「天駆ける金星の女神、ここに降臨!覚悟なさい、格の違いを見せてあげる!」
プロフィール
真名 | イシュタル〔遠坂凛〕 |
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クラス | アーチャー |
性別 | 女性 |
身長 | 159cm |
体重 | 47kg |
出典 | 古代メソポタミア神話 |
地域 | メソポタミア(ゲームマテリアル)/ メソポタミア、ウルク(書籍マテリアル) |
属性 | 秩序・善・天 |
好きなもの | 言っていいの? |
嫌いなもの | 浪費、大損、ケアレスミス |
設定担当 | 奈須きのこ |
ILLUST | 森井しづき |
CV | 植田佳奈 |
演 | 八坂沙織 |
「元の私はもっとグラマラスなんだけど、この体も悪くないわね」
概要
『Fate/Grand Order』に登場するアーチャークラスのサーヴァント。レアリティは☆5。
2016年クリスマスイベント『二代目はオルタちゃん』と同時にシナリオ登場に先駆けて実装。
その後、メインストーリー第1部7章『絶対魔獣戦線 バビロニア』で正式登場する。ストーリー中では何かを探してメソポタミア中をマアンナで飛び回っており、時折ウルクにも襲撃を掛けてくる。
真名
メソポタミア神話に登場する美と豊穣、そして戦の女神、『イシュタル』。
同神話の始祖神アヌと月神シンの娘であり、太陽神シャマシュと冥府の神エレシュキガルの妹でもある。メソポタミア神話の神々の中でもかなり上位の神である。イシュタルとはアッカド語の神名であり、シュメール神話においては「イナンナ」と呼ばれており、名称としてはこちらが古い。
本編シナリオにおいて後述の依代との関係を主人公達に語るシーンで、サーヴァントとしての彼女は「本来の私(イシュタル)……高次元にいるイナンナ」と発言している。これは高次の世界に存在する、サーヴァントでない神霊としてのイシュタルという文脈のようである。その後のイベント中においても、本来のイシュタルについて言及される際には「イナンナ」の名が挙がっている。
金星及び美を司り象徴する女神であり、ウガリット神話におけるアスタルテやギリシャ神話におけるアフロディーテと共通の起源を持っていると考えられている。菜園の神であったローマ神話のヴィーナスもアフロディーテと習合する事で、この女神に連なる属性を得たという説がある。
イシュタルの正式な配偶神は存在しないが、多くの愛人(神)がいたとされており、ドゥムジを始めとした王を全て自らの夫としていたともいう。これは王者となる男性は恋人としての女神から神の力を分け与えてもらうという思想から来ている。人々に神の活力を授けるという理由で性交渉を行う風習が古代メソポタミアにあったという説や、イシュタルはその守護者だという説がある。
ユダヤ教やキリスト教はその強力な信仰を嫌い、黙示録に登場する神の大敵である「大淫婦バビロン」と呼んで罵った。ユダヤ教神秘主義や西洋魔術において愛を司る天使とされるハニエルは金星と関連付けられているが、これは金星の愛の女神を連想させる。更にフランスを中心に多く存在する「黒き聖母」もイシュタルの流れをくむ大地母神信仰が変形したものだとする主張がある。
マリア崇敬における聖母マリアは「天の女王」という異名で呼ばれるが、これはイシュタル、イナンナ、またエジプト神話のイシスの異名でもある。マリア崇敬批判者の一部はこれをマリア崇敬が女神崇拝そのものである証とし、異教の「天の女王」が今もなお崇拝されている現れとしている。
「イシュタルの冥界下り」のエピソードに暗示されるように「大地の恵み」「生命の営み」を司る女神である一方、後者の側面が強調され「恋愛・性愛を司る女神」としての側面も持つ。二律背反を体現した女神でもあり、強欲で冷酷な野心家である一方で、慈悲と愛情に富んだ性格をしている。
