招き蕩う黄金劇場
あえすとぅすどむすあうれあ
我が才を見よ! 万雷の喝采を聞け!
座して称えるがよい…… 黄金の劇場を!!
- ランク:B
- 種別:対陣宝具
- レンジ:30、60、90
- 最大捕捉:100人、500人、1000人
「Fate/EXTRAシリーズ」における赤セイバーの宝具。
生前の彼女が自ら設計し、ローマに建設した建築物「ドムス・アウレア」を、魔力によって再現したもの。固有結界とは似て非なる大魔術。自己の願望を達成させる絶対皇帝圏。
一度展開すれば解除まで脱出不可能な、皇帝陛下のためだけの舞台。
別名「最古のジャイアンリサイタル」。
彼女は生前、ナポリの劇場で独唱会を行い多くの国民を(むりやり)招待。出入り口に人員を配置して逃げられないようにするも、あまりの退屈さに逃げる者が続出。出入り口が使えない為、塀をよじ登ったり死んだ振りをして棺桶で外に運び出された者も居たと言う。更には例外無く外に出ることを禁じたため、産気づき出産した女性も数人いた、などの迷惑千万な逸話がある。
なおモチーフとなっている「ドムス・アウレア」は語の意味においても建築様式においても実際の用途においても「劇場」と呼ぶことはない。自らも舞台に立ったネロの上記の逸話のイメージを用いてネロ時代の著名な建築物と合わせて創作された表現であり、実際のドムス・アウレアには専ら「黄金宮殿」の訳語があてられている。
2023年8月にローマ市内にて発掘され、数少ない現存されている宝具となった。
ちなみに、宮殿のドムス・アウレアは発見されており、トラヤヌス浴場の下に埋もれている状態となっている。
専用BGMは「Servant_Extra (Saber, Everything Is On Her Hand)」。
「トラぶる花札」や続編「CCC」ではアレンジ曲「喝采は流星のように」が使用される。かなり編曲されているため分かり難いが、「約束された勝利の剣」のアレンジ曲。
世界を塗りつぶす固有結界と違い、世界の上から(建築過程を無視し)建造物を一から投影しているため、世界からの修正を受けず大変長持ち。
展開されている間、閉じ込められた敵は弱体化する。わかりやすく言えば、劇場内であれば自分の定めたルールを発動、および相手に強制させるというもの。
ゲーム的には、展開時に敵に防御力無視の物理ダメージを与え、3ターンの展開中は敵の筋力・耐久力を低下させる。また、展開中のみ、剣技「童女謳う華の帝政」が使用可能。しかも発動条件が簡単。さすがはセイバーのクラスといったところか。
建造物をカスタマイズすれば形や機能も変更も可能。亜種として工芸品を作り上げるための「白銀工房」、料理勝負をするための「灼熱厨房」があるらしい。ドラマCDでは後者の「灼熱厨房」や某クイズ番組風セットまで再現。
「教えて! ブロッサム先生」では本編以上にコストのかかった豪華演出で展開された(本編でやれ)。
ちなみに「ルナティックステーション」では赤ランサーとの禁断のコラボレーションを果たし、共演ヒロインを地獄の底に突き落とした。なお本人たちはご満悦。
Fate/Grand Order
本作では「童女謳う華の帝政(ラウス・セント・クラウディウス)」の名義で登場。
種別はArts。効果は「全体に防御無視ダメージ+防御ダウン」。
黄金劇場とセットで使っているような演出となっており、EXTRAでもあった詠唱と共に背景を黄金劇場のものに変え、その後「童女謳う華の帝政」で敵を一閃する。 解放時にはしっかり先述した専用BGMが演奏される拘りぶり。
また、嫁ネロ時も「星馳せる終幕の薔薇(ファクス・カエレスティス)」で結婚式仕様の「ヌプティアエ・ドムス・アウレア」として、全体的に白っぽくなり召喚される。
台詞では中黒部分で正しく切られて発音されていない(ヌプティアエで切ってドムスアウレアと繋がるべき部分がヌプティアで一度切れている様に聞こえる)事やFGOでドムス・アウレアの名前がボイス付きで出るのは嫁ネロの宝具のみでよく聞くのもそれであるため、皇帝ネロや黄金劇場ドムス・アウレアについて詳しくないものは「ヌプティアエまで含んで劇場の名前」と勘違いされる事があり、またその名前も「ヌプティア・エドムス・アウレア」と勘違いする事が多発している。
ちなみにヌプティアエは結婚式を意味するのでまんま「結婚式仕様ドムス・アウレア」という意味である
なお、似たような性質・設定の宝具を持つサーヴァント自体は多い。
本来固有結界と似て非なる大魔術なのだが、そこは英霊という存在の層の厚さを感じさせる。(ぶっちゃけこの方式で使うより固有結界を使う方が格の違いを見せられるし、制限がない分描写しやすいというのもある)