スペック
機体名 | ブレードライガー |
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番号 | RZ-028 |
所属 | ヘリック共和国(バトルストーリー) |
分類 | ライオン型 |
全長 | 25.9m |
全高 | 12.2m |
重量 | 124t |
最高速度 | 305km/h |
乗員人数 | 2名 |
武装 |
|
概要
月刊コロコロコミックに掲載されていた上山道郎氏作の『機獣新世紀ゾイド』における中盤の主役機で、アニメ『ゾイド』の後半主役機でもある。
バトルストーリー(機獣新世紀ZOIDS 公式ファンブック2巻)でもヘリック共和国の最新鋭機として主役を務めた。
解説
シールドライガーをベースに「オーガノイドシステム(アニメのオーガノイドとは別物)」と呼ばれる古代遺跡から復元されたシステムを搭載した新型高速戦闘ゾイドで、基本的な運動性は格段に上昇しているほか、背部に装備された展開式のロケットブースターにより、時速305km/hのスピードを誇る。
名前の由来とも言うべき「レーザーブレード」を腰の部分に二本装備し、これを展開して相手に突撃してすれ違いざまに一刀両断するという戦法を得意とする。
前身であるシールドライガーでも採用されていた「エネルギーシールド」も新型になり出力がアップしているため防御力も向上しており、荷電粒子砲にもある程度耐えられる。
ただ、組み込んだオーガノイドシステムにより性質が凶暴化したために操縦が困難になっており、パイロットに高い操縦技術が求められることから、まともに操れるのは一部のエースパイロットに限られると言われている。
キット
タカラトミーより発売されたポップアップキットはシールドライガーの仕様変更品で、
シールドライガーのフレーム部分に新造パーツを組み付けていくような形となっている。
ディバイソンと同様に爪や牙にはダイキャスト製素材が採用されており、重量感もあった。
バンやフィーネ、ジークの無彩色フィギュアも付属しており、コクピットもアニメの設定通りタンデム複座を再現しているが、サイズの違いから一般兵士のフィギュアは搭乗できない。
ちなみに初回生産版と2次生産版以降では製品の仕様に若干の違いがあり、足首のカバーのランナーが塗装済みパーツから白の成型色に変更され、ダイキャスト製の牙も安全の為に先端が丸められていたのが修正されている。
後にビーム砲とブースターを兼ねた専用装備「アタックブースター」が「CP-12 アタックブースターセット」として発売された。
コトブキヤのHMMシリーズでは三番目にプラキット化されており、ポップアップキットでは為しえなかった金属生命体らしい獣の動きを再現することが可能。
アタックブースター搭載型のブレードライガーABも発売されている。
バトルストーリーでの活躍
オーガノイドシステム未調整のテスト機として登場。
パイロットは「レオマスター」の一人でもあるへリック共和国軍少佐、老兵アーサー・ボーグマンが選ばれた。
前述したバンと同型のアーリーモデルであり、実戦テストを兼ねたガリル遺跡での真オーガノイド探索任務の最中、ガイロス帝国軍中尉リッツ・ルンシュテッドの駆る先行量産型ジェノザウラーと遭遇。戦闘はブレードライガーの優位で進んだが、ジェノザウラーに目標(真オーガノイド核)を確保され、取り逃してしまう。
後にリッツのジェノザウラーはジェノブレイカーに、アーサーのブレードライガーはブレードライガーABに強化され、両者は西方大陸戦争の最終局面の最中、再び邂逅する事になる。
しかし、一騎討ちを繰り広げる両機に突如、2ヶ月前に暴走し行方をくらませていた凶戦士デススティンガーが乱入。
その背後には他のゾイドコアを栄養源に爆発的な勢いで自己増殖を続ける凶戦士の巣が広がっていた。
増殖するデススティンガーに対し、惑星全体の脅威と感じたアーサーとリッツは共闘、
一度は致命傷を与えるが、更に自己進化を遂げたデススティンガーによってブレードライガーはゾイドコアに致命的な損傷を負ってしまう。
自らの最期を悟ったアーサーとブレードライガーは敵であるリッツとジェノブレイカーに後を託し、自ら囮となり散っていった。
その後、ライガーの亡骸の傍には名も無き墓が作られ、そこには、
「私の知りうる限り”最高のゾイド乗り”ここに眠る。その勇気、その決断力、その魂は、帝国、共和国の壁を越え、全てのゾイド乗りの指針となるべきものである」
という言葉が刻み込まれていた。
アニメでの活躍
『ゾイド-ZOIDS-』
