概要
大本は漫画『キン肉マン』第97話「完璧超人繁栄の証!!の巻」におけるサンシャインの発言にある。
この時の対戦相手であるシングマンは、唐突に自由の女神をむさっくるしい男の像（サンシャイン談）に作り変えてしまった。
シングマン曰く、自由の女神像は「完璧の巨像」というものが原型になっているという。
それを聞いたサンシャインは呆れるように言い放った。
「ほーなんだそのオモシロ起源説は？」
この発言が登場したのは21世紀になって『キン肉マン』の連載が復活した後ではあるが、そもそも『キン肉マン』とその続編『キン肉マンⅡ世』では世界各地に存在する遺跡や観光名所に対して「実は我ら○○超人がその昔～したものなのだ！」などと起源を主張する突拍子もない説が頻繁に登場しており、2019年には学研の図鑑として『キン肉マン「超人」』が纏められるに至った。
こういう文化などの起源・伝播に関する無理やりな設定付けはギャグ漫画にしろバトル漫画にしろよく行われるが、キン肉マンの場合だいたい何でもかんでもレスリング関連にするため、その強引さが人気を博している。
主な起源説
以下「オモシロ起源説」の発表順、『1世旧シリーズ』→『2世』→『1世新章』の順に表記する。
豪族の墓として知られているが、その本質は地球のエネルギーたるマグネットパワーを引き出す扉「アポロン・ウィンドウ」。したがってここに鍵をかけると、地球からマグネットパワーを引き出せなくなる。
オモシロ起源説の代表例として知られ、大阪府にある世界最長の墳墓・大仙陵古墳（仁徳天皇陵とも言われる）の世界遺産（※）招致の際、作者のゆでたまご2人（いずれも大阪府出身）がこのエピソードを引き合いに出して応援していたりする。
なお、前方後円の名の通り、四角い方が前、丸い方が後ろなので鍵穴のような「上が丸下が台形」ではなく、「下が丸、上が台形である」。（ただし、台形部分を上または前とするのは、まだ近代的な考古学が日本には影も形も無かった江戸時代の考えであり、前方後円墳が作られた時代の日本人が、どちらを前または上と見做していたかは不明）
※日本が世界遺産条約を批准したのは1992年。よって、1970年代末～88年頃が舞台の『キン肉マン』では日本の遺跡を作中のキャラが「世界遺産」と呼称することはない。
かつて戦いの神アテナを奉るため、屈強な男たちを生贄の人柱として埋め込み作られた恐ろしい神殿。同じ古代ギリシャでもアテネ国ではなくスパルタ国がやりそうだが、まあ気にするな。
その神殿の化身たるパルテノンは、人柱の遺骸から発生するメタンガスを発している。もう訳が分からない。
※なお、残念ながら(?)現実世界では「パルテノン神殿は神殿ではなくアテナの神像が有るだけの宝物庫ではないのか?」という説も有るが、仮にこの説が正しいとしても「パルテノンの所属チームのメンバーは金目当ての奴らばかり」というのと、それはそれで辻褄が合ってしまう。
※ついでに、21世紀になってからはパルテノン神殿は、超人の方のパルテノンとは違って古代においては極彩色だったという説が有力になっている。
「海底遺跡」と称される不自然に平たい岩が近海で発見されているが、これは1万年の昔に悪魔超人たちが捕まえた正義超人を奴隷のようにこき使って作らせた闘技場「ジェネラル・パラスト」である。
1万年前は氷河期だったのでそのあと沈んだのであろう、たぶん。
出雲大社は元々巨大神殿であったことは有名だが、実は地下に向けて建てられたもう一つの出雲大社がある。それこそ黄泉に向けて悪魔超人たちが作った「黄泉大社（ジェネラル・フット）」に他ならない。
「完璧超人始祖編」での後付けも踏まえると、超人墓場侵攻のために作られたのではなかろうか。
これもまた悪魔超人たちが正義超人を殺し合わせる余興のために築いた闘技場の一つで、当時は「ジェネラル・フィンガー」と呼ばれていた。江戸幕府は後から勝手に城砦を築いただけにすぎない。
一定の人数まで減ったら上の階に上がらせていく仕組みにより、スピーディーに対戦が組まれた。
勝ち上がっても、どのみち最上階で待ち構える恐怖の将に殺されてしまうのだが……。
周囲には大砲が配置され、脱走者はすぐさま砲撃されて死ぬ。
巨大質量を持つ巨石を持ち上げ続けることで、比較的人間に近い外見を持つロビン一族は、超人強度を放出して人間になることができる。
- ある偉大なる天才
時間超人の先祖には、人間界の英雄がいる。その英雄は1日に3時間しか眠らなかったと言われているが、その短い睡眠の最中、夢の中であらゆる戦闘をシミュレートできたため、戦では負け知らずだった。
その男は魔時角を隠すため、縦に被る三角帽子を横に被っていたのだという。
