以下、重大なネタバレを含んでいるので注意。
概要
『GAMERA-Rebirth-』に登場するガメラ。
既にネット上では「リバガメ」という呼称が使われているので、本稿の名称もそれに準ずる。現状は唯一の「アニメガメラ(アニガメ)」であるため「アニメガメラ」というタグを使っても問題ないが、今後もガメラのアニメ作品が製作される可能性もあるので、その際は区別が必要だろうと思われる。
- 広義の意味では、「アニメガメラ」というカテゴリーは2006年前後に予定されていた2つの作品(『牙滅羅』とカートゥーンネットワークが予定していた物)とそれらに登場する予定だったガメラ達にも該当する。
なお、『宇宙怪獣ガメラ』に登場したガメラや、徳間ガメラ自体(特に『ガメラ2』にて仙台で復活した状態のガメラ)や、『小さき勇者たち』に登場したトトも、公式の呼称の一つである「新生ガメラ」の英語表記が「Rebirth Gamera」である。
そして、本作のガメラも「小中ガメラ」の要素を引き継いでいる部分が見られる。「Rebirth」という表現も、版権先が何度変わっても復活する「ガメラ」というキャラクター自体や、『宇宙怪獣ガメラ』やアヴァンガメラにも通じる表現と言えるのかもしれない。
データ
別名 | |
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飛行速度 |
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能力 |
経歴
小説版や『GAMERA-Rebirth-コードテルソス』の基本情報によると、少なくとも10万年前には古代文明と関わりを持ち、24種類の敵怪獣と戦っていたとされている。
外見
歴代のガメラでは確実に最もマッシブな姿をしている。また、とても大きな腕と長い尻尾を持っている。また、『小さき勇者たち』のアヴァンガメラ(トト)同様に腹部が発光するが、今作では緑色にも発光する。
身長は昭和ガメラと同じだが、体重は10倍になっている。『小さき勇者たち』のアヴァンガメラよりかなり大型だが、体重は3分の2程度である。
全体的な容姿は、身長や尻尾の形状も含め2015年の記念映像に登場した個体との共通点が目立つが、異なる部分も少なくない。特に体色と目元が大きく変更されている。「動く岩山」というコンセプトアイディアも2015年版から受け継いでいる事が判明した。
- しかし、2015年版のガメラは完成作品(動画)での姿と雛型モデルに多少だがデザイン上の違いが見られ、リバースガメラのデザインはむしろその雛型により近い。
- 『GAMERA-Rebirth-』には、2015年の映像の監督の石井克人を含め、過去の作品に携わってきたスタッフ達も参加している。
また、目元、鶏冠等の頭部の造形、腕、腹甲などの細かい部分を見ると、昭和ガメラ、徳間ガメラ、アヴァンガメラ、トトの全てに通じるデザインをしている。
眼は『ガメラ3』や『小さき勇者たち』でのガメラ達と同様に緑色になっており、眼が緑色に発光するのはトトの企画段階のアイディアの一つである(眼が発光するのは昭和ガメラに由来する)。本シリーズの敵怪獣たちが全て赤い眼をしているのと対照的になっている。
また、歴代で初めて首の横などにも装甲を持ち、肉食恐竜のそれに似た趾行型(爪先立ち)の後ろ足を持つ(ただし接地する指は普通のカメより1本多い5本)。
生態
能力や特性としては、概して(『ガメラVS不死鳥』のガメラや2015年のガメラを含む)歴代のガメラを意識・再現・再解釈していると言える描写が目立つ。その一方で、可視化された電撃や電磁系の能力、エネルギーシールド、重力操作、終盤でみせたとある能力など、瀬下自身のゴジラとの類似性も散見される。
それらの中には、以下の様相が見て取れる。
