全ての人に、無限の堕落を。
全ての人に、永遠の満足を。
そして宇宙は、私の愛で満たされる
プロフィール
表記の身長・体重はあくまで基本体型。対象の好みによって自在に変化する。
概要
『徳川廻天迷宮 大奥』にて突如17世紀の江戸城へと顕れ、その大奥を五戒の迷宮へと変えた疑似サーヴァント・カーマがビーストとして覚醒したもの。
彼女の正体はビーストⅢ/L(Lapse)「愛欲」の理を持つ獣「カーマ/マーラ」であった。
ラプス(Lapse)とは堕落を意味する。
ビーストⅢのビジュアルコンセプトは『女の地獄』。
Rのキアラが『巨大なひとりの女(あるいは巨大な母性)』に対し、Lのカーマは『膨大なひとりの少女(あるいは膨大な少女性)』となっている。
キアラはキアラひとりの獣性だが、カーマは『少女が持つ様々な魅力・怖さ』を網羅したものになっている。
真名
元々は神霊カーマ/マーラのほんの一端である分霊が、人間の形を借りて顕現した疑似サーヴァント。(意識的な行為ではないにせよ)パールヴァティーによって『依り代の少女』の体が善と悪に分かれ、その『悪』の体に惹かれるように憑依・転生した『今生のカーマ』(男性神ではなく女性神なのはそのため)。
『カーマデーヴァ』は愛の神である、しかし同時に『魔王マーラ』でもある。
その『愛と苦しみが混じった神核』が『依り代の少女』の運命性と一致したことで強固な霊基を獲得することとなった。
他の神霊サーヴァントと同様にあくまで『依り代の少女』に依存するのはキャラクター(性質・性格)であり、パーソナリティー(経歴)はカーマ/マーラのものとなる。
通常のカーマはカーマ:マーラ=6:4くらいであるが、その比率がマーラに大きく寄った時、この霊基はビーストⅢ/Lとして覚醒する。
かつてシヴァの第三の目によって肉体を焼き尽くされたカーマは「概念的な宇宙を焼く可能性がある炎で焼かれた」という事実から逆説的に「宇宙に値する存在」という概念を付与されてしまう。
加えて魔王(マーラ)としての側面、愛の神という性質、さらにもう一体の「愛欲(快楽)」の獣たるキアラ(ビーストⅢ/R)がかつて顕現・消滅したことで”事象の天秤”が傾き、つり合いを取ろうとする揺り戻しの力がビーストⅢ/Lとして、最も適合率の高かったカーマを選出。
パールヴァティーと依代が融合する際に切り捨てられた『悪』の半身を素体とした疑似サーヴァントとして生み落としてしまった。
そして魔王となった愛の神は動き出す。『自分が全てに愛を与える』ことで、『全ての(本来、愛しい人に向けられる)愛を奪う』獣として。
宇宙にも等しい己の献身で生命全ての渇望を飽和させ、取るに足らない無価値(ゼロ)へと「愛の堕落」を引き起こすために。
かつて『愛の神』としての役割を強いられたばかりに、何の意味もなく消し飛んだ自分のように。
人物
依り代になった少女の性質、その闇の部分に惹かれ、一体化してしまった神霊。愛の神とも堕落の魔王とも取られるカーマ/マーラにあるのは"人間を堕落させる方向性"としての権能だけだった。
依り代の少女の一側面である鬱屈した自意識性格趣味嗜好を土台に、その方向性が結びついた形。そのため、イシュタルなどに比べるとやや神霊としての在り方は薄く、自らの神としての存在意義に反する「働かない」というスタンスもある程度は許容されているのである。
辛辣で退廃的な倦怠感に満ちた少女。自己主張はしないものの相手の主張・権利を一切認めず、貞淑ではあるが淫蕩かつ貪欲かつ冷酷で、愛のためならどこまでも残忍になれる魔の女。
あらゆるもの(人間)を嫌い、見下し、嘲笑うが、それは同時に「あらゆるものを気に懸けている」という意味でもある。ビーストⅢ/Lの強みは愛の神として、「どのようなものであれ愛せる」というもの。「自分以外のすべてのものを嫌い」ながら、『自分以外のすべてのものを愛せる」という、まことに面倒くさい性格にある。ビーストⅢI/Rとの違いは『自分を愛しているかどうか」の一点。キアラは自分だけを愛しており、カーマは自分だけは愛せない、というもの。
能力
ステータス
筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|