そして、元ネタだけでなく型月版の方でもギルガメッシュにとっては生前散々迷惑をかけられた因縁深き女神である。彼女に求愛された男達の多くが破滅させられた程の移り気な性格な上に残忍性があり、それを知っていた彼にフラれて激怒し、自身の神獣である天の牡牛をウルクに差し向ける。結果的に天の牡牛はギルガメッシュとエルキドゥに撃退されたが、それが一つの原因となり神々の逆鱗に触れたギルガメッシュへの罰としてエルキドゥの命が奪われるきっかけともなった。
『FGO』においては、波長の合う人物を依代とした疑似サーヴァントとして召喚された。
なお、イシュタル本来のものなのか瞳の色が依代由来の青から赤に変わっていて(これはエレシュキガルも同じ)、さらに激情を露わにした時や宝具開放の際には金色に変化するという特徴がある。
人物
一人称は「私(わたし)」。
疑似サーヴァントの特性上、人格はイシュタルと依代のものが統合された第3の人格となっている。彼女の場合は人格の主体はイシュタル側にあり、記憶もイシュタルのものがメインとなった。だがイシュタルと依代の人格が非常に似通っていたため、形成された第三の人格はイシュタルの本来の人格に酷似する物となった。本人曰く、人格の内訳はイシュタルが7、依代が3という配分らしい。
また依代の人格の影響で本来のイシュタルよりもかなり人間臭く、若干だが謙虚になっている。これは依代の性格が善よりなために本来持つ残忍さなどが引っ込み、比較的に良い部分が出た為。
奈須きのこが言うには「『颯爽と生きる、責任感のある女』としての凛部分」とのこと。
依代の人物が本来のイシュタルと決定的に違うのは「我慢」を知っていることである。何でも自分の思い通りにならないと気が済まず、気に食わない奴を容赦なく殺す理性なき人格が本来のイシュタル。それに対して、依代と融合した擬似サーヴァントのイシュタルは、気に食わない相手でも殺すのはやり過ぎとして徹底的に痛めつける程度にし、理があれば場を弁えて殺意を抑える。それだけに、本来のイシュタルを知っているギルガメッシュやエルキドゥは、その変化に驚いている。
凛を依代にしたイシュタルは基本は如何にも女王様然として振る舞っているが、中身自体は奴にかなり近い。要は偉そうな割にやたらフランクでしかも世話焼き。オマケに「強欲で放埒」とされている性質とは逆に、肉体を間借りしている人物と同じく金策に苦心する貧乏性の面も覗かせる。
また、依代が日本人であるからか、彼女を祀る神殿にはメソポタミアではあり得ない招き猫が飾られていた。そしてこれも依代から継いでしまったのか「うっかり」という欠点も有してしまっている。重要な作戦では彼女が有する物を当てにされてたのに紛失していた(しかもそれを知らされていたのにギリギリまで隠していた)という大ポカをやらかしていたことによって「私は駄目な女神です」という粘土板を手に立たされたりなど(しかもイベントにおいてセルフパロディされた)。
基本的に彼女を知る面々からの評価は散々で、本編でもギルガメッシュから「滅ぼさんでもいいものを滅ぼし、創らんでもいいものを創る、未だに満足な職にも就かない放蕩女神」呼ばわりされ、主人公からも最初に衝突事故に巻き込まれたことから「審議だ」と割と辛辣に構えられている。
なお、ギルガメッシュ曰く「宝石大好きなのに「黄金律」が致命的に欠けており、宝石含め財宝との縁が悲しい位遠い」と評されており、第1部7章においてはそこを突かれるという形でなんと主人公に「競り落とされる」というとんでもない展開で味方に引き込まれた。その内容は実に笑える、ある意味愉悦に通ずるほどの展開で、気になる人は是非とも実際に見てもらいたい。しかし、パンピーにモノ扱いされる女神なんて聞いたことgうっ頭が……型月世界&特異点での出来事とはいえ、仮にも女神としては超しまりのない伝説が出来てしまったが、本当に大丈夫なんだろうな!?
