概要
その名が示す通り、共通の規格で統一されたコアブロック・システムブロック(海・陸・空の3種のブロックが存在)・フレーム・装甲・武装の各パーツをバラバラに分解し、用途に応じて自由に組み替える事が可能な人工ゾイドで、東方大陸を支配する企業ZOITEC(ゾイテック)社が開発した。
しかし当初はヘリック・ネオゼネバス両陣営に関する記述がなく、バトルストーリー本編との繋がりもぼかされていたが、後のシリーズで正式に本編へと組み込まれる事になった。
東方大陸は旧大戦時末期に惑星Ziを襲ったグランドカタストロフによって野生ゾイドがほぼ絶滅しており、その代替となる存在としてブロックスが製造されたという背景がある。
ブロックスの軍事的な優位性にネオゼネバス帝国が着目していたが、元々民間向けの作業用ゾイドとしての使用を望んでいたZOITECに対して恫喝的に協力を求めた為に同社は反発し、
これに対する報復措置としてZOITECはネオゼネバス帝国との提携を解消し、敵対国であるヘリック共和国に対してブロックスの無償提供を行い支援した。
生物としてのブロックス
ZOITEC社が開発した人工ゾイドコアを用いた人工生命体の一種。通常ゾイドとの違いは遺伝子情報に当たるプログラムをバイオコンピューターに入力して生体を認知させていることである。
野生動物の内臓を抉り出して機械のボディに移植する従来のゾイドと違い、完全人造コアなので、倫理的課題もクリアし、元となる野生動物が絶滅していたり、いない幻獣型ゾイドを兵器化出来る利点もあり、従来のゾイドとは一線を画す存在であった。
とはいえ、生物としての本能も確かに存在しており、亜種であるキメラブロックスの暴走はそれが極端化した事例と言える。
アニメ『ゾイドフューザーズ』の世界観では、通常のゾイドとブロックスの生命としての境界は曖昧なようであり、ブロックスも普通に野良ゾイド化している。
それどころか、ファイヤーフェニックスの死亡後にフェニスという意味深な少女が現れたり、最終決戦で巨大なファイヤーフェニックスのオーラが浮かび上がるなど、これまでのゾイドの範疇を超えた描写がされている。
さらに、ジェットファルコンが遺跡で石化していたことからも、この世界観ではブロックスも古代から存在していたことがうかがえる。
兵器としてのブロックス
個々の状態のブロックスは通常のゾイドに比べてパワーで劣るが、複数のブロックスを組み合わせて合体させる事で大型ゾイドに匹敵するパワーを得る事が可能で頭部パーツに搭載されたコンピューターで制御する。また、後に通常のゾイドと同等の出力を備えた「TB8」と呼ばれる可変タイプの新型コアブロックも開発されている。
ブロックスゾイドは完全人造コアなので量産性も凄まじく、合体してどんどん強くなる点は兵器としての完成度が極めて高いことを意味する。
あまりに万能故に従来のゾイドの活躍の場を奪った側面も大きく、戦場は一部の極めて優秀な性能を持つ機体を除いてほぼブロックスが主流となった。安価で量産しやすい廉価版兵器がゲームチェンジャーになるのは現代戦でも同じで、リアルミリタリー的な世界観のゾイドは皮肉にもそれを先取っていたといえる。
ダブルアームリザードのキットに付属のVHS映像や『ゾイドフューザーズ』等のアニメ作品ではパーツを瞬時に分解して宙に浮いた各々のパーツが飛翔し合体・分離を行う描写があり、ライガーゼロフェニックスや凱龍輝等のようにブロックスの合体システムを応用したB-CAS(ビーキャス:ブロックス・チェンジング・アーマー・システム)も考案されている。
ブロックスゾイド一覧
- 単体機
- 合体形態
- ダブルアームリザード
- マトリクスドラゴン
- グリフォン
- ブラキオトータス
- ゴジュロックス(キメラブロックスとの合体だがこちらに分類)
関連タグ
TFゾイド:ブロックスゾイドやユニゾンの前身にあたるゾイドのカテゴリー。
ゾイドバラッツ:ブロックスゾイドの簡易版ともいえるカテゴリー。