C | EX | A | EX | B | EX |
保有スキル
スキル名 | 備考 |
---|---|
単独顕現(C) | 愛に飢えた声が溢れる世界なら、これを満たすために出現する。 もちろん、世界をどう満たすかはビーストの物差しによる。 |
獣の権能(A) | 対人類、とも呼ばれるスキル。 『生の承認』を必要とする生命体に対して、高い抱擁力を持つ。知識形態が異なっている生命体には意思の疎通・意味の共有は出来ないが、そういった知性による結びつきを必要とせず、情動のみで対象を陥落する魔性の手管。努力を放棄させ、現状でもう『良し』と妥協させる、成長特効とも言える。 |
万欲応体(EX) | 元来、カーマ/マーラはこの世に住まう数多の人間の欲(煩悩)に応えるため、姿や能力に高次の多様性を備えていた。 そこに宇宙という無辺際の性質が加わったことにより、その多様性は具体的な形を持って昇華される事となる。 それは宇宙に住まう一人一人の欲(煩悩)に、確実に寄り添い、甘やかし、堕落させるための権能。自在にカスタマイズ可能な「全対応型自分」が星屑の如く無数に存在するという定理。 すなわち、獣たるカーマ/マーラは彼女という宇宙において無限に存在する。 |
ネガ・デザイア(A) | 煩悩の化身たる獣が持つ、絶対的で究極的な溺愛のスキル。いかなる存在であれ、欲望を持つものは文字通りその愛の果てに堕落する。 宇宙に存在する全ての欲望、煩悩を無限の愛をもって叶えられるのならば、それは宇宙から欲望という概念を消し去るに等しい。また、愛を与える存在なので『魅力』を完全に無効化する。 |
夢幻抱擁 | 『万浴応体』によって宇宙に偏在する『分身体』を召喚する。 光の獣冠こそないものの、分身体の能力はカーマ/マーラと同格である。 |
パトスセプター(A) | 第六天魔王波旬としての特性。光の獣冠(王笏)の力。 ビーストⅢ/Lの状態・気分に応じて、様々な愛の光を持つ。 『無償の愛』『無垢の愛』『無法の愛』『無傷の愛』『無尽の愛』『無窮の愛』の六つ。 それぞれが、攻撃する度に自身のHPを回復させ、対象に様々なデバフを付属させる。 戦えば戦うほどビーストⅢ/Lは傷を癒やし、相手は弱体化されていき、かつ増えていく。数の勝負においてなら、ビーストⅢ/Lはビースト中最強と言えるだろう。 |
天魔の寵愛(A) | 死亡後に発動する希有なスキル。 ビーストⅢ/L、あるいは分身体を倒した者は、今までかかっていた弱体効果をすべて解除される。 『殺されてもなお相手を愛する』ビーストⅢ/Lの特性が表れたスキル。 ビーストⅢ/Lにとってはマイナス効果だが、それもまた彼女の愉しみということ。 |
宝具
愛の世界、燃える宇宙(サンサーラ・カーマ/マーラ・アヴァローダ)
- ランク:EX
- 種別:対界宝具
- レンジ:100〜99999
- 最大補足:1(ゲーム内マテリアル)/100~99999(FGOマテリアル)
ビーストⅢ/Lの専用宝具であり、特例として二つの真名を持つ。それぞれが『同じもの』を示しているが故である。
サンサーラはサンスクリット語で『輪廻』の意味を持ち、カーマの別名である『サンサーラグル』に由来する。アヴァローダはサンスクリット語で『障害』であり、マーラが釈迦に対し繰り出した様々な妨害、即ち堕落への誘いを示す。
良否二つの意味での『愛』の強制耽溺……天変地異規模での魔性を、カーマとマーラ、二神の力で顕す極限堕落宝具。
カーマの宇宙の中でこの宝具を受けた場合、それは『全方位に無差別にカーマが自分(分身)を送り込み、一方的な愛で宇宙を燃やし涸らす』という地獄────あるいは極楽のような光景を見ることになるだろう。
戦闘
決着をつける戦いにおいてはカーマの強さを花札によって調整できるが、強い時と弱い時の開きが尋常ではなかった。
花札使用時
「カーマ/マーラ」表記で登場。ネガ・デザイアによるNP減少は非常に厄介だが多少の特攻が入れば容易に粉砕できるレベルの低耐久である。
宝具を発動できる分身も召喚するが分身がチャージをMAXにする前に本体にトドメを刺すことはたやすく、本体への集中砲火が最も効果的である。
デバフ方面も春日局が勝手に解除してくれるため特に気になるものではなく、足止めにすらならない。
