アンティキティラ島の機械
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あんてぃきてぃらとうのきかい
地中海に存在するアンティキティラ島近くの海中で見つかった機械。
ギリシャのアンティキティラ島近海の海中で1901年に古代の沈没船から発見された複数の歯車が組み合わさってできた機械(発見されたのは3分の1程)。
紀元前200年~紀元前60年頃に古代ギリシャで製作されたと考えられており、ケースにギリシャ語で書かれた取扱説明書がついていた。
再現したところ、天動説に基づいて天体の位置を計算する機械式コンピューターである事が判明した。
発見当時、古代の幼稚な工作技術ではこのような精巧な機械が製作できるとは思われず、18世紀レベルの工業技術の製品であるとして話題となった。
現在はアテネ国立考古学博物館に所蔵されている。
その複雑さ、精巧さは18世紀の技術にも引けを取らないのは事実だが、古代では普通にできたことが中世の暗黒時代に忘れられてしまい、18世紀にようやくそのレベルに追いついたと言うだけの話である。
あまりに洗練された機械であるため、先行した同様の機械や、少なくとも試作品に相当するものが多数あったと思われる
そもそも、古代ギリシャ・古代ローマの時代の科学技術や科学知識はかなり進んだものであり、古代の段階で超初歩的な蒸気機関とその理論は製造されており、天動説だけでなく雷の発生理由まである程度は推察されていた。紀元前3世紀にアルキメデスが天体の運行を計算する機械を発明したという記録があり、アンティキティラ島の機械はこれを発展させたものではないかと言われている。
その為、出来事としてみると、18世紀レベルの機械が古代文明に存在していたというよりも、古代文明が滅んだことで18世紀レベルの技術が失われたと言う方が適切かもしれない。
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