- 昭和ガメラの書籍で記載されていた能力を意識したとも言えるもの
- 徳間ガメラの企画段階で考案されていた能力や描写を意識したと思われるもの
- トト(アヴァンガメラ)の能力のコンセプト段階の案を意識したと思われるもの
- トト(アヴァンガメラ)の能力を再解釈したとも取れるもの
- 未制作に終わった『牙滅羅』で企画されていた能力に類似性を持つもの
身体能力
ジャイガーを楽々と頭上高く持ち上げたり地面に叩きつける怪力と、急激に突進したりギロンの斬撃を至近距離で躱す瞬発力やジャンプを行う身軽さを持っており、昭和ガメラの特色も受け継いでいる。ジャイガーを持ち上げてそのまま保持していたのは、足元の人間たちを救うために時間稼ぎをしていたと思われる。
「鱗装甲」と呼ばれるセンザンコウに似た鎧が全身を覆い、歴代と比べても各部の防御力が高く、また、爪による攻撃やグラップラー的な格闘戦を行う傾向がこれまでより強い。
ギロンの斬撃やエスギャオスの超音波メスを腕で防ぐなどの戦闘技術も優れている。
- 昭和シリーズでの描写もあり、ガメラの手足の防御力が優れているという印象は一見するとあまりないが、アヴァンガメラは手足に多数のトゲを持ち、徳間ガメラも『ガメラ3』でギャオスハイパーの超音波メスを腕で防いでおり、その際に超音波メスがガメラの腕で反射されていた。
火焔弾
(2015年版の戦闘シークエンスを踏襲している場面)
「火焔弾」と呼ばれる火球攻撃を使用する事が判明している。
燼滅手
「燼滅手」という近接戦闘で効果を発揮する技を持つ。
飛行
プラズマエネルギーを転用したジェットを噴射して飛行するとされる。通常飛行形態の他に「弾丸飛行形態(第二飛行形態)」と呼ばれる飛行方法も存在し、バイラスを追撃する際にはスペースシャトルのロケットブースターの様なジェットを発動して急上昇している。
飛行速度は昭和と平成3部作の基本設定と裏設定を持ち合わせた様になっており、高度1万メートル以下では昭和版と同じくマッハ3、地球重力圏突破時には秒速20km(マッハ58.7以上)にまで急加速している。後者に関しては、昭和で「太陽系外に進出する際にマッハ50に達する」という設定や、平成3部作の一部の資料に見られる「宇宙空間では亜光速に達する」という設定を意識しているのかもしれない。
飛行時に腕をウミガメ状に変形させるのは平成3部作と共通する。ただし、腕の側面からもジェット噴射をするのは歴代初であり、片腕を失った際には転倒時の姿勢制御にも応用している。また、通常時のジェットが尾を引かないのは昭和版や『小さき勇者たち』版に近い。
- 過去の描写でこれに近い物としては、2015年の特別映像のガメラの設定にある「飛行時のブースター」がある。
- 当初は四肢の全てをヒレに変形させる「水中モード」も用意されていたとされる。これは『ガメラ大怪獣空中決戦』の初期プロットにも見られた能力である。
- 徳間ガメラは、設定上では「手足を引っ込めた穴」からジェットを噴射するのではなく、「ジェットを噴射する管が内蔵されたパーツが手足の上部にあり、手足を引っ込めるとそのパーツの内側に手足が内蔵される」とされているため、リバースガメラが両腕の側面からジェットを噴射できる構造との類似性がある。
回転ジェット
対ギロン戦で初めて披露した。今作では、『小さき勇者たち』では(設定こそ存在するものの)オミットされた後ろ足だけを引っ込めた飛行方を多用しており、『小さき勇者たち』とは主立って使う頻度が対照的になっている。
歴代における「シェルカッター」に該当する能力も使っており、それぞれ「火焔旋撃」と「火焔烈球」という名称になっている。
詳細は回転ジェットを参照。
電磁衝撃波
名称は小説版より。本作のガメラの特徴として、火焔弾と同様に電撃を明確に放射する点が挙げられる(歴代のガメラにも電気に関する特性は存在するが、可視化された直接的な能力として使用するのは今回が初)。
