データ
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概要
前作に登場した宇宙怪獣レギオンとの戦いにおいて、ガメラは最大最強の切り札「ウルティメイト・プラズマ」を開帳してマザーレギオンを倒したのだが、代償として地球の「マナ」を大量に消費してしまう。
その影響で、ギャオスの覚醒に適した環境の形成が急激に進んだとされ、「ギャオスの卵は世界中どこにあってもおかしくない」という第一作での長峰の危惧の通り、地球各地で眠っていたギャオスの耐久卵が一斉に孵化するという異常発生が起きてしまった。
それら孵化したギャオスは、マナの減少からか、外観・生態に著しい変異を起こした種と化していた。
スーパーギャオスとの差異は、若干だが大型した一方で体が若干細くなり、翼の中程に肘関節を備え、体色が赤褐色から青(幼体は従来と同じく赤銅色)になっている点。体色が青がかった黒で、体つきも(見た目を含めて)断捨離してより尖がった感じである。
微弱とはいえ、体重が若干増えているにもかかわらず飛行速度はマッハ4.5以上にまで上がり、超音波メスの威力と発射時間も向上していると思われるが、劇中ではガメラも進化しているため、超音波メスを腕で防がれている。
- スーパーギャオスの様な「槍」状の高速飛行形態は劇中では披露していない。
設定上は、スーパーギャオスと同様に爪から神経性の猛毒液を分泌する能力があるが、本編では未確認であり、そもそもガメラに効果があるのかも不明である。
細身になっているが耐久力も向上しており、以前のギャオスがプラズマ火球一発で粉々になったのに対し、ハイパーは直撃を受けても一発では死ななかったり、3連発(樋口撃ち)がクリーンヒットしてようやく爆散していた。ガメラの火球の威力もまた、進化し強化されているのにもかかわらず、である
- ただし、ガメラは連戦続きだったため、十分な休息が取れていなかったと思われる。実際、京都で上空からイリスに対して放った3連発(樋口撃ち)は、「ハイ・プラズマ」でないにもかかわらず、京都の周辺が丸ごと炎上するという威力になっていた。
高い繁殖能力も健在で、ハイパー種が産んだ卵のギャオスもハイパー種であるなど、既に種族全体がこれに進化を遂げている。
また、本編の最後では大群で特定の目標に対して集結するという行動を見せていることから、共食いを行っていたスーパーギャオスよりも、ある種の集団性のようなものを身に付けている可能性がある。
ストーリー
レギオン戦の少し後から世界中に現れる様になり、多くの被害をもたらしている。
映画の序盤では、赤道付近のとある村に出没。村人を襲い捕食した幼体の一体が退治され、腐敗した死体が調査に訪れた長峰によって確認された。尚、この時に長峰が村人達に「この大きな鳥は、他には居なかった?」と尋ねると、殆どの村人達が同じ方向の空を指差した事から、他にも大勢飛来していた模様。
とある2体が、ガメラの追撃を受けて渋谷上空にまで到達し、追ってきたガメラと戦闘になる。
1体はガメラのプラズマ火球によって撃墜され渋谷駅に墜落。焼け爛れて頭部の一部が損壊し、左の眼球が飛び出すほどのダメージを負いながらもなおもがいていたが、着陸したガメラによって「ハイ・プラズマ」を浴びせられ、渋谷駅周辺諸共爆死する。
残ったもう一体は、地上のガメラから放たれる火球を回避しながら、超音波メスで応戦するなど高い戦闘力で渡り合う。渋谷駅周囲一帯を巻き込みながら戦闘を繰り広げたが、ガメラがビル越しに放った火球を回避し切れず被弾、そのまま火球が連続して直撃したことで爆死した。
この戦いの結果、渋谷は壊滅。物的被害はもちろんの事、大量の死者・行方不明者(劇中では「一説には1万5000とも2万とも」と報道されている)が出た為に、日本政府はガメラの排除を決定した。
その後は、大量発生した個体もガメラに倒されていることが示唆されるのみで、登場はなかった。
しかし、京都駅でイリスが倒された直後に、アメリカ、ロシア、中国等の各地および各国の軍から、日本政府および自衛隊に連絡が来る。
『大量のギャオスが、何故か一斉に日本に向かっている』と。
その際、ガメラ排除のためか、世界中から集結して日本に向かう大量のギャオスハイパーの様子が映し出されたが、画面上に一瞬映った個体だけでも100体は下らず、もはや「どうあがいても絶望」な状態だった。
物語は、この連絡を受けた日本政府と自衛隊が、優先目標をガメラからギャオスに変更して総力戦を行うことを決定。片腕を失い、斬り苛まれ、瀕死の重傷を負った身体のガメラが、自衛隊の総力を結集した人類と共にギャオスハイパーの迎撃に向かう様子を映して締めくくられているがその結末が語られることなく本作は終了する。
- 金子修介は「ガメラが勝利する」という旨をインタビューにて述べている。
ガメラ4真実
準公式扱いではあるが、続編であるこちらでは、ガメラはこれらギャオスハイパーの群れの大半を消失させている。ただし、その後、かろうじて生き残ったギャオスたちに反撃され、死亡してしまった。
また、ギャオスハイパーの他に、新種のアルビノギャオスが登場している。この新種はガメラのみならず同族に対しても凶暴で、ギャオスハイパーを含めた自分以外のギャオスを全滅させたらしい。
余談
- 勘違いされやすいが、「ハイパーギャオス」ではないので注意。
- 爪からは毒液を分泌するという能力は、昭和ギャオスの一部の媒体でも言及されてきた能力である。また、イリスにも、企画段階では昭和ギャオス同様に「消火液」または「毒粉」を発する能力が検討されていた。
- 撮影では新規の着ぐるみは作られず、全て操演モデルやギニョール、CGが使用されて描写された。その他にも前々作の際に作られたスーパーギャオスのアクション用着ぐるみが、爆破シーンで使用されている。ちなみにこの着ぐるみは頭部のみが残存している。
- 序盤の赤道付近の村のシーンはフィリピンで撮影が行われており、幼体の死骸も実物大の模型が撮影されて使用された。この際、腐乱してハエが集っている描写のために模型には魚のすり身などを塗り付け、実際にハエを集らせて撮影している。
- ただ当然模型は酷い悪臭を放っており、撮影後は日本に持ち帰ることなく現地で焼却処分されたらしい。
- 『CR GAMERA THE BATTLE PACHINKO』では、ギャオスハイパーがギャオスを代表するデザインとして起用されている。
- 『小さき勇者たち~GAMERA~』に登場したオリジナルギャオスは昭和版だけでなくギャオスハイパーの影響を強く受け継いでいる。
- 2015年の記念映像に登場したギャオス(ギャオス2015)や、『GAMERA-Rebirth-』に登場するリバースギャオスもやはり群れで登場することが示唆されており、ハイパー種の影響が見て取れる。