概要
ランク | E~A++ |
---|---|
種別 | 対人宝具 |
レンジ | 1~99 |
最大捕捉 | 1000人 |
英雄王ギルガメッシュの代名詞とも言える宝具。 黄金の都バビロニアの宝物庫と、それに繋がる鍵剣(王律鍵バヴ=イル)。
まだ人の領域が限られた世界だった神代。王は地上のすべての財宝を集め、これを納める宝物庫を建造した。
後の世に生まれるであろう様々な宝の原典。人間の知恵、人間の叡智が確かである証左。
人々はこれを"神の門"と呼び讃えた。
むべなるかな。これらを納めた「蔵」そのものが、収納した財宝を上回る神秘となったのだから。
そして、その蔵の鍵は彼の王にしか扱えない。
鍵の金型は絶え間なく変化し、財宝の目録は今も増え続ける。
それらを瞬時に読み解く智慧なくして、宝物庫の鍵は開かない。
性能
かつて世界の全てを手中に収めたとされる英雄王が有する宝物庫には、ありとあらゆる伝説の原典となった宝具が財宝として収められている。
宝物庫の容量は実質無限大で、中身は所有者の財の量に準ずる。使用者の財があればあるほど強力な宝具になるのは言うまでもなく、逆に財を持たない者がこれを使っても、あまり意味が無い。
より正確に言えば「王の財宝」に収められているものは財宝というよりも「人類の知恵の原典」であり、死後も「この世の全ては我のもの」で人類が生み出すものであれば、遥か遠い超未来のものまで過去未来の時間軸すら超越して財宝が追加され続けている。さらには、実際に現界した際にも気に入った物を蔵に貯蔵する為、最早何でもアリに近い。ただし、下記の弱点にあるように追加される財宝の種類に制限はある。
戦闘においては、主に蔵から宝具を直接射出して攻撃を行う。この戦い方は生前からの悪い癖とのことだが、実際は唯一無二の友エルキドゥとの最初の決闘にて彼(彼女)の弾幕の速さに追いつくために思いついた戦闘方法である。
射出される財宝はその全てが膨大な魔力を纏った原初宝具であり、その威力は破滅的。宝槍を無造作に投擲するだけでも爆撃を彷彿とさせる攻撃力を発揮し、十数発も投げ撃てば港の倉庫街が壊滅するほどの破壊をもたらす。『Fate/Zero』では100mを優に超えるサイズの大海魔に対して4本の剣と槍を射出し、山をも穿つとされるその威力で体躯の3割余りを粉微塵に吹き飛ばした。
また取り出せるのは武器だけではなく、盾を出現させて攻撃を受け流す描写も見られる。
砲門の数も凄まじく、その気になれば無数の宝具を雨霰と降らせることも可能。特に『Fate/strange Fake』においては、エルキドゥ戦で500丁以上、アルケイデス戦ではなんと1000丁を超える砲門を同時に展開している。
財宝の展開方法は様々で、基本的には背後に展開した上で射出する形で用いるが、敵を取り囲むような形で展開したり、敵の足元からいきなり出現させたり、敵の周囲360°を囲みつつ竜巻のような形で一斉射出する場合もある。
もともと原作では背後から撃つという使い方しかしておらず、敵を囲んで使うのはアニメUBWが初出。ファンの間では展開出来る箇所に制限があると解釈されていたのだが、次回予告でバーサーカーのまわりを隙間なく金色の剣が覆ってるイメージが登場した際に、「こんなこと出来るのかよ!?」とファンの度肝を抜いた。
魔力効率は王の財宝の起動分の魔力だけで済むため破壊力に対して魔力消費は極めて少ないとされる。宝具は低燃費だが、ギルガメッシュが雨霰と撃つことで魔力消費が激しくなっている。
この時点で「大抵は適当に財宝を射出しているだけで勝てる」というトンデモ宝具なのだが、これに加えて相手と持つ武具の弱点となる武器を蔵から持ち出すことでどんな相手にも対応できてしまうという優位性も持っている。実際、『stay night』のFateルートでは適材適所の武器を展開する事でセイバーと士郎に深手を負わせている。
英雄殺しはもちろん、竜殺しの宝具や不死殺しの宝具、果ては神を縛る宝具など、様々な宝具を状況に応じて持ち出すことができ、これこそが英雄王ギルガメッシュを対サーヴァント最強たらしめる所以である。
なお射出された宝具については、『Zero』での海魔戦で使い捨てた場合等を除き「宝具を回収する宝具」を使用して回収するとされている。
ギルガメッシュがアーチャーのクラスを割り当てられたのは、強大無比な宝具を有するのみならず、「射出」をメインとする戦闘スタイルを持つことに起因するようだ。
