上に「ご主人様」が居るのは自明の理である。
また、両者は「かき集めれば劣化品として復元可能」との見立てを残したがラスプーチンとしてはそれは自分の仕事ではなく、個人的にはここで休ませるべきと思うが、手の空いている使徒である『伯爵』なら残酷に利用するだろうという見解を出し、後に『伯爵』が予想通り実行し、4体の「遺分體(エレメンツ)」としてカルデアと再戦するに至った。
自身らを後継機と自覚する彼女達とダ・ヴィンチの見解によると、カルデアスは人工の天体な為、そこで生みだされた『神』も一種のオペレーションシステムに近い模様。
『一部序章』でオルガマリーがカルデアスに突入死し、彼女達『異星の神』を作る金型情報に利用されたのも偶然ではなく、マリスビリーは始めからそうなり得る因子を仕込んで娘を育てたのではないかと考察されている。
E-アクアマリーも自分がカルデアスのメインシステムである事は認めているが、それだけでは30点らしく、まだ隠されているものはある様子。