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キラードーム

きらーどーむ

玩具・アニメシリーズ『ゾイド』に登場するカニ型の戦闘兵器であり、金属生命体である。
目次 [非表示]

スペック編集

名称
  • キラードーム
番号
所属
分類
全長
  • 6.0m
全高
  • 4.1m
重量
  • 35.0t
最高速度
  • 38.0kt(水中)
  • 150.0km/h(陸上)
乗員人数
  • 1名
装備
  • 3D電子式レーダー(甲羅)
  • レーザーセンサー×4(甲羅の端)
  • 連結ラッチ(下部車輪)
  • バーニア(アニメ)
武装
  • ジャイアントグラブ(鋏)×2
    • ガトリング砲(鋏の中)×2
    • レーザーキャノン砲(鋏の外側)×2
    • ワイヤー(アニメ)
    • 電撃装置(アニメ)
    • ジェット装置
-
  • ハイパークロー(歩脚)×8
  • AZパルスレーザー砲(甲羅の端)×8

概要編集

 ガイロス帝国宰相ギュンター・プロイツェンの息子にして後のネオゼネバス帝国初代皇帝ヴォルフ・ムーロア率いる鉄竜騎兵団(アイゼンドラグーン)が極秘裏に開発した水陸両用のカニ(スベスベマンジュウガニ)型SSゾイド。

 SSゾイドはゾイドのカテゴリとしては最小クラスに相当するが、本機の機体サイズは中型ゾイドに相当し、キャップも大型クラスの物を使用している。


 特徴的な円形状の頭部は装甲を兼ねたレドームとなっており、本来の用途も電子戦を想定した機体であったが、低姿勢による前面投影面積の小ささや主要部分を保護する厚い装甲により、電子戦だけでなく直接戦闘にも十分耐えうる設計となっている。

 腹部にはダークスパイナーとドッキングする為の連結ラッチが追加され、ダークスパイナーとの合体後は、母機から供給されるエネルギーを上乗せする事で砲撃能力が見違える程に強化される。


ストーリー編集

バトルストーリー編集

 中央大陸上陸戦時は、主戦力の大半をニクス大陸へと派遣していた為に申し訳程度の戦力しか残されていなかったヘリック共和国軍の本土防衛部隊を鉄竜騎兵団の僚機と共に圧倒した他、渡河戦でも大きな戦果を挙げた。

 また、スナイプマスターのM&N AZ144mmロングレンジスナイパーライフルを至近距離から受けてもビクともしない防御力を見せている。


ゾイドフューザーズ編集

 チーム・ドラールスの双子の弟ラトル・ドラールスが搭乗。


 兄のマロイ・ドラールスが搭乗するダークスパイナーとのZiユニゾン(合体)によってキラースパイナーとなり、劇中において初のZiユニゾンを果たしたゾイドとなった。


 第1話ではラスターニ率いるチーム・ブラックインパクトのブレードライガーと対戦し、1対3という数的な劣勢を物ともせず圧倒し、ブレードライガーのレーザーブレードすら装甲で弾き、ユニゾンゾイドの強さを知らしめる事となった。


 なお、3Dモデルが作成されるにあたって顎脚の追加や鋏脚の大型化など、デザインには大幅なアレンジが加えられている。


 更に本来の機体設定には無いEシールド発生装置やワイヤーで繋がった鋏の射出(ジェット噴射によりコントロール可能で、電撃を流すこともできる)、腹部搭載のバーニアによる低空飛行(ダークスパイナーとの合体時に使用)などの機能も追加されている。


 ちなみに劇中では、ジェノ系機体などにもみられる巨大化アレンジがダークスパイナーにもなされており、それに伴いキラードームも大型ゾイド並みのサイズになっている為、単体でもバトルストーリーの同機よりも強力な機体になっている可能性がある。


 なお、バーニアなどの描写は「日本放送版」で追加されたものである。


ゲームでの活躍編集

 多くのゲームでは、主にダークスパイナーが装備可能な武装として扱われている事が多く、『ゾイドバーサス2』では何故かBLOXゾイドの扱いとなっており(玩具はBLOXとの互換性は無い)、合体時の名称はダークスパイナーKDとなっている。

 その続編となる『ゾイドバーサス3』では、ブラキオレックスダブルアームリザードライガーゼロフェニックスにも装備させる事が可能であり、射撃とハンマーによる近接攻撃が可能なカニ型兵器とされている。


バリエーション編集

キラードームマキシ

 電撃ホビーマガジン2002年7月号掲載。ダークスパイナーとの合体能力を排除し、機動性と索敵性能を向上させた改造タイプ。タカアシガニのように脚を延長してあるのが特徴。製作は星野利章氏。


メッキバージョン

 台湾などのアジアの一部地域限定で販売された、装甲部に赤メッキを施したキラードーム。

 正規品ではないのでメッキが剥がれやすく、全部剥がれると通常のキラードームと差異は無い。


キット編集

 キットは、動力による歩行・走行ギミックを持たないながらも、腹甲部の車輪を回転させるとギアにより背部のレドーム(甲羅)が回転するとともに腕のシリンダーが前後に動き、内側のハサミが開閉。

 手動ギミックは脚の開閉、鋏脚の内外転回のみとなっている。

 ダークスパイナーとドッキングさせる場合には、ギアユニット下部左側面の車輪を外す必要がある。

 また、コクピットパイロットフィギュアを着座させるには、一旦レドームを取り外さなければならない。


 キットは単品で発売された通常版のほか、『ゾイドフューザーズ』の放送に際し、ダークスパイナーとキラードーム、そして新規デザインのステッカーを同梱した「FZ-011 キラースパイナー」としても発売された。

 限定販売品を除いたゾイドの組み立てキットの中では製造数が少ない為、並の限定品よりも入手困難になり、後にダークスパイナーとセットで販売された「FZ-011 キラースパイナー」よりも、単品版の方がプレミアが付くという現象がしばしば見られる。


余談編集

  • 本機の鋏の「ジャイアントグラブ」は「ジャイアントラブ」であり「ジャイアントラブ」ではない(濁点は無い)のだが、媒体によって表記揺れが多く、ハズブロから発売された海外版では「Giant Crab Claw」という名称になっており、非常に間違えやすい。
  • モチーフはスベスベマンジュウガニとされるが、頭胸部に対する歩脚&鋏脚のサイズバランス、及びカラーリングが酷似している点、及び分類の「オウギガニ」と「イソオウギガニ」を混同した可能性があり、モチーフとして影響を受けていると推測される。
  • 発売当時は大人のファンのみならず、子供にも人気があったようで、同時期のゾイドの中でも売切れになる店舗が多く、比較的入手難度は高めだった。
  • そのユニークなデザイン故かゾイダーの一部に好事家がいるらしく、子記事にもあるように「キラードーム教」なるものも存在している。

その他の水棲甲殻類モチーフゾイド編集

  • シーパンツァー…ヤドカリ型小型ゾイド。
  • ドラグーンネスト…ロブスター型母艦ゾイド。超大型ゾイドの一種。
  • クラブラスター…カニ型アタックゾイド。食玩で登場したシリーズ。
  • グライク…カニ型コマンドゾイド。カプセルトイで出たクラブラスターの復刻版。
  • マッカーチス…ザリガニ型SSゾイド。

関連タグ編集

ゾイド ゾイドフューザーズ 鉄竜騎兵団 ネオゼネバス帝国 スベスベマンジュウガニ 合体


ダークスパイナー……合体時の母機。


デススティンガー……本機以降の帝国製水棲甲殻類は、基本設計にフィードバックされている。

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