花札未使用時
「愛欲の魔王」表記で登場。所謂縛りプレイなのだが、ネガ・デザイア以外の持て余していた能力の全てがフルパワーで襲い来る。
耐久が非常に増えているため何十ターンもかけなくては撃破できず、更に分身による宝具発動もほぼ確実に襲い来るため分身もまとめて処理しなくてはならない。
更にデバフも春日局が解除し切れない程増加しており、弱体解除の方法もサーヴァントでそろえなくてはならない。
経緯
自身が"獣"としての資格を得た事を知ったカーマは自らを育てる苗床を求め、人理の中から偶然目についた日本の大奥を拠点とした。
まず大奥の一角に自身を核とした一室を作り、そこに当代の徳川を招き入れて吸収。
それを起点に過去や未来の徳川やそれと深い関わりのあるものを吸い上げ、さらに足りない部分をカルデア関係者で補い、自分という迷宮(うちゅう)の増築(せいちょう)を図った。
彼女がカルデアの人間や英霊達を大奥に誘拐できたのは、ビーストⅢ/Rを打ち倒したカルデアのマスターとの間にビーストⅢという器を通して縁が生まれており、それを利用した為。
流石に主人公の誘拐にはシオンの妨害で失敗したものの、大奥へ誘導して自分の愛で堕落させることで、同じ者に敗れたビーストⅢ/Rを越えようとした。
彼女の最初の誤算はビーストⅢ/Rの片鱗がサーヴァント「殺生院キアラ」としてカルデアに味方していた事、そして春日局の存在もあり、単独で来るしかない筈だったマスターはキアラとパールヴァティーの二人を伴って大奥に来たことであった。
それでも真の力を発動させたカーマは、主人公を「徳川将軍」に仕立て上げようとする。そう、彼女の作った大奥とは、最下層に至ったものを「堕落にふける徳川」という役割に押し込める体験型の呪詛だったのである。
しかし徳川化の実験台になったゴルドルフが、春日局渾身の説教によりトラウマ混じりのショックで一時正気を取り戻し、徳川化の呪詛にも隙があることが判明。
加えてビーストⅢの権能を吸収して一時的に獣の力を少しだけ取り戻したキアラの妨害により、キアラ以外を入り口まで逃され仕留めそこなう。
そのキアラの助言通り花札を集め、徳川を終わらせた将軍「慶喜」の印籠を手に入れ戻ってきた一行だったが、印籠そのものが彼女の用意した「堕落(ウィルス)」だったため、主人公の徳川化は進行の一途をたどっていた。
そしてカーマは次なる姿へと成長し、自分自身を量産して領域すべてを覆い尽くし、カルデア一行を八方塞がりの状態に陥れる。
しかしここで、「誰の行いも甘やかし、排除に力を尽くさず悠長に接してしまう」という、その根底の在り方と獣性が彼女自身の首を絞めた。
最も警戒していた"片割れ"を排除する前であれば話は違ったのかもしれないが、勝利を確信し、そのまま心が折れるまで「話し合いも出来る」「力も使える」状態で放置しようという選択肢を取ってしまった事が計画瓦解の引き金となった。
本人は「自分が大奥を取り込んで宇宙化させた」という認識だったが、ターゲットである主人公にとっては最初からその場所を「宇宙っぽくした大奥」としか捉えていなかった。
すなわちこれは、「ただの人間には、インド神話スケールの理屈・所業を理解できなかった」という針の穴のような極小の見落としであり、これをきっかけにカルデア一行は逆転の一手を思い付いて実行に移す。
マタ・ハリとシェヘラザードの協力によって概念を補強された春日局による大奥という世界の再構築(ハッキング)、カーマに面従腹背していた松平信綱の文字通り身を削りこしらえた秘密兵器であった花札の効果で、徳川化が見事に解除される。
さらに信綱は『徳川に仇なす逆臣』に徹した自身の魂さえも刀へと鍛え上げ、叛逆の概念武装『伊豆守・村正擬き(トクガワスレイヤー)』として、柳生宗矩に託す(ちなみに、この術式は天海僧正が作成したもの)。
結果五分まで形勢を立て直され、無双の剣聖による疑似村正にて無限増殖する分身をことごとく斬り伏せられる。
焦って徳川特攻の痛撃を回避すべく自身と大奥を切り離したせいで、領域の支配権を発端の春日局に明け渡すという最大の失策を以て趨勢は決した。
そのまま局の『英霊』としての能力(ルール)によって、大奥から江戸城の上空へと追い出された所に、パールヴァティーの宝具を最大出力で食らってしまう。