賢王として現界した場合、射出せずに貯蔵されている魔杖による攻撃を行う。
ちなみに「王の財宝」の中には槍の宝具も貯蔵されているが、ギルガメッシュ本人はランサーの適性を持たない。しかし、純粋なキャスター適性を持たぬ割に、王の財宝に貯蔵されていた魔杖などを用いてキャスタークラスになっている為、撤退ボイスにあるように、それらしい真似事程度なら宝具の効力だけでなんとかなっている。
「金色の円盤状の空間」から宝具が出てくるという印象が強いが、もともとは金色ではない。原作では無色透明で光が反射して波紋状の形が見えるといった具合でヘラクレス戦の一枚絵などは空中にそのまま浮いてるように見える。とくにこれという決められた色はなかったが、DEEN版アニメ、格闘ゲーム、ps2版のopでは最終決戦時の背景が赤色が多く赤の印象が強かったため、赤色である。劇場版UBWで初めて金色になり、それ以降全て金色で統一されている。
弱点
最強クラスのサーヴァントの最強クラスの宝具にも、例外的に明確な天敵と言える宝具・サーヴァントがいくつか存在する。
これらは主にギルガメッシュはあくまでも宝具の「持ち主」であって「伝説の担い手」ではない点、原典は真名を持たないので本当の意味での真名開放をすることが出来ないという点に起因している。
「無限の剣製」
取り出す過程無く瞬時に武器を複製する事で先手を取り、更に「伝説の担い手」の技術ごとコピーする事で使いこなす上に真名開放をも可能にする。
本来あまり強力でないエミヤとその宝具だが、「王の財宝」相手にはピンポイントで狙い撃ちにしたかのような相性の良さを発揮する。既に武器が用意されてる為、宝物庫から武器を取り出す必要がある「王の財宝」ではどうしても一歩先手をとられてしまい、更に「王の財宝」から展開した武具がランクEXでもない限り、それが「無限の剣製」内に未登録のものであった場合、即座に解析・貯蔵される(すなわち相手の手数を増やしてしまう)という悪循環に陥る事も起こり得る。
UBWアニメの設定ではギルガメッシュはCランク程度の宝具しか使っておらず、高ランクだった場合は士郎は投影が間に合わないといった理由が後付けがされている。
もっともこれはアニメ版で追加された話であり、原作では投影が間に合わないからこその投影の手間を必要としない固有結界の展開という流れであり、固有結界を展開しても武器の用意に時間がかかるのでは何のための固有結界なのかわからなくなっている。
このほかにもギルガメッシュ戦で士郎が完全に流れを押しており精神面でも有利だったことや、士郎は人生で一番輝いていたため勝利できたという苦しい設定もある(余談だがこの人生で一番輝いていたというのは言峰VS切嗣戦の言峰も原作者の奈須きのこ氏から同様の表現がされている)。ただおそらく現在でも相性が良いという設定は変わってない...はず。
ランスロット(狂)の宝具。
相手の宝具を強奪して自身の宝具として支配下に置く。「狂戦士」のクラスでは、その特性により言語能力を失っているので真名解放に関しては確実性に欠けるが、代わりにスキル「無窮の武練」によって狂化状態でもその卓越した技量が健在のため、真名解放に及ばない範疇であれば完全に使いこなす事が可能。それ故に、適当に財宝を射出しているだけではせっかくの宝物を奪われるだけである。
「神獣の裘」
アルケイデスの宝具。
人の手による道具による攻撃を無効化。アルケイデスはそれに加えて宝具を簒奪する宝具である「天つ風の簒奪者」を所有するため、前述のランスロット(狂)と同様に極めて相性が悪い。
「宙駆ける星の穂先」
アキレウスの宝具。
第三者の介入・加護・幸運・スキル・宝具など全てを封殺する、一対一の決闘用の特殊な空間を作り出す。使用者本人も宝具が使えなくなるが、稀代の大英雄であるその技量や戦闘センスは健在。
他の英霊に比べ、純粋なフィジカルによる戦闘能力がやや劣るギルガメッシュにとって、「宝具抜きのガチタイマン」は最悪の舞台であると言える。
ただしこの宝具の発動は相手の同意が必要(厳密にいえば同意しないと本人が使わない)ため、そういう意味では考慮する意味は無いともいえる。
慢心王ご本人
ある意味最大の天敵。このケースが発生しうるのはサーヴァントの能力を取り込む技術が使用された場合のみで確認されている。
複数の「王の財宝」が存在する場合でも、アクセスできる宝物庫は1つなようで、「先に使った」方が絶対的に有意となるようだ。