胸元に電撃をチャージして、文字通り電磁波と電撃を伴った青い衝撃波として発射し、1km離れた地点でも余波が影響する。EMPとしても機能するため、ミサイルを無力化した際には人類がガメラをレーダーで捕捉できなかったためにガメラを討伐したと勘違いされ、ジグラの感覚器に多大なジャミングを起こしてエコーロケーションを不発させた。また、エスギャオスには直接ダメージを与えている。
エネルギーシールドと重力操作
本作に登場するすべての怪獣の共通の能力として、体表に不可視の薄いエネルギーシールドを発生させ、通常兵器を寄せ付けない防御力を体現している。たとえば、ジャイガーの尾棘攻撃がガメラに通用したのは、ジャイガーが尾棘に電磁パルスを纏わせたことでガメラのエネルギーシールドを貫通したからだとされている。
バイラスとの戦いでは、重力をコントロールすることによってバイラスの荷電重粒子砲「ヘムエデンの雷」の軌道を逸らし、さらにはエネルギーシールドと併用することで完全に光線を防いでいる。そして、その状態で敵に突貫し、バイラスを撃破している。
- バイラスの電磁シールドがガメラの火焔弾への対抗手段とされていることへの意趣返しにもなっている。
- エネルギーシールドは、瀬下氏によるゴジラの描写と合致するだけでなく、『ガメラ大怪獣空中決戦』の初期プロットでも、甲羅が発光して超音波メスを跳ね返すという類似性を持つ能力が記述されている。
- 瀬下監督は自身のゴジラに『ZOIDS』シリーズのキングゴジュラスやデスザウラーやジェノザウラーなどへのオマージュを逆輸入(ゴジュラス・モルガ・サラマンダーは『三大怪獣地球最大の決戦』に影響された)しており、リバースガメラにもシールドライガーやブレードライガーへのオマージュを込めた可能性も少なくない。
再生力
本作に登場するすべての怪獣の共通の能力として、強力な自己再生能力を持つ。ガメラ以外の怪獣は、人間や同種をふくむ他の怪獣の血肉を摂取することで急成長・急再生を体現するほか、ガメラにも共通する特性として「オリリウム」のエネルギーを特定の方法で投与することで通常の範疇を超えた回復力を発揮する。
ガメラの場合は、自己再生能力や特定のアイテムによる急成長・急回復を発揮するのは歴代のガメラ達を踏襲している。ギロン戦で失った右腕こそ再生していないままバイラスとの戦闘に突入したが、ごく僅かな時間であったにもかかわらず左目は完治しており、腹部と甲羅の刺突痕は治癒していた(それでも、回復しきれなかったのか傷跡が残っていた)。
その他
テレパシー能力を持ち、他の怪獣と同様に特定の人間の察知と追跡、人間への精神的な干渉が可能である。
また、ガメラの場合は「他の怪獣による人間への精神的干渉」を阻害して人間に希望を与えたり、過去の人間の記憶を見せたり、ガメラと接近遭遇した子供達に「怪獣の接近」を察知する能力を付与させる力も持つ。
さらに、ガメラの名前そのものにも一種の「力」が宿っており、「コード」を持つ子供は自然と「ガメラ」という名前を誰に教わるわけでもなく知ることになり、名前を呟くだけで心に希望が生まれたり、他の人間も「ガメラ」という呼称が正しい物である事に自然と納得させられるという特性も持つ。
これらの能力も昭和からの歴代のガメラ、『妖怪大戦争ガーディアンズ』の世界線の「玄武」そして「小中ガメラ」へのオマージュであり、「古代の記憶」を人間とシェアする点など、特に「小中ガメラ」との類似性が強い。
経歴
『GAMERA-Rebirth-コードテルソス』の基本情報によると、少なくとも10万年前には古代文明と関わりを持ち敵怪獣と戦っていたとされている。
余談
- ボコ達が沼で亀を救う描写も、『大怪獣ガメラ』や「小中ガメラ」を強く意識した描写である。