なお、ギルガメッシュとの因縁から悪様に言われる事が多いが、決して人が滅びる事を望んでいるわけではなく、むしろそのような事を目論む相手には敵愾心をむき出しにする。その他にも自分を敬い、慕ってくれる者には非常に優しい、女神らしい二面性をもった存在でもあるので、このキャラ付けはおおむね原典(元ネタ)通りとも言える(だからこそ余計やっかいなのだが……)。
また、熱しやすく激しやすい自身の短気さに意外にも自己嫌悪を抱いており、勢いで相手を罰して後から後悔して悶々とすることも多いとか。また「神に比べりゃ人間の優劣なんてドングリの背比べ」だという理由で、より頑張れる、強く在れる人間ばかりが尊ばれる風潮を良しとしておらず、人の弱い部分も唾棄すべきではない多様性の一つとして、彼女なりの寛容さで認めている。
そしてマスターに対する好感度が、最初からかなり高めである。
マイルームではいろいろグズグズと言いはするが、絆レベルを最高潮(Lv5以上)にすると「嫌いではない」と言って認めてくれる。人理修復のために山を越え、谷を越え、海を越え、溶岩池を駆け抜け、固有結界に進入したりと、現代人離れしたバイタリティを発揮するマスターに素直に感服するなど、伝承やギルガメッシュの口伝から利く “奔放で悪辣な女神” とは違った側面が見て取れる。
マテリアルによればマスターには「からかい甲斐のある玩具」として親愛と友情をもって接するが、「絆が深まるともともとの面倒見の良さと情の弱さ(感情移入してしまう)がたたり、『からかい甲斐のある玩具』から『行き先を見守るにたる、大切な契約者』になってしまう」とのことである。誕生日には、露骨に自身への好感度UPを狙って誕生日プレゼントのリクエストを聞いてくる。
危険な神なのは確かだが、どうも型月時空ではこの気配がする女神様である。
ちなみにパールヴァティー同様に趣味趣向や判断基準は(元から酷似した人格から判別は難しいが)依り代のものが優先されている。また依り代の記憶は基本的に封印されているものの、判断基準の参考にされているところがあり、咄嗟の判断などではその根拠として顔を出す時がある。なので依代のかつてのサーヴァントとの面識はなかったが、出会ってからは信頼できる間柄となっている。
また、凛という依代を介さない激しい気性については「遠坂凛とルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトを足して2で割って人間性を大幅に引いた(きのこ氏談)」とのことで、彼女本来の性質はギルガメッシュとエルキドゥですら警戒する苛烈なもの。本来の彼女の性格は『Fate/strange Fake』で垣間見ることができる。とはいえ、ギルガメッシュ曰く、こちらの作品でも依代の影響か本来のイシュタルよりはまだ殊勝らしい。最後まであれだけ大暴れしていたのに、あれでもマシとは……
能力
イシュタルは槍も扱うが、今回はアーチャーに徹しており、巨大な弓であり飛行船である『天舟マアンナ』を主武装とする。マアンナはメソポタミア世界を駆ける神の舟であり、地球と金星を結ぶ星間転移門(ゲート)であるが、疑似サーヴァントであるために、ワープ機能は封じられている。
実はこの弓、マアンナの船首部分であるという事が、水着時のプロフィールから判明している。
メソポタミアの神と言いながら、戦闘のイメージは金星から地球を攻めに飛来したインベーダーのそれである。ピピュン。後、攻撃モーションの構えがどう見ても宝石魔術とガンドである。
単体でも飛行可能であり第1部7章で飛行した際には音の壁を突破していた。
また、主人公が拉致された際には、魔力感知で北半球を丸ごと走査している。
モーション中では、ガンドのような構えで宝石弾を放つ他、天舟の側面から光の矢を複数同時に曲射する、天舟の中央部から神気をスパークさせた一撃を速射する、金星を模した光球から拡散する光線を放射する、マアンナを縦や横に旋回させて相手に叩きつけるなどの攻撃を披露している。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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藤丸立香 | B | B | B | EX | A | A++ |