上記の天敵も油断や慢心をせず、天敵と認めて初手からエアを抜くなどの方法でいくらでも対処が可能だったりする。 だが、ギルガメッシュは決してそれをしない。王のプライドとやらにかけてやらない。
「慢心せずして何が王か」
明確な天敵は以上である。
この他の弱点としてもはや財宝の総量をギルガメッシュ本人も把握できていないという点と、上記の通り貯蔵できる宝具の種類に制限がある点が挙げられる。
前者の理由により、聖杯のような本人がどんなモノかを知らない品は狙って取り出す事は出来ず、後者の理由により
- 最高ランクの一部の神造兵装(約束された勝利の剣、全て遠き理想郷、日輪よ、具足となれ等)
- 逸話から昇華された宝具(十二の試練等)
- 「新人類が生み出す全く別の概念」で作られたもの
- 「別天体の知的生命体の文明技術」で作られたもの
は保有していない。また、保有していても「何の宝具が原典に当たるかわからない」宝具(日輪よ、死に随え等)は取り出せず、使用もできない。
ただしそもそも王の財宝は強力すぎるので、展開された宝具達と英雄王本人諸共消しとばす等でもしない限り、これらは上記の天敵と異なり通常であれば弱点と呼べる程の弱点にはならない。また、宝物庫を施錠された場合は何も宝具を取り出せなくなり無力化されてしまう。施錠のためには当然ながら「鍵」と「施錠の方法を知ること」が必要。
また、近代の技術によって作られた銃や戦車(要は機械)等も入ってはいない模様(ただし、それらの原典はあるようで、自在に空を飛ぶ乗り物や宇宙を往く光の船等は入っている)。
最近では人類どころか太陽系外の摂理を持ち、空間を制する神性と繋がったサーヴァントが登場したため、宝物庫と空間を接続する宝具である王の財宝との相性が気になるところである。
実際、『Fate/GrandOrder』にてこのサーヴァントに「天地乖離す開闢の星」に備わった特効が属性相性を無視した特例で無効化されている。
ただし神秘殺しが得意な英霊はその長所をもってしても神代生まれのはずのギルガメッシュには実力で及ばないため、それよりも更に1世紀近く後の生まれのこのサーヴァントではやはり戦闘では太刀打ちできない可能性も十分にある。
また、貯蔵量は文字通り底なしであるのだが、収められている個々の財宝は不滅ではないため、使用による消耗や戦闘による破損は勿論の事、本人によって回収を拒み破棄される事もある。
メタ的に言うと後付けでどんどん性能が上がっており、『Stay night』ではあくまで宝具の原典を持っている程度にしか語られていなかったが、『Zero』や『EXTRA』において人類が生み出すものならほぼなんでも持っているようになった。
貯蔵内容
※一部。作中に登場したものについて記載。上記の通り、実際はまだ見ぬ宝具や財宝がどんどん出てくる。
※『プリズマ☆イリヤ』は他のシリーズとは別の設定で成り立っているので、今作が初出もしくは今作のみ登場している宝物については、他の宝物庫には収納されない可能性がある。
無銘にして最強の剣。エアという名前はギルガメッシュがつけたもの。剣というより3つの円柱状の刀身を持つ突撃槍のような形状をしている。起動すると刀身がドリル状に回転する。
彼自身が真名解放できる究極の切り札。真名開放した最大出力がExランクの対界宝具でありその時の名称は「天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)」。無論、出力を下げる事も可能。
元ネタはバビロニア神話の創世記叙事詩「エヌマ・エリシュ」に登場した、天と地を分けたとされる無銘の剣。古代ヒッタイト神話ではエアがウルリクムミを倒すのに使用したとも。
ギルガメッシュも流石に愛着を抱いてはいるが、ソレは天の鎖には程遠いものであるという。
Fateルートでは特に顕著だが、とてつもない武器にもかかわらずそれほど本気でなくても平気で抜いてくる。UBWルートでも必要があれば人間相手でも興が乗ったとはいえ躊躇なく使用を決意するほど。
ただし、最大出力の一撃を抜き放つのは、自らが認めた相手に対してのみである。
天の鎖(エルキドゥ)
かつてウルクを七年間飢饉に陥れた“天の牡牛”を捕縛した鎖。
自らの親友の名を冠した彼の所有物の中でもお気に入りの宝具。その信頼度はエア以上とされ、ギルガメッシュにとってエアがノートPCなら天の鎖は預金通帳と印鑑に匹敵するという。
使用者の意思に応じてホーミングし相手を拘束する。
