山脈震撼す明星の薪

あんがるたきがるしゅ

イシュタル(Fate)の宝具。

いいわ、金星まで連れて行ってあげる！

性能

飛ぶわよマアンナ、ゲートオープン！

……ふふっ、光栄に思いなさい。これが私の、全力全霊……!

打ち砕け、 ――『山脈震撼す明星の薪（アンガルタ・キガルシュ）』!!

シュメル神話においてイシュタルが行った最も「破壊的で」「残忍な」行為―――神々の王でさえ恐れ、敬った霊峰エビフ山を“ただ気にくわないから”と蹂躙し、死滅させた逸話を宝具にしたもの。

メソポタミア神話曰く、イシュタルはエビフ山に分け入り、一歩ごとにその神威を増し、最後には山脈の頂を鷲づかみにし、その地脈の心臓部に槍を突き刺し、エビフ山を崩壊させたという。

この逸話を元に、宝具使用の際は金星にワープ、管理者権限で金星の概念を手中に収め、概念惑星としてマアンナの弾倉に詰めて放つ、という神をも恐れぬ行為をやってのける。

またの名を八荒拝跪す天空の鎚（ジュベル・ハムリン・ブレイカー）。なお、ジュベル・ハムリンとはエビフ山の意。

これを大地に向かって放った際は、直径数千メートルのクレーターを作っている。

アニメ版では演出が少し変更。金星へワープするのではなく、頭上に巨大なポータルを展開して金星を呼び出すという形で放っており、ファム・ファタールを吹き飛ばし、海水を蒸発させて海に大きな窪みを作るという凄まじい威力を見せつけた。

カードの種別は「Buster」。効果は「自身のBuster性能をアップ(1ターン)+敵全体に強力な攻撃」。

宝具名は「イシュタルの冥界下り」の冒頭の文

「アン・ガル・タ（an gal-ta）」＝大いなる天より

「キ・ガル・シェ（ki gal-se）」＝大いなる地へ

から取られている。