「悪役(ヴィラン)として、自身が最も嫌いな夫婦に焼き尽くされる」というかつてと同じ苦痛と屈辱に泣き叫び、他の在り方を選べなかった自分自身へのコンプレックスを吐露しながら消滅した。
「わかったんです、わかってるんです
愛を与える神には、愛なんて与えられないって!」
事件後にホームズの評した、「概念によるマウントの取り合い」という観点から見れば、最も根本的な主導権争い、大奥という迷宮(せかい)を支配する法則(プログラム)の書き換え合戦を疎かにした事が彼女最大の敗因といえる。
その後、その自虐性故に自身の宇宙で身を焼いていた彼女だったが、自身を焼くシヴァの残り火で焼いたがために、カーマのインナースペースに干渉できるようになったキアラと再会。
霊基を弄られて英霊の座に強制的に登録されてしまう。同時にキアラから今回の一件のツケとして、サーヴァントとして「人間に奉仕する」罰を提案される。
お互いが不倶戴天の相反しあう存在でありながら、たった一人の人間をどちらの手で堕とすかを世界が終わるまで競い合い続けることを取り決め、共に敗北して世を滅ぼす資格を失った獣として、カルデアへの召喚を一時的に受け入れるのだった。
だが、確かにカーマがマーラの側面を持っていたことこそは事実ではあるが、それでもここまでの事態には本来なり得なかった。
パールヴァティーによれば、本来ならばマーラの顕現はシヴァを筆頭とするインド神話の主神達によって防がれていたはずだとの事。したがってこの事件は、インド神話全体を揺るがすほどの異常事態を引き起こす存在がいることを示唆していた。
奇しくも、カルデアが次に向かう異聞帯はインドに存在し、そこには(間接的に)人類悪の氾濫を引き起こしたとんでもないモノが待ち受けていたのである。
関連人物
同じビーストⅢにして対の存在。自己愛の化身。
対の存在ではあるが互いに仲間意識は皆無。むしろ互いに嫌悪している相容れぬ敵。
なのでRとLのビーストⅢが合体して完全体に!・・・なんて悪夢はありえないのでご安心(?)を。
依代となった少女。元は被害者であったが一転して加害者となる運命、肝心なところで詰めが甘かったためにその暴虐を食い止められるなど、姿形と合わせHFルートの黒桜がモチーフとなった要素が多々存在する。
同じ少女を依代とした者。関係性はカーマの時と変わらず。
自分の肉体を破壊した者。ある意味ビースト化のもうひとつの元凶。
マーラは魔神の類であり常に彼らが監視している為、容易に表に出てこれない、影響を強める事は出来ない神性である。インド異聞帯における『マハーバーラタ』の時代にてアルジュナが彼らを取り込んでしまい、カーマ/マーラが顕現する要因を作ってしまった元凶。
マーラの宿敵にして天敵。彼はマーラの妨害をことごとくを退けて遂に菩提樹の元で悟りに至った。
余談
異説によればカーマは釈迦の悟りを妨げようと策を講じたマーラと同一視され、マーラはのちに魔羅の語源となった。
だからと言ってこのカーマは生えている訳ではない。ただし、依代の少女に寄生していた刻印虫の18禁時代での形状がアレそっくりではあったので全く関係がないという訳でもない。
仏教では触女人戒(女性の接触を禁止する)があり
カーマは「愛」を意味する事から
日本では僧侶同士で代わりに愛欲を解消する為の男色の隠語(オカマ)として用いられていた。
マーラもまた「障礙、仏道の修行を妨害したり、人の行う善事を妨げるもの」という意味から男性器の隠語(魔羅)として用いられていた。
つまりカーマもマーラも本来の意味合いに男色や男性器はなかったりするのである。
これでは上記の殺られ損といい、本人がグレるのもむべなるかなである。
伝承ではギリメカラやオウム(インコ)に乗っていることからライダー適性もあると思われる。
また、貴殿の影響か。
抑止力との関係について
今回のイベントでは、カーマ/マーラは「抑止力の対策をしている」という旨の発言をしている。
しかし、そもそも抑止力は『多くの場合は非常に地味な形で発動し、「一般人」を「後押しする形」で発現する』ものである。