能力は“神を律する”ものであり、捕縛した対象の神性が高いほど硬度を増す特性を持つ。神性を有する強力な英霊に対抗できる数少ない対神兵装だが、神性の無い者にとってはただの頑丈な鎖に過ぎず、戦闘型ホムンクルスなどの怪力かつ神性が無い相手には殆ど効果が無い。
『プリズマ☆イリヤ』などではギルガメッシュ(及びその要素のある人物)に対して手加減するなど天の鎖自身にわずかながら意思があるように見えたり、ギルガメッシュが天の鎖を「我が友」「鎖(と書いて「とも」)」と呼ぶこともあるが、彼が使う天の鎖とエルキドゥ本人との関係の詳細は未だ不明。
なお、ギルガメッシュ本人は『カーニバルファンタズム』を除いて天の鎖を「エルキドゥ」と呼んだことはない。
黄金の鎧
ギルガメッシュの象徴たる黄金の甲冑。
封印状態の「約束された勝利の剣」の剣戟を浴びても本体にはダメージ1つ付かない。
ただし「Fateルート」では鎧に使われていた魔力を充填した至近距離での「約束された勝利の剣」を防げず、致命傷を負った。『CCC』によると石化耐性も有している模様。
「破滅の黎明(グラム)」「幻想大剣・天魔失墜(バルムンク)」の原典でありエクスカリバーと対極に位置する最強の魔剣。竜殺しの特性を持つ。『Stay night』当時はバルムンクと同一視されていたが、『Fate/Apocrypha』では「幻想大剣・天魔失墜」の原典となっている。別名太陽剣。
武器辞典においてのデザインはメロダックと同じ。なお、『蒼銀のフラグメンツ』にて存在が語られ、『FGO』で登場したシグルド(Fate)の持つ「破滅の黎明」とはデザインが異なるが、伝承では父の持っていた剣を打ち直したとあるので、これが理由だと思われる。
原罪(メロダック)
グラム、「勝利すべき黄金の剣(カリバーン)」などの「選定の剣」の原典。「約束された勝利の剣」ほどではないが、光の斬撃を発生させる。
『Fate/staynight』本編、Fateルートにおいて衛宮士郎に使用。投影品でありながら、あのバーサーカーを一度に七回殺した「勝利すべき黄金の剣」を士郎諸共に打ち破っている。
ちなみにメロダックとはマルドゥークの別名。
透明な剣
名称不明。セイバーの斬撃を防ぐ為に使用。
氷をくり出す剣
名称不明。振ると空間ごと凍らせる。
魔力を奪う鎌
名称不明。セイバーの鎧ごと貫き魔力を吸収した。
「虹霓剣(カラドボルグ)」及び「虹霓剣」を源流とする「転輪する勝利の剣(エクスカリバー・ガラティーン)」等数々の聖剣、魔剣の原典。
アニメ版『Fate/stay night』に登場。当時は本来の使い手に関わる設定が無かったため、デザインは「偽・螺旋剣」に近い。
「突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルク)」の原典。
紅海の魔獣・クリードの骨から削り出したクー・フーリンの魔槍。衛宮士郎の鑑定によると所有している。
『FGO』で登場したスカサハが持つゲイ・ボルグより1世代古い同型の槍との関係は不明。
ファフニールが収集していた魔剣の原典。強力な報復の呪いを持つが所有者の運命も破滅させる。士郎の鑑定によると所有している。
コミカライズ版『stay night』ではランサー相手に使用しているがこれは他者を斬り殺すまで鞘に収めることが出来ない逸話を持つためと思われる。
絶世の名剣(デュランダル)
「不毀の極槍(ドゥリンダナ・ピルム)」、「不毀の極聖(デュランダル)」の原典。魔力がなくても高い切れ味を誇る。
『FGO』で登場したローランが持つ「不毀の極聖」とデザインはほぼ同じ。
ハルペー
ペルセウスの宝具の原典であり回復不可能力を持つ鎌。メドゥーサの天敵。『First Order』ではシャドウランサーが使用した。
方天戟
東洋版ハルバートともいわれる中国北宋時代の武器。呂布の「軍神五兵(ゴッドフォース)」を始めとする、方天画戟の原典にあたる。
収蔵し使用している物は原典の方天戟ではあるが、呂布の「軍神五兵」自体もFGOの初期モーションや子ギルの宝具モーションで射出する形で使用している。
ヴァジュラ
古代インド神話に伝わる宝具。一度限りの射出宝具で、ダメージ数値はB+に相当する。
所有者の魔力とは関係なくダメージ数値を出すお手軽兵装。
天翔る王の御座(ヴィマーナ)
インド神話に登場する、自在に空を飛ぶ乗り物。正確にはその原典。
水銀を燃料とする太陽水晶によって稼働し、思考によって操縦するというインド式チートマシン。