保有スキル
対魔力(A) | Aランク以下の魔術を完全に無効化する。現代の魔術師では、魔術で傷をつけることは出来ない。 |
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単独行動(A) | マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。Aランクならば、マスターを失っても一週間は現界を維持できる。 |
女神の神核(B) | 生まれながらに完成した女神であることを表す固有スキル。精神と肉体の絶対性を維持する効果を有する。精神系の干渉をほとんど緩和し、肉体の成長もなく、どれだけのカロリーを摂取しても体型が変化しない。神性スキルを含む複合スキルでもある。疑似サーヴァントであるため、ランクはB止まりとなる。 |
輝ける大王冠(A) | 権能を模したスキル。女神イシュタルの数多の権能のうちの一つを顕す大王冠が輝き、様々な効果をもたらす。頭に付けている王冠の事を指すのかは不明。 |
魔力放出(宝石)(A+) | ありあまる魔力を武器に付加させ攻撃力を増す。本来、イシュタルの神気は自由自在でほとんど万能なのだが、憑依体の影響か、なぜか宝石にしか魔力を蓄積することができなくなっている。強力な魔力放出スキルではあるが、宝石に込めてから放つ、という工程が必要なため、使いどころがやや難しい。 |
美の顕現(EX→B) | 美の女神としての恐るべきカリスマ性。他者を惹き付ける力。憑依しているだけの状態ながら、既に人の域を超えている。本来は強力な誘惑を主体とした複合スキル(ゲージ吸収、呪い、スキル封印)となるはずが、憑依された人間の強い意向によって相手への束縛効果が外されて、実質的にはカリスマ単体のスキルになっている(ランクもEXからBに下がっている)。 |
宝具
山脈震撼す明星の薪(アンガルタ・キガルシュ)
- ランク:A++→EX
- 種別:対山宝具
- レンジ:999~???
- 最大捕捉:???
「良いわ、金星まで連れて行ってあげる!」
「飛ぶわよマアンナ、ゲートオープン!……ふふっ、光栄に思いなさい?これが私の、全力全霊!打ち砕け!『山脈震撼す明星の薪(アンガルタ・キガルシュ)』!!」
シュメル神話においてイシュタルが行った最も「破壊的で」「残忍な」行為――神々の王でさえ恐れ、敬った霊峰エビフ山を“ただ気にくわないから”と蹂躙し、死滅させた逸話を宝具にしたもの。
メソポタミア神話曰く、イシュタルはエビフ山に分け入り、一歩ごとにその神威を増し、最後には山脈の頂を鷲づかみにして、その地脈の心臓部に槍を突き刺し、エビフ山を崩壊させたという。
この逸話を元に、宝具使用の際はワープゲートで金星にワープ、管理者権限で金星の概念を手中に収め、概念惑星としてマアンナの弾倉に詰めて放つ、という神をも恐れぬ行為をやってのけている。またの名をジュベル・ハムリン・ブレイカー。なお『ジュベル・ハムリン』とはエビフ山の意。
詳細は該当記事を参照。
天の牡牛(グガランナ・ストライク)
- ランク:A+
- 種別:対軍宝具
- レンジ:1~99
- 最大捕捉:400人
女神イシュタルがかつてウルクを破壊するために遣わした、最大にして最強の神獣『天の牡牛』を一時的に召喚。上空に『天の牡牛』を出現させて、その超大な蹄によって地上を粉砕せしめる。
隕石落下(メテオストライク)にも等しい大破壊。輝く空が落ちてくる。
美しい光を放つ明けの明星が空を埋め尽くすかの如く、黄金の大蹄は大地と空との間にあるすべてを磨り潰すのである。敵味方問わず大ダメージを与えると同時に、一時的に全ステータスのランクダウン効果(重圧)を与えるが、使用者のイシュタル本人のみ一切ダメージと効果を受けない。
詳細は該当記事を参照。
ゲーム上での性能
