概要
1995年のガメラとギャオスの東京での死闘に巻き込まれて、両親と愛猫のイリスを喪った少女比良坂綾奈の悪夢に登場するガメラ。
比良坂綾奈の怨念が生み出したガメラの虚像に過ぎないが、イリスと呼応することによってイリスもガメラに同族を殺されて憎悪を抱いていると思い込み、綾奈のガメラへの殺意とそれを利用したイリスが急成長したため、ある意味では物語の重要なキーイメージでもある。
なお、弟の悟がガメラに憎悪を抱いていないのと対照的であるが、これには悟が直接ガメラと家族の死に遭遇していないことが関係しているのかは不明である。
余談
- 着ぐるみは前作のガメラを改造したもの。
- けばけばしい体表面に加え、目は白濁しているという歴代のガメラでもダントツに禍々しい姿をしており、同監督によるゴジラ映画『ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃』に登場する「怨霊ゴジラ」ことGMKゴジラに通じるものがある(因みに綾奈役を演じた前田姉妹も当ゴジラ映画の劇中において、この怪獣を見上げていた双子役で出演している)。
- 徳間ガメラの最初期の構想に由来するトトは、あえて「怪獣らしさ」を薄めるために「トゲトゲ」や「ギザギザ」を極力排除したデザインにされたと判明している。
- 本作の初期稿では、悪のガメラが別怪獣として登場するというアイディアもあったとされている。
- 漫画やゲーム作品では、「偽ガメラ」や「偽ガメラ(モルフォスの変身体)」が登場したことはあった。