その挙動は物理法則の範疇外であり、音速を超える速度で飛行する。
『zero』では宝具として強化されたF15戦闘機と互角以上に渡り合える飛行性能を発揮していた。
『strange Fake』ではオプションとして数十の迎撃宝具が搭載されており、搭乗者を守る機能があることが判明した。
空中浮遊を可能にする宝具
ヴィマーナを使わず空中を歩くように移動している時も、特殊な宝具によって浮遊しているとのこと。
炎・冷気・雷
冷気に関しては銀色に輝く液体によるもの。正確には無色の液体が周囲の空気中の水分を瞬時に凍らせ、傍目には銀色に煌めいているように見えている。更に白く輝く炎に、人工の雷撃も放っており、英雄王の蔵にある以上、それらは人が生み出したものなのだろうとされている。
多目的ドリルランサー
『Fate/EXTRA-CCC』で通常攻撃の際に使用した重厚な武装。
斬り付けたり突き刺したりする以外にも、ガトリングガンとしての機能も有するようにも見える。
金色の斧
『CCC』で一部のスキルやEXターンの攻撃で使用。
『FGO』でもキャスターとなったギルガメッシュが巨大な斧を使用している。
金色の双刀
『CCC』で通常攻撃の際に使用。
日本刀のようだが完全に金ぴかなのでそういう形の黄金を武器として使っているようにも見える。
『Fate/Prototype』に登場するギルガメッシュの使用する、終末剣エンキに酷似している。
エヌルタの灰油
『CCC』での戦闘スキル。自身の筋力を強化する。エヌルタは古代メソポタミアにおける神々の名前。
王律権ダムキナ
『CCC』での戦闘スキル。ターン終了時にMPを小回復する。ダムキナは古代メソポタミアにおける神々の名前。
王律権キシャル
『CCC』での戦闘スキル。使用した手から4手の間、被ダメージを半減する。古代メソポタミアにおける神々の名前。
対魔術武装
本人自身に大した対魔力スキルがないが、武装でガチガチに固めているので大丈夫。
Aランクの魔術を余裕で防げる重武装。
対多重次元屈折防具
詳細不明。設定によると持っているとの事。佐々木小次郎の燕返しを防げるらしい。
若返りの薬
第四次聖杯戦争終結から第五次聖杯戦争までの10年間、問題を起こさないよう少年期に戻る為に使用した。『Fate/hollow ataraxia』でも使用。
ギルガメッシュ叙事詩にて伝えられる「不老不死の霊草」から作られた薬の正体。
『FGO』では、とあるイベントであるサーヴァントが子ギルから「透明になる薬」と言われて受け取り、とんでもない目に遭ってしまう。
神代の酒
『Zero』の聖杯問答にてセイバーとライダーに振舞った。コレを奪い合う為に戦争が起きた程の美酒。黄金の杯と同時に取り出した。
夜の帳
ガウェインとの会話でチラリと出てきた名前。聖者の数字を無効化できる宝具と思われる。
時返りの薬
詳細不明。ただ本人の弁によれば下がったレベルを元の状態に戻すことができる程度のもので、いつもの油断慢心により使うことはなかった。
宝具を回収する宝具
使用・射出した財宝はこれを使って回収しているらしい。
光の船
人類が未来に作り出すであろう光の速さで飛ぶ船。銀河の果てから月までを短時間で移動可能。劇中では1500光年の距離を移動した。『鋼の大地』との関係が気になる所。
胃を整える霊草
エリザベートの料理を美味にする宝具は宝物庫にも存在しないため、次善の策として主人公に提供しようとした霊草。
ただし飲むと味覚が一生失われるというヤバすぎる副作用がある。のちにパラケルススが手に入れたという。
不老不死になる霊草
生前、蛇に奪われた不老不死の薬。服用者は不老不死を手に入れるものの、代償に植物のような存在に成り果てるという。
ギルガメッシュ叙事詩では蛇に盗まれているが、本人がその時点で不老不死などいらないと悟っていたので納得している。
ただ財宝としては珍しいものだったので「王の財宝」を完成するためにこっそり国を抜け出して回収に戻った。
上記「若返りの薬」の原料でもあるらしい。
『CCC』のあるルートにて主人公に与えた。
本人曰く「令呪の1つや2つ、ストックがあって当然であろう」とのこと。
全自動調理器
シュメールが誇る超古代テクノロジーで作られた、全自動お料理マシーン。ヒュドラ肉(後述)のような危険な食材でも問題なく調理し、至高の料理を作り出す高性能機械。リミッターを外す事で性能がアップするが、そうすると何故か壊れてしまう。