ステータスはATK寄りとなっている。実装段階の☆5アーチャーの中ではATK値が第三位。HP値は同率一位のオリオン、弓王に次ぐ第三位となっている。カード配分は《Quick:1/Arts:2/Buster2》。Busterは1hitしかしないものの、Quick、Artsともに複数回ヒットする。NP効率、スター産出の面でも攻撃性能は上々なライン。また、宝具がBuster属性なのでBuster Brave Chainも狙う事が可能。
スキルはかなり特殊なものが揃っている。
第一スキル「美の顕現(B)」は、パーティ全員の攻撃力&クリティカル威力を同時に強化。
攻撃力強化はスキルレベル10で20%と、Aランクのカリスマスキルと同等の効果である。カリスマAと同等の攻撃力アップにクリティカル威力アップが加わるため、実質的にはカリスマの上位互換と呼べるもので、スター算出・サーヴァントによる星の偏りなどを考慮すれば、自身のみならずクリティカル特化のパーティの戦力を指数関数ばりに向上させることも可能となり得るであろう。
第二スキル「輝ける大王冠(A)」は、自身にランダムで様々な効果を付与。
具体的には「NP増加」「1ターンのみ無敵貫通付与」「1ターンのみ無敵効果」の三つで、このうちNP上昇以外の二効果が確率での発動となる。あくまで確定発動ではないため戦略に組み込みにくいという欠点があるが、NP増加の効果だけでもかなりのもの(Lv.1で30%増、Lv.10だと50%増)で、概念礼装次第では開幕宝具発動も視野に入る。要するに、当たれば強いスキルであると言える。
極めつけに特殊なのが、第三霊基再臨時に習得する「魔力放出(宝石)(A+)」。
その効果は「発動の次ターンに自身の攻撃力をアップ」というものとなっており、謎のヒロインXのスキル「支援砲撃(EX)」のような仕組みで発動をすると思えば想像はしやすい。効果発動に「間が入る」ため、次ターンのカード配分によっては死に手にもなりかねない使い勝手の難しさはあるが、チャージタイムが極めて短い(初期CT5、最大でCT3まで短縮)といった点は見逃せない利点である。また、攻撃力アップは宝具・EX Attackを含めた「全てのカード」に適用されるために、宝具、ブレイブチェイン、クリティカルなどの条件が全て揃った時の爆発力は脅威的とすら言える。
宝具『山脈震撼す明星の薪』は、カードの種類はBusterで、【自身のBusterカードの性能をアップ(1ターン)<オーバーチャージで効果アップ>+敵全体に強力な攻撃】。特攻は特に何も持たないが、バフがつくので基礎威力が高い。また、上述のスキルによる自己バフは全て「攻撃力」のバフなので、宝具によるバフ効果とは乗算で効果が高まる。さらに幕間の物語2クリアで強化されると、スター獲得の効果が追加。数は一律で20個で「美の顕現(B)」のクリティカルバフを活かしやすい。
欠点は、凛属性らしいというべきか守勢に回ると脆いということである。
攻撃面では単騎となっても問題無く運用できる強みを持っているが、防御を担えるスキルが「輝ける大王冠(A)」のランダム発動の無敵効果のみなので、どちらかと言えば長期戦は不向き。NPチャージスキル持ちという事もあって、フリークエストでの短期決戦による周回向けの性能と言える。
他作品での活躍
Fate/strange Fake
錯綜する偽りの聖杯戦争の最中、とあるホムンクルスの身体を乗っ取る形で降臨する。
ただ、アルケイデスは神霊本体でも分け身でもなく他者の人格に焼き付けられた叫び声、神の残した呪詛だと推測しており、フランソワ・プレラーティからは壊れた女神のデータと称されていた。
上記の依代の時とは違い、器の意識に染められることが無い(人格としては)完全なイシュタルという形で現界している。その為、劇中でも彼女本来の迷惑ぶりと邪悪さを感じさせる振る舞いが前面に押し出されており、劇中でも神の権能を遠慮なく振るって最初から最後まで散々大暴れする。
市内でセイバーを破り、続く真アーチャーと戦闘中のギルガメッシュに対し、序盤で彼の召喚の触媒に用いられた王の財宝のスペアキーを使い、宝物庫の扉を閉じることで妨害し間接的に致命傷を与える。生前にギルガメッシュと因縁のある真バーサーカーを嗾しかけ、彼にトドメを刺させた。
