概要
複数存在し、夜叉王クベーラはプシュパカというヴィマーナを所有している。
船や宮殿のような形状をしており、多くの乗員を運ぶことができる。
このため、現代語では飛行機を指す語となっている。
『リグ・ヴェーダ』には直接ヴィマーナという言葉は登場しないが、十二の外縁、一つの車輪、三つの身廊(通路)を持つ「黄金色の鳥」についての言及があり、人工的な乗り物の雰囲気を漂わせている。
ヴェーダの太陽神の一人プーシャンは海と空を進む黄金の船を所有している。
『ラーマーヤナ』では工匠神ヴィシュヴァカルマンがブラフマーのために作ったヴィマーナ「プシュパカ」が登場する。これはクベーラに与えられたが、羅刹王ラーヴァナに奪われる事になる。
『マハーバーラタ』ではマヤというアスラが四つの車輪がついたヴィマーナを用いている。
ヴィマニカ・シャストラ
20世紀にサッバラヤ・シャスティという人物により、一種のチャネリングで書かれた『ヴィマニカ・シャストラ』という書物があり、ヴィマーナの機能や操縦法について記述されている。
原典は10世紀に聖仙バラドワジャが記したという『ヤントラ・サルヴァスヴァ(Yantra-sarvasva)』または『『ヤントラ・サルヴァスワ(Yantra-sarvaswa)』の第8章の部分を元に書いたものだと主張されている。
バンガロールのインド理科大学院の調査で、本書に記された飛行機の機構は航空力学的、機械工学的に有効なものではないことが広く世間に明らかにされた。
発表は1974年になされたが、古代に現代を超える技術があったという主張を形作る「オーパーツ」たる事の根拠として紹介され続けた。
『ヤントラ・サルヴァスヴァ』は日本では『『ヤントラ・サルヴァスパ』の表記で知られており、『戦姫絶唱シンフォギアGX』においてこの名称で登場した。
創作におけるヴィマーナ
Fateシリーズに登場する英雄王ギルガメッシュの宝具「王の財宝(ゲートオブバビロン)」の収納物の一つ。
『Fate/Zero』で登場した。
神話に登場するヴィマーナの、その「原典」であり、物理法則を超越した空中機動が可能。
アプリゲーム『戦姫絶唱シンフォギアXD』でも登場している。
上記の英雄王が使っていたのに形状が近いが全体の色合いが水色になっている。
イベントクエスト『紫電纏いし巨兵』ではロボットに変形した。