ドラマCD『あるいは怪物という名の食卓』では「ヒュドラ肉のステーキ・アプスーの祝福風味」を作ってライダーとキャスターに絶賛された。
ヒュドラの肉
幻想種である多頭蛇の生肉。思いっ切り毒物が入っているが、念入りに血抜きをして内臓を取り除けば問題ないとの事。
テーブルクロス
北欧に伝わる魔法のテーブルクロス「北風のテーブル掛け」の原型。
食べたい物の名前を唱えながらテーブルに広げると、使用者が望んだ料理が出現するという最高級の品。
おかげで全自動調理器の立場がない。
ギルガメッシュを物理で殴るとたまにドロップするらしい。RPGのモンスターかあんたは
赤ランサー曰く「ついつい大事にとっておくけど、結局ラスボス戦でも使わない味がする」との事だが、とても美味しいようだ。どんな味だよ
カルピスを混ぜるとさらに美味になる。どういうことなの
本来は錬金術において飲めば不老不死をもたらすという霊薬を指す。
「天地乖離す開闢の星」バックアップ宝具
文字通り威力を底上げする宝具。以前から言及されていたが『Fake』にて遂に使用。
複数種類所持しており、普段は無造作に射出する宝具に紛れている。
占い手袋
五芒星があしらわれた右手用の手袋。これをはめて占いを行った場合、的中率が上がるらしい。
視線避けの指輪
シュメールの古代文字が刻まれた指輪。
嵌めると一般人からは視認されなくなるが、あまりランクは高くなく、魔術師ならば普通に見抜けるレベル。
自動防御宝具
幾何学模様の装飾が施された数枚一組の円盤。
電光を放ちながら周囲を飛び回り、襲いかかる脅威に対して自動的に迎撃する。
遠視のレンズ
金色の輪に嵌められた歪んだレンズ。
遥か遠方の光景を映し出すことが出来る。
反魂の香
『hollow ataraxia』で使用。
透明化する薬
『FGO』で存在が明かされた霊薬。
魔杖・礼装
『FGO』に登場。キャスターになったギルガメッシュが攻撃に使う道具。
神代の大魔術が込められており、使用者の魔力を殆ど消費せずに発動・効果を表す。
ウルクの大杯
『FGO』に登場。
望みを叶える願望器であり、聖杯の原典。膨大な魔力の籠もった杯。
ただし「聖杯そのもの」はよく知らないため狙って取り出すことは不可能な模様...とのことだが、絶対魔獣戦線バビロニアにおいて、天の鎖の後継者の傷の治療に使ったと思われるシーンがある。
天命の粘土板
『FGO』で存在が明かされた。
怪鳥アンズーが掠めた稀有なる大宝物、世界と神々とを統べる窮極の王権。
その後大宝物はエンリル神の息子たる英雄神ニヌルタに奪い返され、世界は修復されたと言われる。
そして長き時を経て後、人の時代の興りの頃。大宝物は黄金の都へと収蔵された。
荒ぶる嵐神アンズーは何を想うか。
自らには叶わなかった王権の簒奪を、神の血を引く人たる英雄王が成し遂げたことに──
短剣
アニメ版『絶対魔獣戦線バビロニア』で使用。
ビーストⅡが発生させたネガ・ジェネシスを無効化すべく、藤丸立香に託した。
どこかルールブレイカーを思わせる宝具だが、そちらはあくまで持ち主の逸話が具現化した宝具なのでギルガメッシュは持ち合わせていない。あくまでよく似た性能を持つ宝具の原典と考えるべきであろう。
またその外見から、「刃を湾曲させた短剣」、「黄金に煌めく」、「肉体と精神と魂、その狭間に滑り込む」という特徴が一致する、『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』で登場した礼装「侵刃黄金(イロウシェン)」の原典ではないかという説も存在する。
形状自体は黄金のハルパーに近い。
『EXTELLA』ではアルテラに対し、人では即死するレベルの毒の短剣を使用した。
理性を集める瓶
『FGO』で使用。アストルフォの触媒である瓶の原典と思われるもの。
「周囲の人間の理性を七割ほど奪って充填する」効果を持っている。
聖晶片
『Fate/Samurai Remnant』で登場。
虹色に光る綺麗な石。強い魔力を宿しており、持っていると怪異の類を集めてしまうという危険な代物。
元々は『FGO』に登場したアイテムで、そちらの作品ではこれを7つ集めると聖晶石というガチャを回すことができるアイテムと交換できる。
※
以下のものは本編に設定が反映されないと明言されている『プリズマ☆イリヤ』で使用された物。
神々の盾
巨大な花弁の様な形状の大盾。鉄壁の防御力を誇る。
彼自身もその防御力には自信があったが、ツヴァイフォームとなったイリヤの放った一撃で貫かれてしまう。