- 『ガメラ対大魔獣ジャイガー』では、ジャイガーが四肢でガメラを持ち上げる場面があるので、今作の場面はまるで意趣返しの様な表現になっている。また、昭和同様にジャイガーの尻尾を掴んで叩きつける場面がある。
- ギャオスの首を踏みつけて超音波メスの発射を防止しており、「ギャオスの首を踏みつける」というのも、『ガメラ3』の準備稿、『HARD LINK』におけるアヴァンガメラ、2015年版のガメラに共通する表現である。
- 海外では、「黒い体に緑色の目」「人間の子供を見ると虹彩を拡大させる」「火球を吐き空を飛び、人間と共に戦う主役モンスター」という点から、『ヒックとドラゴン』シリーズのトゥースレスと似ているという感想を持つファンがちらほらいる。
- 本作に合わせて『神亀』というお酒の製造が決定した(参照)。
関連動画
関連タグ
角川ガメラ GAMERA-Rebirth- 怪獣(GAMERA-Rebirth-) ガメラ
キュルガ、子ザメちゃん:公式コラボレーションで怪獣化(?)して登場(該当記事を参照)。
ゴジラバトルライン、青鬼シリーズ:ゲストキャラクターとして参戦が実現した。
ミミズ(すずめの戸締まり):新海誠がガメラとミミズを戦わせてみたいと述べている(参照)。
とよさきあき:デフォルメした記念イラストを投稿している(参照)。
以下、最大のネタバレ注意。
本作に登場する他の怪獣と同様に、10万年前に存在した超古代文明が、人口爆発や資源の枯渇、ビジネスや人口削減としての口実として機能していた戦争など、噴出した諸々の社会情勢に対処するために人口の調整装置として生み出された存在であった。
各怪獣にはそれぞれ「プロトタイプ」が存在しており、ガメラはギロンと同系統であるらしい。ガメラとギロンの戦いは「盾と手裏剣を背負った侍vs刀と手裏剣を持つ忍者」の戦いだとされている。
しかし、危機を覚えた一部の良識派(?)が、「運用」される直前のガメラを奪取し、ガメラにプログラミングされた行動様式を書き換えた。また、ガメラには他の怪獣と異なり人間を意図的に捕食するという特性は見られず、動植物を捕食する設定や描写が一切ない歴代のガメラに忠実である。
- それこそ、ガメラが(石油や緋色真珠を除く)明確に有機物を食べた初の事例は、本作と『おでかけ子ザメ』におけるコラボレーションアニメでの描写である。
- 「人口調節装置」という本作の怪獣の設定は、平成三部作とくに『ガメラ3』にて言及されたギャオスの出自の設定を踏襲している部分が強い。
昭和ガメラやトト(アヴァンガメラ)とは異なり、人類全般を普遍的な守護対象や絆を結ぶ相手として見ているわけではなく、「コード」を持つボコや「怪獣との接触」を経たジョー・ジュンイチ・ブロディを死守しようとする気が強い。もっとも、「コード」を持つ子供達の守護こそが人類の存亡を左右する最優先事項であるのは事実であり、このガメラもたとえ「コード」を持たない人間たちでも余裕があれば守ろうとする可能性がある。
- たとえば、ガメラが攻撃を受け続けながらもわざわざジャイガーを持ち上げ続けたのは足元の人間たちを守るためだった可能性がある。実際に、初戦でのギャオスとの戦闘でもギャオスを開けた土地に誘導しており、ジャイガーに燼滅手で致命傷を与えた際にも、わざわざ姿勢と方向を調整してジャイガーをあえて河原に向かって放り投げている。
- ギャオスやジグラの犠牲になった子供を含む人間たちの救出には現れなかったが、ガメラがいつの時点で行動開始(覚醒)したのかが不明であるだけでなく、ジグラの驚異的なスピード、他の怪獣の残存個体への対処、傷の回復、「コード」保持者の守護が最優先事項である、などの点から、ガメラには余裕がまったくなく、ボコ達を守るだけで精一杯だった可能性がある。