今回のイベントでは、確かにカーマ/マーラは荒耶宗蓮に似たやり方をとってはいるものの当時の江戸にて鼎の脚と呼ばれていた三人と天海僧正が生きていた時代に大奥を特異点化させている。
この状況を加味して考えると、『カーマ/マーラが抑止力対策をする頃にはすでに、抑止力が大奥という場所を目立たせることで対策を立てておいた』と考えるマスターもいる。
マスターからの扱い
4体目の獣として現れたカーマ/マーラではあるが、マスターからの扱いは畏怖とある種の敬意を持って語られる彼女の登場以前にカルデア一行と相対した3体の獣と比べ、極めて異質なものになっている。
マーラ自身の脅威性やチートぶりは今までのビーストたちにも決して引けをとっておらず、どこかが一つ狂えば確実に人類終了であった事は間違いない。
しかしその脅威をこれほどまでと見せつけた先輩たちと比べると、彼女はその強大な力をもてあまし気味で十全に使いきれていない場面が目立ったのである。
上記の通り彼女の「自然と堕落するのを待つ」という性格の都合上、必要最低限の力以外使う気もなかったのかもしれないが、それはそれでキアラの言う通り「回りくどい」と言う言葉が当てはまってしまう。
(その時居たのかは不明だが)ギルガメッシュやロムルスなどのトップサーヴァント達が、ほぼ気取られることも為す術もなく大奥の礎にされたという時点で、相当ヤバい存在なのは確かではあるが…。
絵的には、その最期も語るに外せまい。なにせトドメの一撃を食らったシーンでアブナイ格好でギャン泣き顔を晒してしまったのだから。(この状況はビースト時のキアラの最期のセルフオマージュなのだが、キアラは顔以外ほとんど泡で隠れていた為話題にならなかった)。
ちなみに、プレイアブル版ともども幼い姿から憑代の高校生時代に準じた姿へ変化していくことにひっかける形で、一部のマスターから「彼女の敗因は身体を成長させたこと」「未再臨の姿で誘惑されていたら危なかった……!」「カルデア関係者を通して現代人の嗜好をリサーチしていれば勝てたのでは?」と冗談混じりに言われていたりする。
以上の経緯を持って彼女のマスターからの扱いは決定された。
「愛玩系ビースト」「愛すべき小者、ヘタレ」「ポンコツ」「無理すんな」と言った感じで残念系愛されキャラとして扱われるようになったのである。
そしてなによりも「チョロい」
また、徳川と大奥という舞台、更に依り代の関係などからもしや千子村正も来るのでは?と予想したファンも多かったが、実際には徳川に敵対した概念からの村正擬きなど匂わす程度だった。
カルデアでの活動
その後パールヴァティーの幕間に、最後のトリとして登場。
自分の作った超高栄養価なレモネードをお子様サーヴァントたちに混じって、第一霊基の幼女モードで配り歩くという謎の行動を取っていた。
パールさんからはその成分を疑われるも、ダ・ヴィンチちゃんのお墨付きで無害かつ栄養バランス抜群、「非常食にうってつけ」と太鼓判を押されたものだった。
しかし、パールさんの依代への禁句「高カロリー」を発して挑発しまくったせいで、彼女の逆鱗に触れて追いかけ回される羽目に。
レモネードを配り歩いていたのは、自身の完全栄養食と化したレモネードをカルデア内で流行させ、自身の業を満たすため。……何故だろう、やっていることが遠回りな上に、やけに小悪党臭いような気が……。
なおお子様サーヴァントたちからは、第二霊基以降の成長した姿は「自身の姉」と認識されている。
そしてパールさんから逃げている最中、エミヤがおやつにプリンを作ったと聞いて厨房に向かうべく直角に廊下を曲がっていった。スイーツには勝てなかったよ……
ちなみに会話の内容からカルデアではTPOに合わせて姿を変えていることが示唆されている。
完全な余談になるがこのパールさんの幕間での彼女との戦闘ではLB4で実装された金素材である「真理の卵」を3個ドロップするのだがそのせいでこういうプレイへの適性を見出されたとかされてないとか。
時は2020年夏…満を持して初出であるイベントが復刻されたは良いものの、『EXTRA』リメイク、2部後期OP、新聞広告企画「under the same sky」の発表とマスター達のキャパシティを超える新情報の嵐がまき起こった為、カーマはその話題に埋もれてしまったのである…神話といい、不憫が過ぎないだろうか。