第一部中盤から登場した主人公バン・フライハイトの新たな機体。
レイヴンの操るジェノザウラーの荷電粒子砲の直撃を受け(シールドを展開していたが、防ぎきれなかった)、心臓部である「ゾイドコア」を破壊され石化(すなわち死亡)したシールドライガーにオーガノイドのジークと古代ゾイド人のフィーネが融合、「エボリューション・コクーン」なるフィールドを展開してブレードライガーへと進化させた(Dr.D曰く「ゾイド生命体は戦闘経験値を溜めると自己進化していくが、今回のような短時間のケースは普通じゃない」とのこと)。
アニメ版特有の性能でバトスト設定とは比較にならず、
レドラーが追い付けない音速を軽く超える速度、
特殊強化型セイバータイガーの砲撃をものともしない装甲等、
様々な部分で凄まじい能力を持つ。
復活からしばらくしてレイヴンのジェノザウラーと再戦し、激闘の末に撃破している。更に帝都ガイガロスにて復活したデスザウラーを帝国・共和国両軍と共に共同戦線を張り迎え撃ち、ブレードとシールドの両方を展開して突撃する「ブレードアタック」でデスザウラーのゾイドコアを破壊、勝利した。
それから2年の月日が経過した『ガーディアンフォース編』では引き続き彼の愛機として様々な事件を鮮やかに解決していった。
一方バンの前に敗れ当ても無く彷徨うレイヴンが復帰し、さらに彼がジェノブレイカーを手に入れたことを聞き、それに対抗すべくバンのブレードライガーも強化改造を受け、
覚醒したジークと合体、バンの操縦によって最大限に力を発揮出来るようになり、
そのジェノブレイカーとの戦いでも一歩も引かなかった。
終盤では更に強化され、ブレードライガーの力を完全に引き出し強敵・デススティンガーを圧倒する強さを見せた。
最終決戦ではレイヴンと共闘、デススティンガーやヒルツをも取り込んで完全体となったデスザウラーを倒す為、
:ジェノブレイカーがデスザウラーのバリアを破壊し、
:自らがウルトラザウルスの「グラビティカノン」の砲弾となってデスザウラーを貫き、とどめを刺した。
『ゾイド新世紀/ゼロ』
機体色の赤い機体が登場。
元々は野良個体だったが、チーム・ブリッツのパイロットだったレオン・トロスが「かつて伝説のゾイド乗りが旅をした」という谷で遭遇し、彼の愛機となった。
当初はフリーで登場し、後にナオミのチーム・フリューゲルに参加。
その後、ビット・クラウドの駆るライガーゼロと新旧主人公機対決を繰り広げた。
『ゾイドフューザーズ』
物語の舞台であるブルーシティのエースチーム「ブラックインパクト」のメンバーであるラスターニ、ビリー、ジャッキーの3人が搭乗する黒い機体が登場。
しかしながら劇中ではゾイド同士の合体が主力となる本作では引き立て役な扱いであまり活躍の場面がなく、一方的になぶりものにされるラスターニが「もうやめてくれぇ~!!」と半狂乱に陥る情けないシーンも晒してしまったが、リヒタースケールとの最終決戦にはきっちりと参戦しており、セイスモサウルスの巨砲をストライククローで破壊したりもしていた。
劇中ではブレードを展開し、ブースターを点火する事で空中で滑空するという芸当を見せている。
なお他の機体にも共通するが、パルスレーザーのカラーリングが蒼になっている。
また初バトルではウズウズするなど、ライガーゼロ以外では全シリーズのライガーでも生物的な感情を見せていた。
(初代シリーズでは感情と自律行動を抑える措置がされていたため、未来の技術なのかパイロットの意向なのかは不明だが、パイロットの操縦とゾイドの自己が両立できていた)
漫画版での活躍
機獣新世紀ZOIDS
コミック版ではバンをパイロットと認めたシールドライガーの「シーザー」が第一世代ゾイド・ウェンディーヌとフィーネの生み出した「ジークハート」、謎の物質「シャドーキー」の力によって驚異の進化を遂げたゾイドとして登場。
初陣でジェノザウラーを撃破する活躍を見せる。
その後デススティンガーとの戦闘で大破し、ゾイドコアを新型ライガーとして開発されたライガーゼロに移植し、その役目を終えた。
学年誌コミック
こちらではアニメ寄りの設定になっており、GF編でおなじみの逞しい腹筋なバンが扱う。
改造ムックではアイアンコングPKにリンチを受けながらも、ドクター・ディの発明品であるブースター(マジンガーZの「ジェットスクランダー」みたいなもの)を装着して形勢逆転した。
バリエーション
ブレードライガー バン仕様
アニメ1作目や漫画「機獣新世紀ゾイド」に登場した機体。媒体によってBSだったりBaSだったり表記ゆれもあったりする(何れも「BANG SPECIAL」の略)。
