セレブロ「素晴らしい…めでたしめでたし…じゃねぇんだよオォ!借りパク野郎がぁ!!ベリアルメダル…返せぇぇぇぇっ!!」
ユカ「ええっ!?」
セレブロ「コシ・カレカレータ…行けえぇ!メツボロス!!」
データ
別名: | 寄生破滅獣 |
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身長: | 56m |
体重: | 5万t |
概要
『ウルトラマンZ』第16話「獅子の声」に登場。
大人しくなったホロボロスに、前話で強請り取られたベリアルメダルを奪回せんとするカブラギ・シンヤ=セレブロがギャラクトロンMK2とギルバリスの怪獣メダルを注入して生み出した、ホロボロスの強化体。ホロボロスの能力はそのままに機械のパーツが合体したことから荷電粒子砲を使えるようになった。
見た目はホロボロスの素体にギャラクトロンMK2のマスクが頭部に、両腕にギルバリスの腕が装着されている(拘束具のように見えなくもない)。
鳴き声は基本ホロボロスのものだが、時折MK2のコーラス音のようなものも発する。
エリマキテレスドンと同じく、ウルトラゼットライザーを使用せずに直接メダルを取り込むことで強化された怪獣で、今回も素体の怪獣要素が非常に強い外見となっている。正規の方法で変身して能力をバランスよく組み合わせているベリアル融合獣やトライキングらと比べると相性などガン無視で無理やり能力を付け足した感も否めず、エリマキテレスドンに比べるとアンバランスな姿をしている他、素体であるホロボロスが悲鳴のような声を出している場面もあり、怪獣の肉体的・精神的負担を全く考慮していない強化形態であることも分かる。各装備についても、ギャラクトロンMK2の最大の武器であるギャラクトロンベイルも装備しておらず(あっても、物を掴める手の形をしていない為使用できない可能性が高い)、荷電粒子砲以外はギャラクトロンやギルバリスに由来するデジタル魔法陣などの能力も殆ど使用していない。
この時点のセレブロはベリアルメダルがないためにベリアル融合獣に変身できず、ファイブキングに変身するメダルも全てヘビクラ・ショウタに奪われており、ゼットライザーを使った戦闘形態を何もかも失っていたため、なりふり構わず(実際、等身大戦の唯一の戦闘手段であったギルバリスの破片をメダルの生成の為に消費してしまっている)ホロボロスを利用する形でベリアルメダルを取り返そうとしていたと思われる。ゴルザやメルバ、レイキュバスらのメダルは素材が怪獣の体組織が混入した石から入手したそこそこレアな品物であるほか、ベリアルメダルに関してはデビルスプリンターとたまたま地球を訪れた朝倉リクから手に入れたベリアル因子を合成して漸く生成した貴重品であり、ベリアルメダル一枚で様々な融合獣を使えることを考えると、セレブロとしても何がなんでも取り返したかったのは想像に難くない。
怪獣メダルはあくまでも元となる怪獣の肉片や部品からも製造できるコストの安さが強みではあるが、所詮は怪獣の一部のみが材料となっているからか怪獣カプセルや怪獣カードと比べるとメダル単体では召喚すらできないという弱点も抱えており、ましてや元々セレブロ自身はただの寄生生物である以上、生身でゼットからメダルを取り返すのはほぼ不可能だと判断したのだろう。
ただ、元を辿ればセレブロがベリアルメダルを奪われたのは自分でストレイジ基地にちょっかいを出したことが発端の完全な自業自得であり、本来なら貝殻の音色によって再び眠りについていたであろう所を、セレブロの身勝手な行動で暴走させられてしまったホロボロスはつくづく不幸だったとしか言い様がない。
活躍
メツボロスに強化された直後から、獅子ヶ丘町のビル街を破壊しながら飛び移るなどの規格外の運動能力を見せつけガンマフューチャー形態のゼットを圧倒。荷電粒子砲のゼロ距離射撃によりキングジョーSCもダウンさせるなど、見境なく暴走を続けた。
メツボロス(ホロボロス)が苦しんでいることに気づいたユカは、先程のように貝殻の音色を再び聴かせるもメツボロスが大人しくなることはなく、メツボロスの暴走を止めホロボロスを解放する手段が一つしか残されていないことに気づく。
「ゼット!ホロボロスを…ホロボロスを楽にしてあげて!」
ユカの頼みを了承したゼットがデルタライズクローになるとベリアロクで荷電粒子砲を真っ向から防がれ、最期にはデスシウムスラッシュを受け撃破された。
爆発後はギャラクトロンMK2の頭部とギルバリスの残骸のみが残り、機械による拘束から解き放たれたホロボロスの霊体は粒子化、天高く飛び去るように消滅していった…。
余談
メツボロスの名称自体は、SGウルトラメダル02が発売した直後に玩具音声で判明していた。
合体元であるホロボロス、ギャラクトロンMK2、ギルバリスは惑星O-50出身のウルトラ戦士達と因縁深い怪獣であり、三体とも二人以上のウルトラ戦士と同時に戦った新世代ヒーローズを代表する屈指の強豪怪獣である。
また、メツボロスの「メツ」は漢字表記だと「滅」になると思われ、三体とも「滅ぼす」という言葉が深く関係している(ホロボロスは名前の由来の一つとされており、ギャラクトロンMK2とギルバリスは有機生命体を滅ぼすのが使命である)。
ギルバリスの力で強化された怪獣がジードのベリアル因子で生成されたベリアロクで打倒されたというのは、何とも皮肉な結末である。
テレスドンがメダル1枚でエリマキテレスドンに強化したことから、メダル2枚で強化するものとなった。
ホロボロスにギャラクトロンMK2のアイシールドを被せ、ギルバリスのツメを腕に差し替えている。その後、ギルバリスのツメ(腕)はメツボロス撃破直後に現れたバロッサ星人(2代目)が奪い取る形で使用している(さらに言えば等身大戦でギャラクトロンMK2のギャラクトロンベイルも使ったためこちらも奪い取ったと思われる)。
関連タグ
キングギャラクトロン…こちらもギャラクトロンを素材にした合体怪獣でベリアル融合獣の一種。メツボロスとは違い、変身アイテムによる合体怪獣。
メカレーター…強制的にメカ化させられてしまった怪獣繋がり。
エレキング(ジード版)…最期は事情を知るキャラクターから「楽にしてあげて!」という願いを受けて倒された怪獣繋がり。
キングゲスラ(タイガ版)…一度沈静化させられ存命する可能性があったのにもかかわらず、悪党のせいで命を落とした怪獣繋がり。
ビオランテ…同じく昇天する際に凶暴化する前の姿で粒子となって消滅していった怪獣。こちらはホロボロスとは逆に消滅後に更なる災厄が誕生する遠因となっている。
ジェノザウラー…荷電粒子砲を使う代表的なキャラクター。監督の越知靖も「荷電粒子砲を裂けるのはブレードだ!」と確信犯なことを言っている。