他にも宝物庫には様々な時代・国の紋章が描かれた盾が収蔵されており、巨人の体の一部を覆ったりしている。
真・射殺す百頭(ナインライブズ)
巨人状態の際に使用。
ヘラクレスが生前の偉業「ヒュドラ殺し」で使った弓の原典である巨大な弩。九つあるヒュドラの首を撃ち落とした逸話から、自動追尾の幻想種殺しレーザーを九発同時発射するというチート級の宝具。
射殺す百頭とは本来ヘラクレスの武技をあらゆる武具に適応させ、昇華された流派そのもの。しかし、ここでいう射殺す百頭とは「流派としての射殺す百頭」ではなく、「弓としての射殺す百頭」を指すものと思われる。
千山斬り拓く翠の地平(イガリマ)
メソポタミア神話に登場する、戦いの神ザババが持つ「翠の刃」。ザババの子供の神の名とも言われているが、関係性は不明。あるいは、乖離剣エアのように無銘の剣に名前をつけた可能性もある。
「斬山剣」という別名を持ち、その名の通り、その刀身は山を切り裂けるほどに大きい。
大質量を用いた斬撃を繰り出すが、実際は「地平線」の概念を持つ神造兵装。「天と地が絶対的に分たれている」という理が現出し、それによって文字通り千の山を斬り拓くことすら可能。
泥の巨人となった時の使用が初だが、直後にツヴァイフォームとなったイリヤの斬撃によって両断されてしまった。 アンジェリカに所有権を奪われた後も折れたままとなっている。
万海灼き祓う暁の水平(シュルシャガナ)
シュメールの戦の神ザババが使用していた「紅の刃」。ザババの子供の神の名とも言われているが、関係性は不明。あるいは、乖離剣エアのように無銘の剣に名前をつけた可能性もある。
捩れた本体から炎が複数の刀身を形成し、敵を切り裂く剣。
イガリマが「地平線」の概念を持つのと対になるように「水平線」の概念を持つ神造兵装。
「空の青と海の青が溶け混じり合う領域」が暁の方向性を持って現出し、すべてを溶かし、焼き払う。
アンジェリカが使用。
矢避けのお守り
ランクD宝具。
子ギルが身に着けていたお守り。日食を象った金細工で、装備者の回避率を大きく上昇させ、Dランク以下の飛び道具による攻撃を無効化する。
攻撃を無効化する度に金細工の日の欠けは大きくなっていき、欠けが日の大きさに達すると消滅する欠点がある。
身隠しの布
古今東西で見られる「姿を隠す」宝具の原典。
この布を被せる、もしくは括ったものは魔術的・光学的に観測不能となり、高度な結界にも探知されることはない。だが音や匂い、体温に気配その他諸々はだだ漏れで、全く役に立たない場合もある。
極めて複雑な織りをした布で、織りの方向は少なくとも五次元に達しているとされ、この布の完全な再現は人間には不可能と言われている。
後に折りたたむ事で帽子になり、本来の名前も「ハデスの隠れ兜」であったことが判明。神話上ではゼウスの雷、ポセイドンの槍と並ぶ宝具のはずだが、何故かEランク扱いとなっている。
拠点とした学校の屋上に出現させた露天風呂。男湯と女湯でちゃんと分かれている。
子ギルの計らいで日本風にアレンジされているが、風呂場に「寿司」とか変な言葉が書かれていたりする場所もあり、少々「日本風」の意味を間違えている感は否めない。
『とびだせ!トラぶる花札道中記』においては温泉宝具は貯蔵はされていなかったようだが、後に『FGO』でも術ギル・子ギル両方に言及されたため『プリズマ☆イリヤ』外でも持っている設定に変わったようだ。
その他、ピコピコハンマーの原典(?)、毒見の宝具、ご褒美の飴、魔術を跳ね返す鏡のような盾、そして潜水艦や飛行機、知恵の木の実などの財宝が挙げられている。その他、明らかに宝具ではないおもちゃや皿、盃等々完全に持ち歩き式倉庫として描かれる場面もあり、 もはや四次元ポケットといっても過言ではない。
また、臣下に作らせた宝物庫のスペアキーも存在するが、元々他の者に宝物庫を扱う事など出来ず本人も終生必要とした事がなかった為、財に入らぬガラクタとして世に放置されたという。
…後に現代までその鍵が保管され、再会した宿敵に悪用されるとは露も知らずに。
外部出演での王の財宝
実は外部出演において、王の財宝が主力であることはほぼ確実であるものの、切り札として扱われた事だけは無い。
Fate/unlimitedcodes
ゲージ消費の超必殺技として登場。
背後から蔵に貯蔵されている数多の宝具を、相手に向けて一斉射出する多段技。連続技に組み込めはするものの、割り込みには不向き。名称は『天地波涛す終局の刻』(ウト=ナビシュテム)となっている。