更に、かつて従えていた神獣の『天の牡牛(グガランナ)』を並行世界である『Grand Order』の世界(第七特異点)からスノーフィールドへ呼び寄せるなど、傍迷惑極まりない行動に出ている。曰く「あの時代の私」なら、無くても問題ないだろうとの判断らしい。これによって第1部7章でのグガランナ失踪事件は、別の軸の自分による知覚しようのない過失だったことが明らかになった。
それでもギルガメッシュ曰く、こちらの依代のイシュタルも本来の神としての性格よりは殊勝らしいようであり、完全な神霊イシュタル本神とは言い切れないということをチラつかせてはいる。
『深海電脳楽土 SE.RA.PH』コミカライズ版
原作には存在しないコミカライズ版での追加キャラとして登場しており、BBの選んだセンチネルとしてセラフィックスのセキュリティを守っているが、後にBBからセンチネルをはずされてカルデア陣営のエミヤ・オルタとともに行動し、その過程でセラフィックスの裏の顔を知ることとなる。
関連人物
生前
実の姉にして鏡面である女神。第1部7章において、イシュタルと同時に召喚された疑似サーヴァントであり、三女神同盟のうちの一柱。こちらは金髪であり『EXTRA』の凛の容姿に似ている。作中の説明によると遠坂凛は依代となった際に善の心と悪の心に分かれて、それぞれイシュタルとエレシュキガルになったらしい……が、元が元だけあってかなり似た者同士。どちらかというと抽出し、前面に押し出している部分が異なる程度か。どちらかと言えばイシュタルが悪っp (ガンド
マイルームボイスにて、エレシュキガルを「最も自分らしくない暗くてウジウジした自分」だと評しており、藤丸立香には「私(イシュタル)がいるのだから他の私(エレシュキガル)となんか話をするなぁー!!」と言い、自分自身だと評しながらも、嫉妬しているような発言をしている。
メソポタミア出身のアーチャークラス仲間にして、自身の因縁の相手その1。
かつて求婚を彼に断られた事で激怒し、彼の治めるウルクに天の牡牛を差し向けた挙げ句、彼の最愛のエルキドゥを死に追いやったことで、英雄王(アーチャー)のギルガメッシュからは心底嫌われており、『CCC』では「即エアを抜く」『FGO Material Ⅰ』では「飛蝗(いなご)の群と砂嵐、そして子供のかんしゃく。そのすべてが混ざったものがお前だ」と、ボロクソに酷評されており、イシュタルの自業自得とはいえ、基本的に会話すらしたがらないという辛辣な態度を取られている。
対して、賢王(キャスター)のギルガメッシュとは不老不死の旅から帰還した彼の性格が多少大人しくなったのと、イシュタルが依代の影響で人間らしくなり善寄りになった為か、相変わらず脈はないが、腐れ縁(仲間)に近い会話はできるくらい互いに落ち着いている。イシュタル本人の方はというと、第1部7章終盤、自分に完全に眼中なしの彼に対して、まだ未練があるような独り言を漏らしていたが、依代に励まされたことと依代の影響によりすぐに気持ちを切り替えることができており、現在はもう彼に対して未練はなく藤丸立香や千子村正にちょっかいをかけていたりする。
因みに、原典に登場する彼の守護神にあたる「ウトゥ」はイシュタルの双子の兄にあたる。
ギルガメッシュの唯一無二の絶対の存在にして、自身の因縁の相手その2。
神々に作られた兵器でありながら、ギルガメッシュと共にイシュタルが送り込んだ天の牡牛を倒したので、その罰として死に追いやられてしまう。つまり、イシュタルのしでかしたことはエルキドゥの死の原因の一つとなったのだ。また、英霊になった後も生前の因縁は消えておらず、互いの姿を見かけたら物を投げつけたり、ナチュラルに殺し合いに持ち込むレベルの犬猿の仲である。
カルデアに召喚されてからも特に変わらない対応であり、互いに丸くはなっていない。尤も疑似サーヴァントになったイシュタルがわりと我慢の効く性格になった為、イシュタルを人間臭くし善寄りにした依代に対しては敬意を払ってはいる。しかし、疑似サーヴァントとして丸くなったイシュタルに対してもオリジナルほどではないとはいえ、犬猿の仲であることに変わりはない。
ウルク市の祭祀長であり、自身に対して敬意を払っている民の1人。