なお、偶然なのか何かの伏線なのかは不明だが、その三角帽子の呼び名の1つが「バイコーン(2つの角の意味)」である。
ピサの斜塔が傾いているのは作ったのが不完全の象徴たる人間だからで、太古に完璧超人が同じ土地に作った「完璧の塔」は垂直なものであった。ガンマンがピサの斜塔を垂直に正し、完璧の塔を再現すると地中からリングが出現した。
完璧超人にとって重要な秘密が眠る場所だが、後から住み着いた人間にこの地を荒らさせないため、建築家に啓示を与えて永遠に完成しない教会を建設させていた。
元々は「完璧の巨像」という「あやつ」を模した像だったが、人間が完璧の巨像の記憶を元に制作したところ、不完全さゆえに雑念が混入、似ても似つかぬ女神像となってしまった。
完璧超人始祖から離脱した後、シルバーマンが建てた正義超人始まりの地「シルバーキャッスル」の跡地に、後年足利義政が似たものを建てた。この名残で、銀閣寺の下からリングが生えてきた。
銀閣寺そのものもカラスマンの手によって金閣寺のように銀メッキを施される魔改造を受けたが、試合後は元に戻っている。
現代の国立競技場（があった所）は超人の聖地で、超人オリンピックもここで開催される習わしとなっている。
ここには元々「許されざる世界樹」という聖樹が生えており、50数億年前のカピラリア七光線による粛清を逃れる避難所となった。
堕天した慈悲の神および完璧超人始祖も長らく気付かなかった存在であったが、ここで生き残った超人たちの子孫が再び増長・暴走を始めたのを機に目をつけられ、始祖による大粛清という惨劇の舞台となり、これ以降、地上の超人たちは愚行を戒めるようになったと伝えられている。
そして始祖による間接的な支配・介入も強まり、当初の理想から離れていくきっかけとなった。
古代インカ帝国は地球史上初めて水洗トイレを発明したとされており、その象徴がサルの地上絵。
ベンキマンの祖父によると、この地上絵で描かれている長いトグロのようなものは尻尾ではなく、古代人が用を足している光景を残したものだという。また、その近くには便器を模した地上絵も描かれていたが、こちらは長い年月が経ち風化して消えてしまったという。
巨大な山が長年に渡る2人の超人による凄まじいスパーリングで次第に削られて今の形になった。
さらにミートくんは「ウルル」というアボリジニの呼び名の由来はザ・マンの雄たけび「グロローッ」が元になっているのではと考察。
この近くはオメガの一族が拠点としており、敵の死体を次から次に投げ込んでいたので、その血で海が黒く染まったという。
元々ここにはオメガの一族が掘った超人墓場に繋がる通路があり、それを知った織田信長は天下統一を成し遂げた後、超人墓場にまでも攻め込もうと企て、拠点として安土城を建てた。
それを察した超人閻魔は明智光秀に啓示を与えて本能寺の変を起こし、安土城を破壊させた。安土城を燃やしたのは信長の次男・織田信雄じゃないかって？知らんな。
信長は「第六天魔王」と名乗っていたことで知られるが、この超人墓場侵攻計画にサタン様や悪魔将軍が関与していたのかは今のところ不明。
鼻が欠けたのはナポレオン率いるフランス軍による砲撃演習のせいではなく、神の権威を否定してこの像を壊そうとした超人（ランマー監督、ランダマン、ヴァジュラマンなど）の仕業。
ちなみに、これを提唱したバイコーンは「ナポレオンは来なかった」とは一言も言ってないので、上記の説が正しければ「時間超人の先祖であるナポレオンが、神の権威を否定すべく手下の悪行超人たちに破壊させた」という可能性もある。
かつては超人たちが神への奉納試合を見せる場所だったが、いつの間にか人間たちの拝金主義の見せ物へと成り果てた。
旧約聖書に書かれたバベルの塔は実在し、人間界（正義超人界）と天上界を繋ぐために造られた。
- ゴルディアスの結び目
その昔、天空に絶対に解けない結び目があった。
神々はこぞって結び目を解こうとしたが、誰も解くことができず、最終的に調和の神が結び目を切断して解決した。
これにより、調和の神は天上界でも一目置かれる存在になった。
- レバノンのバールベックの巨石
神殿の土台で、古代文明で動かせる代物ではないオーパーツと言われる。先代の時間超人が超人の祭事、リング上の戦いのために築いたという。
｢天の落とし物｣並びに｢降誕のメガフォン｣と呼ばれ、天界の神々が超人を作る為に使用していたとされる｢超人製造機｣の一つ。ほとんどが解体されたが｢製造機能が失われているから問題ない｣として一部が地上へ廃棄、放置されていた。が、時を経て刻の神と時間超人によって悪用されており、天界の杜撰な管理に、人類が割を食っている形なので迷惑極まりない。