Fate/EXTRA-CCC
Lv.34で解禁されるスキル。効果は「魔力依存ダメージ+スタン(2手)」。
燃費の悪さに定評のある英雄王の中でも指折りの高MP消費スキル。また、これを喰らった時の相手のボイスがちょっと間抜けになるのはナイショ。
Fate/GrandOrder
「しつけの時間ですね」
「野蛮ですがこれも戦法の一つ。財宝とはこう使う物です。『王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)』!」
通常攻撃で使用。
また、子ギルは天の鎖と併用して通常攻撃に用いている上に、当作品の彼の宝具に設定されている。
後にギルガメッシュ当人も戦闘アニメーションが刷新された際に、天の鎖を通常攻撃に併用している。
ギルガメッシュ(キャスター)も通常攻撃に使用するが、取り出す武器は魔杖と礼装であり、これらで魔術を行使することで攻撃する。
子ギルの使うバージョンにはヘラクレス(第三再臨)の持つ斧、「力屠る祝福の剣」、方天画戟、弁慶の薙刀も確認できる。
Fate/SamuraiRemnant
とある謎(?)の人物が持ち宝具として使用する。
余談
元ネタはヒッタイト神話におけるエアの宝物庫と思われる。(乖離剣エアの元ネタもここに貯蔵された巨人殺しの剣である。)
史実の方に目を向ければダレイオス三世の2代前の王であるダレイオス一世が(アッシリアの女王の)ニトクリスの墓碑から歴代バビロン王が開けることが叶わなかったというバビロンの宝物庫へと繋がる扉を見つけた事でアケメネス朝が豊かになったという伝承がヘロトドスの『歴史』に記録されている。つまるところ現実世界の伝承にも「バビロンの宝物庫」が存在している事になる。
また「バビロン」という言葉には「神の門」という意味があるため、「ゲート・オブ・バビロン」を和訳すると「神の門の門」になってしまう。
『Zero』では言峰がこの宝具のランクを評価規格外EXと語る場面があるが、設定が変更されたわけではなく脚本ミスとされている。
パロディ
見た目の派手さもあってpixivでもパロディイラストが多数存在する。「圧倒的な武装による制圧」という描かれ方をすることが多い。
そして2013年に現れた非常によく似た戦法で戦う仮面ライダー。この作品のストーリー担当は『Zero』でおなじみ虚淵玄であり恐らくわざとやっているのであろう。
2021年にCSM極ロックシードが発売された際には召喚可能な武器の数が大幅に増えており、より「王の財宝」に近づいてしまった。
なお、ギルガメッシュと同じ関智一氏が担当しているスネ夫がひみつ道具「ねがい星」にたくさんの財宝を願うと、どこからともなくたくさんの財宝…でーはーなーく、「たくさんの大砲」が召喚されてスネ夫をまっ黒焦げにしてしまった。王の財宝的な意味では間違ってないんだけどね。
また、『ウルトラマンZ』第16及び17話において同じくギルガメッシュと同じ関氏が担当しているバロッサ星人(2代目)において様々なウルトラ怪獣を使う武器を展開させて使用する。これは兄(初代バロッサ星人)の武器がをわざわざ1本ずつ取り出しては地面にブッ刺すというめんどくさい手法になったためで更に初登場時は登場直前に倒した怪獣の死骸の左腕をもぎ取り装備したというためと推測できる。また、兄は基本的に剣系の武器が多く2代目は逆に銃系の武器を使ったためギルガメッシュ=アーチャーという観点も推測できる。
類似技
直接のパロディというわけではないが、複数展開した剣を的に次々飛ばすというコンセプトの必殺技は他の作品でも類似例が多数見られる。
- 『イナズマイレブン』グラディウスアーチ
- 『魔法戦隊マジレンジャー』ファントムイリュージョン
- 『ダンボール戦機W』ソードビット
- 『BLEACH』千本桜景厳
- 『仮面ライダーセイバー』刃王クロス星烈斬
関連イラスト
関連タグ
青葉風音:この技を元ネタとする「尻の財宝(ヒップ・オブ・バロン)」という技を使う
救世主マン、バックコスモス・サミット16世:ブラックホールを操る救世手を持ち、物を吸い込む以外に逆に応用として物を出す事も可能で、空間に穴を開けて物品を取り出す点は似ている。また、後者のサミット16世はもう片方の腕がギルガメッ手である。
ホーリーマミ:無数の銃火器による殲滅攻撃を「ゲート・オブ・マミロン」と揶揄されたりする。