都市神である女神イシュタルに対しても臆する事なく諫言や進言をする。
イシュタルも自分を敬ってくれる人間を無下にはしないので、頭が上がらない。
イシュタルの恋人であり、元夫でもある牧神。結婚によって人間の王から神となった。
エレシュキガルにちょっかいをかけて串刺しにされたことで冥界から帰ってこれなくなったイシュタルの状況を知って、国全体を挙げて祭りを開くほど喜んだ結果、それを知ったイシュタルに激怒され逆に自分が冥界に追放されるという恋人であり夫婦とは思えない酷いエピソードがあり、流石のギルガメッシュも引くレベルであった。なお、当のドゥムジ自身はその事については自分が悪かったと思っているし、その死を喜びはしたものの、イシュタルを嫌いとは思っていないらしい。
因みに『FGO』7周年フェスにて、イシュタルとドゥムジが一緒にエレシュキガルを応援している姿が描かれているので、作中での会話は今のところないが、現在の仲は比較的良いのかもしれない。
Fate/Grand Order
契約したマスター。アニメ版では色々とアブない衝突事故の形で出会った。
イシュタル本人曰く「放っておけない」とのことで、何だかんだで目をかけている。
エレシュキガルの影響もあるのかマスターに興味を持ったり、気に入っているようでちょっかいをかけてきたりすることもある。最終的には「マスターの勝利の女神」になるとまで宣言している。
依代が契約したサーヴァントでアーチャークラス仲間。彼からは「女神に取り憑かれるほど災難体質だったとは」と呆れられており『FGO Material Ⅰ』では「ついに狂ったか……!」と結構ひどいコメントを寄せている。まあ、真冬のテムズ川に突き落としてくるような奴と同じ顔ならね……
第1部7章で共演した金星の女神同士であり、イシュタルが一番怖いと思っている女神。
バビロニアでの出会いからか金星の女神同士であることもあり、カルデアでは格闘し合う仲だそうで、プロレス技で仕掛けられてめちゃくちゃ痛いとイシュタルは彼女のルチャ攻撃に参っている。
失墜の末に剣を魔改造した銃を使うようになった彼には思うところがある模様で、イシュタルは依代の影響からかその理想の成れの果ての姿を見て、どこか切ない気持ちになっているようだ。
疑似サーヴァント仲間であり、依代とは姉妹関係にある。依代が姉妹同士であるからなのか、イシュタルは彼女のことが気になっている様子で「仲良くしたい」と思っている。その一方で、マイルームボイスにおいては「アレ、本当に愛の女神?」と、何やら気になる発言をしているが……
疑似サーヴァント仲間であり、並行世界の依代が月の聖杯戦争にて縁を持っている。
彼女を見て面白すぎると大爆笑し、インドの神様は面白いと評した。アンタが言うか。
疑似サーヴァント仲間であり、依代とは時計塔における同級生(であり宿敵)関係にある。
依代同士が因縁のライバルであるためか、互いに張り合ったり、競い合うことがあるようだ。
疑似サーヴァント仲間であり、依代とは聖杯戦争で共闘した相棒or恋人関係にある。
依代の影響なのか何かと気になっているようで、宝石細工を作らせようとしたり、ちょっかいをかけているのがマイルームボイスで明らかになったが、当の村正からはスルーされており拗ねた。
第1部7章で共演した疑似サーヴァント仲間であり、依代とは高校の師弟関係にある。
依代同士は知り合いではあるが、互いに依代の人格が100%ではない為、会話や関わりが比較的に少ない印象。しかし、バビロニアにおいて出会っているのも依代による縁なのかもしれない。
サーヴァント・ユニヴァース世界のイシュタル。彼女は擬似サーヴァントではない。
マスターが彼女にスペース・イシュタルの話をしても、イシュタルはそんなバカな女神がいるわけがないと与太話だと思っているようだ。どうやら、互いに認識ができていない可能性がある。
書籍マテリアルにおいて、彼女を指して「ギリシャの神性は大体ロボ」と衝撃発言をしていた。事実、オリュンポス十二神やティターン神族は宇宙戦艦のアバターだった訳だが、これをイシュタルが知っていた理由は不明。セファール襲来の際に破壊された彼らの情報を聞き入れたのだろうか?