シールドライガーから進化するのはどれも同じだが、経緯は媒体ごとに異なる。
タンデムシート(つまり複座式)なので、フィーネが後ろに乗り込むこともある。
具体的な活躍はアニメおよび漫画の項目を参照。
ロボットアニメらしく展開に合わせて色々と機能が追加されがちな機体となっており、
股間にブースターがついてたり、荷電粒子をブレードで両断出来たり、
当初は崖を蹴って方向転換してたのが、ガーディアンフォース編ではいつの間にかロケットブースターが左右に首振りできるようになったり、
ブレードのレーザーガンをガトリング砲やスナイパーライフルに換装する機能が追加されたり、
Eシールドのパワーアップ機能(高出力になるとイエローになる)が搭載されたり、
イヴポリスに向かった時はジャミングを防ぐパルスガードを装備したりと、
とにかくいろいろついている。
レーザーブレードが分子レベルの微振動を発生させ荷電粒子を拡散させる効果を持ち、これが後の強敵たちへのカウンターとなる。
またブレードの技術を応用する事により、Eシールドの出力を3倍に強化可能。
アニメ版でも52話・57話でドクター・ディーの開発した新装備として「アタックブースター」が登場したが、52話では試作段階で調整がうまくいかず、晴れて本実装された57話でも、使用後は試作段階での不備を鑑みて早々にパージされてしまった。その後、一瞬だが装備していた回もある。
なお、第52話のテスト段階ではABの他にもブースターの試作品が二つあり、(速度計が振り切れたり、ブースターを装備したグスタフがライトニングサイクスばりの高速走行をする程の出力を持つ。またタイプ1は後のライガーゼロのブースターに似ている)それらのノウハウが活かされたのがABであった。
また、タイプ2を発展させたのが、後に宇宙戦用のストームソーダーに取り付けられた物である。
尚、設定上は共和国仕様とこのバン仕様とで頭部と尻尾の形状が異なるはずなのだが、
バトルストーリーやゲーム、後続のアニメも含めてこの設定が使われたことはない。
どの機体も何故かバン仕様と同等の外観となってしまっている。
かつてコロコロコミックでバンのパーソナルマークシールが付属していたので、
貼り付ければ識別は容易かもしれないが。
ブレードライガーAB
ブレードライガーにアタックブースターを装備した形態。
本来は遠距離攻撃に特化した装備であったが、完成間際に「ブレードライガーがジェノブレイカーに格闘戦で負けた」という報告を聞き、機動性の強化も図って仕様を変更して完成した。
この装備はアーサー・ボーグマンの駆る初号機に採用された後、カスタム機であるブレードライガーミラージュにも搭載されている。
「機動性と火力を同時に向上させる」という触れ込みだが、キャノンの砲口とブースターの噴射口が同じ向きの為、併用する事ができない。
ただしブレード基部から可動軸が生えているため、その展開機構も併用すれば真横と上下で180°かなり柔軟に動かせる。
バトルストーリーではこれを利用して、ブースターの噴射方向を変えて「空中での軌道変更」という応用技をみせた。
後にブースター部分の技術がゼロイエーガーに発展する。
ブレードライガーLS
アニメ『ゾイド新世紀/ゼロ』に登場するブレードライガー。
通常のブレードライガーは青系統のカラーリングだが、この機体は赤色である。
(スティーブン・トロス博士曰く「レアな個体」らしい)
具体的な活躍はアニメの項目を参照。
カラーバリエーションの一つでありながら、ポップアップキットやHMMでキット化されるなど、人気も高い。
ブレードライガーミラージュ
Webコミック『ゾイド妄想戦記』に登場するブレードライガーのバリエーション機。
ヘリック共和国高速戦闘隊のエースチーム、別名「ミラージュ高速戦闘隊」に配備されたブレードライガーである。
機体色はチームカラーにリペイントされたもので、アタックブースターを装備しているのが「幻の俊足」ことピーター・アイソップ大尉機とされている。
カラーリングは本体が白と赤、アタックブースターが黒。
オーガノイドシステムも調整され、操縦性が高められているのも特徴。
HMM版の独自設定では、装甲にはライガーゼロにも使用された特殊軽量合金「エルワチウム・ゼロ」と「高伝導放熱ペイント」を用いる事で放熱効率の向上に成功し、
更に「ACC(アーマークーリングコントローラー)」も導入した結果、
偶然にも熱残像を発生させる機能を獲得した(これはアニメでも使用された)。
