概要
メディアミックス作品『ZOIDS』に登場する、ゾイドが持つエネルギーシールド。
シールドライガー(及びブレードライガー)の物が有名で、同機の機体名の由来にもなっている。
エネルギーを大量に消費する為、長時間の使用は不可能。
主にビーム攻撃に対してプラズマ弾性の力で防ぐ(電磁シールドで磁気嵐に近い特性を持つ、との説もあり)。
第1期シリーズの段階から書籍類ではエネルギー・シールドと記載されていたが、第2期シリーズ以降はEシールドと略される事も多い(ブレードライガー以降の解説や、アニメ版等。コンセプトアートではキングライガーのように電磁シールドとも記載される)。
尚、シールドライガーの設定としては古くから存在するものの、その装備として玩具版の解説文に記載されたのはマスターピース版が初となる。
メディアごとの描写の違い
メディアによって描写・効果はともに異なる。
- バトスト版
- 主に特定の周波数のレーザーやビームを防ぐ
- ビーム・エネルギー系兵器限定で、実体弾は防げない
- 基本的には不可視で、着弾時にのみ可視化される(TVCM、およびに平成版バトストより)
ゾイドの背景ストーリーである『ゾイドバトルストーリー』では上記のような描写がされており、ある意味「ゾイド版のIフィールド」となっている(これとは別に他の実体弾に有用な重装甲ゾイドも存在している)。その性質を逆手に取った周波数が異なるビームを大量に浴びせることでEシールドを貫通させる砲撃ゾイドも存在する(どれかの周波数のビームを防ごうとシールドを調整すると、別の周波数のビームがシールドをすり抜けてしまう)。
- アニメ版
- ビーム以外に実体弾や落石なども防ぐ事ができる
- シールドの起動中は常に発光(半透明?)しており見た目で判別できる
こちらでは上記のように特性がややビームシールド寄りとなっており、これを利用した体当たりを必殺技として使っている。
バン&シールドライガーとレイヴン&セイバータイガーの闘いではセイバータイガーがEシールドを無理に突き破ろうとして粉砕され(下記イラスト)、ロブ・ハーマンが駆るシールドライガーのEシールドをヒルツのデススティンガーのEシールドとぶつけ合ってショートさせたり、バンのブレードライガーが「古代昆虫」(ダブルソーダとサイカーチスの先祖だとされる)を焼き払う場面もあった。
搭載するゾイドもEシールドジェネレーターさえ搭載できれば限定されないようで、最終的にはアニメ版デスザウラー、すなわち破滅の魔獣も使用している。
ただし、ヒルツのデススティンガーのEシールドは当初は被弾する際に膜のような光で着弾した演出がなされる、と上記バトストの設定に類似したものであった。出自が出自故特殊なのかもしれない。
また、バンのブレードライガーVSレイヴンのジェノザウラーとの戦いでは、レイヴンがパルスレーザーガンと荷電粒子砲を同時射撃することでEシールドの防御力を低下させ、わずかながら荷電粒子砲でダメージを与えるという上記のバトストを思わせる裏技を披露している。
- 漫画版
アニメ版でもキャラクターデザインや基本的な世界観設定などを担当した上山道郎氏の『機獣新世紀ZOIDS』ではさらに便利になっており、シールドそのものが力場を発生させるため、これを機体の直下に展開すれば水上歩行さえ可能だった。
搭載しているゾイド
媒体は問わない(随時加筆お願いします)
- シールドライガー
- ガンブラスター
- マッドサンダー
- ジェノブレイカー(レイヴン仕様機)
- ライトニングサイクス(アーバイン仕様機)
- デススティンガー
- 破滅の魔獣(デスザウラー)
- エレファンダー
- ライガーゼロシュナイダー
- バーサークフューラー(ベガ仕様機)
- ディロフォース
- ゴジュラスギガ
- ステルスドラゴン
- キラースパイナー(フューザーズ)
- シャドーフォックス(〃)
ゾイドブロックス
装甲巨神
- Zナイト(厳密には“電磁シールド”で、胸のシールドディスチャージャーを開いて半球状のバリアーを発生させる)
関連タグ
Iフィールド:性質が類似している他作品のエネルギーシールド。
リバースガメラ:『GAMERA-Rebirth-』に登場するガメラであり、(アニメゾイドにおける「シールドアタック」と同様に)「エネルギーシールド」と「重力制御」を併用して敵に突撃する強力な「弾丸飛行形態」という飛行を行う。瀬下寛之は自身のゴジラに(Eシールドを含め)キングゴジュラスやデスザウラーやジェノザウラーの要素を逆輸入している(一方でゴジラ怪獣がゴジュラス・モルガ・サラマンダーに影響を与えてきたと判明している)ため、このガメラの能力もアニメゾイドの「シールドアタック」へのオマージュの可能性がある。