疑似サーヴァント仲間であり、依代の時計塔における魔術の師弟関係にある。
ただし、こちらは英霊ではなく依代の人格が100%。依代同士が知り合いである為か、マイルームでイシュタル宛のボイスが存在しており、奴がイシュタルの依代になったことに驚きながらも赤い悪魔に「核兵器のボタンを持たせているようなもんだ」と評しており、慌てふためいて隠れようとしている。そう評するほどに、イシュタルの依代となった人物は問題児でもあったのだろう……
同じく疑似サーヴァント仲間であり、孔明と同じく依代の人格が100%となっている。
マイルームボイスで依代について言及している。彼女曰く、あんまり変わらないそうだ。
上述のパールヴァティーの別側面であり、クラスも同じアーチャーとなっている。
なお、荒ぶる側面が強い点でも共通するが、こちらは魔性への敵対心が主である。
第1部7章で敵対した、自身が間接的に殺害したエルキドゥの「後継者」。
別人であることを理解しているためキングゥには恨みを持っておらず、特にエルキドゥの方とは関係ないと考えているらしい。対してキングゥ自身はどう思っているかは不明だが、エルキドゥによる影響か無意識なのかイシュタルを巻き込みつつ、ラフムを攻撃する描写がアニオリで描かれた。
その他
依代にして性格が似ている魔術師。曰く「聖杯関係者で最も適合率が高い人物」らしい。
ゲーム内マテリアルに「金星の(赤い)悪魔」と言う一文があったりと、イシュタルを現界する為の依代にしている可能性が示唆されていた。ゲーム外ではあるが、奈須きのこ氏の公式ブログ『竹箒日記』2016年12月14日更新分によると本作におけるイシュタルは「『颯爽と生きる、責任感のある女』としての凛部分」(本文より抜粋)と完全に依代が凛であることが前提に書かれている。
なお、後に実装された司馬懿(ライネス)のマイルームボイスでイシュタルが「凛」と呼ばれており、ゲーム内でも凛が依代であると明言されることとなった。また、別世界のイシュタルもジェーンから「イシュタリン」とあだ名で呼ばれており、義理の父親からは「リン」と呼ばれていた。
現時点で直接的には関係ないが、別世界におけるギルガメッシュからは「イシュタルが重なって見える」という理由で嫌悪されていたことから、どこかしら通じるものがあったのかもしれない。
余談
イラストを担当している森井しづき氏は、公式から『FGO』のイシュタルのイラストを依頼された際に、何かしら思う所があって一度は断ったとのこと。※ 情報出典⇒森井氏公式ツイート
※ 森井氏は『とびだせ!トラぶる花札道中記』で凛・エミヤの作画を手掛け、『Fate/Apocrypha』の初期企画にてセミラミスのデザインを担当、更に『strange Fake』の小説版作画や漫画版の作画を担当しており、更に『Grand Order』では、トリスタンやカレンのイラストを担当している。
また、過去に公式絵師の1人であるPFALZ氏(ダレイオス三世やモーツァルトのイラスト担当)が個人的な同人誌でイシュタルのビジュアルを作成している。またPFALZ氏はグガランナも担当した。
↑本人の告知イラスト集。顔は伏せてあるが、衣装類はチェックできる。
『Fake』4巻の刊行が遅れたのは『Grand Order』第1部7章にイシュタルが登場したため。イシュタルが登場すること自体はプロット段階で決まっていたが、後に『Grand Order』で前述の遠坂凛を器とした状態で登場した事から第1部7章の反映などの都合により、刊行が遅れることとなった。
宝具のセリフだが、中の人繋がりなのか「全力全霊」とか何処ぞで聞き覚えのあるセリフが飛びだしている。調子に乗ってやらかしては痛い目に合う為に、両津イシュタル等と呼ばれることも。
『FGO THE STAGE』で演じた八坂女史は、後にDr.ロマン役の井出卓也氏との結婚を発表した。
タグ付けの際の注意点
擬似サーヴァントである関係か、イシュタルのみが描かれた作品に「遠坂凛」タグが付けられることが非常に多いが、遠坂凛と二人で描かれた作品が探しにくくなる、また遠坂凛本人の作品検索の妨げにもなるため、イシュタルを指すタグとして「遠坂凛」を使用するのは避けることを推奨。
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Fate/GrandOrder サーヴァント アーチャー(Fate)
スペース・イシュタル:ユニヴァース世界のイシュタル。