これをアタックブースターによる高速移動と併せて使用する事で、敵の熱源センサーにはあたかも複数の機体が存在するように見せかけられる事が可能となった。
これを「通常型」として、隠密行動のためにABを取り外した「タイプL」、砲撃戦用にゴジュラスMk-Ⅱのロングレンジキャノンを搭載した「タイプB」が存在する。
ブレードライガーミラージュKS
ゲーム作品『ゾイドインフィニティ』シリーズに登場。
「ニカイドス島」に住む古代ゾイド人の少女カノンが乗機する、白を基調としたカラーリングのアタックブースター搭載型ブレードライガー。
こちらのKSは「カノンスペシャル」の略。
ブレードライガーKS
黒系統のカラーリングに塗装された、ステルス型の夜間戦闘仕様機。
後に共和国情報部で採用され、主に同部隊所属のケイ・イスルギ少佐が運用している。
上記のカノン仕様と名前が似ている為に紛らわしいが、こちらは「ケイ・スペシャル」の略。
元々はその昔展開されていた「ゾイドバトルカードゲーム」のコラボレーションとして生み出されたもので、ライトニングサイクスBSとは対になる機体だった。
ブレードライガーBI
アニメ『ゾイドフューザーズ』に登場する「チーム・ブラックインパクト」が保有しているグレーを基調としたブレードライガー。
具体的な活躍はアニメの項目を参照。
この機体はタカラトミーより発売のポップアップキットのみが限定商品として商品化された。
2019エディション ブレードライガー
全長 | 125.5m |
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全高 | 7.3m |
体重 | 74.4t |
IQ | 103 |
最高スピード | 183km/h |
ステータス |
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2019年、ゾイドワイルドをベースにしたアーケードカードゲーム「ゾイドワイルド バトルカードハンター」第3弾から登場したブレードライガー。
「ゾイドワイルド」の世界観に則り、機体サイズは小型化している。
だが、ライダーがコックピットに乗り込むという構造上、ワイルドライガーよりデカい。
(「ゾイドワイルド」のゾイドは「宇宙から飛来したゾイドコアを元に誕生し、生態系の頂点に立つ存在」とされているが、同作のブレードは「ワイルドブラストするゾイドとは異なる進化の過程をたどった」とされる)
オリジナルのバリエーションである以下の機体は、全てアタックブースターを搭載している。
ブレードライガー ギベオン
バトルカードハンターオリジナルの亜種ゾイド。まさかの「伝説に亜種」のゾイド。
黒の機体に金のクローとブレードが映える。
その名はナミビア共和国で発見された、鉄を含む隕石の名前。
ブレードライガー ゼオライト
Z-01弾の宝の地図を全部集めたハンターだけがその姿を見ることができた亜種。
「沸石類」と呼ばれる天然鉱物の総称が名の由来。
ブレードライガー イグニス
Z-02弾のショップでレーダーを購入するだけで簡単に獲得できる赤い亜種。
レオン仕様と違い、迷彩柄とアタックブースターが特徴。
本機は「2020エディション」である。
ブレードライガー ジェネラル AB
Z-04弾に登場した謎の組織「ゼクター」が復元・改造し、最終弾のZ-05弾に登場した、
白黒ボディに組織の「四騎士」の機体が纏える金の装飾が美しい機体。
LR(WRに相当する)はまさかのチームP5でチームに組み込みやすいが、
その分サポートパワーが低く、相棒前提のステータスになっている。
本機は「2021エディション」である。
ブレードライガー ゴールド
バトハン段位認定で「最高師範」に昇格することで獲得できる、歴戦の証。
金色のボディは、数多の経験を経て昇格を果たしたハンターの歴史と栄光を称える。
本機も「2020エディション」である。
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ゾイド ヘリック共和国 ゾイド-ZOIDS- ゾイド新世紀/ゼロ
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ブリッツタイガー
ビクトリーライガー
クァッドライガー
セイバリオン
ブレイブジャガー
ワイルドライガー あろうことか、本機を彷彿とさせるカラーリングのアーマーパーツがキャンペーン品として引き換え配布された。
ビーストライガー
ライジングライガー
バーニングライガー ただし、こいつは帝国の機体。