解説
断=入ってくる不要な物を断つ。
捨=所持している不要な物だけを捨てる。
離=物欲への執着から離れる。
2009年、やましたひでこ氏が著書『新・片づけ術「断捨離」』にて提唱。
やました氏は、物を捨てられない母親と物をしまい込むお姑さんを見て、「ものとの関係」について考察した。
ヨガの「断業」、「捨行」、「離行」という考え方を応用、不要なモノを断ち、捨てることで、モノへの執着から離れ、身軽で快適な生活を手に入れようというもの。思い切ってモノを手放すことで、空間・時間・エネルギーにゆとりが出て、それを気持ちのゆとりにつなげようという実践のことであり、謂わゆるかたづけ術とは意味合いが異なる。
一見有効にみえるが、問題点もいくつか発生する。
問題
- 自身の価値観や直感で捨てる。
- 自分が保有している物品ではなく、相手が保有している物品を『自分には 必要ないから捨てた』と相手に連絡・相談をせずに無断で廃棄する。 相手とのトラブルが、一番発生しやすいケース。
- 生活家電などの必需品の廃棄・売り払い
- 『これがなくてもOOで補えばいいや』という安易な判断で売り払い、掲げたもので補おうとする。だが、その大半が長期間続かないものが多い。
- 断捨離する自身に酔ってしまう
など
対策
- お互いの価値観を尊重する
- 自分だけの価値観で、相手の物品の価値を決めず『これは、OOにとって大事なものだから・・・』と相手の価値観を尊重できるように心がける。
- 断捨離などの整理整頓を行う際は、必ず連絡・相談・報告を行う
- 相手と連絡を取り、内容の相談、合致する日時の報告を行う。 お互いに合意したうえで、お互いの物品の整理整頓を行う日を決めて行う事で、トラブルの回避に繋げることができる。
- 自分の価値観で解る範囲内で、整理整頓を行う。
- 自身が保有している物品ならば、自分の価値観で解るが、相手が保有している物品は相手にしか、その物品の価値観が解らない。 整理整頓の際、相手から『もしかして、私の荷物にまで手を出してないよね!?』と質問された場合、 『自分の物品にしか手を出していないよ。 だって、【君にしか解らない大事なもの】なんだからさ。』と【自分が保有している物品のみ、手を出している事】を証明する回答をすればトラブルの回避に繋がる。
関連項目
整理整頓
模型、骨董品、書物、レコードetc:断捨離という名目の下に被害を受けやすいとされる物品。