- 特定の人間との繋がりをより重視するのは、草薙浅黄と相沢透を思わせる部分があるが、これらのガメラ達も当然ながら周囲の人類を積極的に守ろうとする描写が散見されてきた。徳間ガメラの場合は、とくに『ガメラ3』の劇中ではギャオスハイパーの大量発生によって「余裕」を失い、なりふり構っていられないという状況に追い込まれていたとされる。
- 小説版下巻において、幼少期の佐々木宗篤が、とある事情から崩落した洞窟に取り残された際、地底湖に潜んでいたガメラが彼の命を救ったというエピソードが描かれている。当時の佐々木少年がコードを持っていた可能性も否定はできないが、ガメラが使命と関係の無い場面でも、積極的に人間を救助する意思を見せていたと解釈することもできる。
終盤にて、とくにギロンとの戦いでエミコ・メルキオリが「死に損ないの分際」と罵るほどの傷を負い、バイラスとの戦闘で完全に力尽きてしまう。
オリリウムとの接触によって古代人の記憶に触れた和多大輝(ボコ)達の教唆を経たガメラ復活計画が実施されるが、ユースタス財団のダークホースとして襲撃してきたエスギャオスによって回復が阻害され、エスギャオスの撃破に成功するものの、敵によって投与されたRNAウイルス(VIRUS)によって「本来の姿と行動様式」にリライトされてしまい、人類最大の脅威としてボコ達を襲おうとする。
しかし、ボコとの「絆」と「リンク」によって、RNAウイルスによる洗脳状態と「自身に備わった基本的なシステムとプログラム」である「人類削減」というプログラミングを精神力で乗り越えた。
そして、ボコ達を守るためと、自身が殺戮兵器として利用されることを防ぐために、そして、諸悪の根源であるユースタス財団の上層部を撃滅するために、最後の力を振り絞って自身の残存エネルギーとオリリウムから得た全エネルギーを口から一条の光線「荷電重粒子砲」として発射した(バイラスの技よりも強力な威力を持つ)。そして、月の地下に設置されていたユースタス財団上層部の基地を狙撃し、月ごと穿った。
全エネルギーを使い切ったガメラは全身が炭化して霧散し、その跡地には青く光る小さな岩状の物体が遺された。
ラストシーンについて
「荷電重粒子砲」も参照。
- 体色が黒く染められる、灯台の付近で事件が発生する、人間の脅威としてのガメラが描写された、ガメラが他に手段がないとはいえ意図的に人間を殺害した、など、『大怪獣ガメラ』を意識したシーンであることは確実である。
- トラウマガメラと企画段階での前身である「悪のガメラ」、関連作品にみられた「偽ガメラ」なども思わせる描写であると言えるだろうか。
- 精神力と絆でプログラムを克服する様は、本作のタイトルの「Rebirth」だけでなく、(プログラムや状況を「ひっくり返す」)「Reverse」をも意味しているのかもしれない。
- 人間のために文字通り身を挺する様は、『宇宙怪獣ガメラ』、『ガメラ2』での徳間ガメラ、アヴァンガメラに通じる部分がある。全身が炭化する描写も『ガメラ2』に通じる部分がある。
- 昭和ガメラの敵の多くや平成3部作のレギオンは外宇宙の存在であったが、歴代のシリーズにおいて月が直接的に舞台として描写されたのは『ガメラ対深海怪獣ジグラ』以来である。そちらでも、経緯は違えど人類の月面基地が怪獣または該当する存在の技術による光線兵器によって破壊されている。
- オリリウムに肉体の成長や再生が左右されたり、人間によって治療が施されるが、自身よりも大型のギャオス系怪獣に襲撃されて回復が中断される点も、名古屋におけるトトを思わせる部分が強い。こちらでは、関連するアイテムの発光色が「赤」から「青」に逆転しているが。
- ガメラが風化した後に遺された「卵」の形状は、トトの様な直接的な「卵」というよりも、『ガメラ大怪獣空中決戦』と『小さき勇者たち』のルーツである「小中ガメラ」にて描写されていた「ガメラの骨格が残る海底遺跡から発見された遺物(ガメラの卵)」を思わせるものになっている。