リバースジャイガー
りばーすじゃいがー
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※昭和版の「身長」に該当
『GAMERA-Rebirth-』に登場するジャイガー。
コミックスや小説やパチンコなどの関連作品を除けば、『ガメラ対大魔獣ジャイガー』から実に53年ぶりの登場である。その衝撃からツイッターのトレンドに上がるほどの反響を得ており、公式も驚きを隠せないほどだった。
本作では外見が大幅に変更されており、より全体的に禍々しい雰囲気を醸し出す「大魔獣」としてのイメージが強い姿になっている。しかし一方で、後述の通り昭和版よりも細身で小柄になっている。
頭部は、首周りのネックフリルや頭頂部の角など角竜に近い形状をしており、ライオンのように厳つい顔つきに上顎から伸びる巨大な二対の牙が特徴で、さらにその額には「第三の目」が存在している。
体色は朱色(ソフビでは紫で角や牙は青)で、大きな背びれの生えた痩せこけたような細身の胴体にイグアナなどの現生爬虫類に近い、長くて細い四肢と尻尾が備わっている。四肢には水かきを持つ。他の敵怪獣同様に眼が赤く、また、南方で卵や死骸が発見されている点も共通している。
昭和版の様な海水ジェットは披露していないが、ガメラの上空からの火球を跳んで避けるなど、通常時の機動性は昭和版よりも上がっていると思われる。
昭和版とは異なり地中を潜航する場面があり、街を地中から襲撃して人間を襲っている。人間を捕食することも判明している。
インドネシアで多数の卵が発見され、ユースタス財団によって管理されていた。それから一年以上経過してから、ギャオスの飛来に際して突如まとめて孵化し、共食いを経て巨大化する。
尻尾の先端に収納されている尾棘(びきょく)が主な武器である。小説版によれば、本作の怪獣には体表にエネルギーシールドを発生させる共通の特性があって通常兵器を寄せ付けないが、ジャイガーの場合はこの尾棘に電磁パルスを纏わせることでガメラのエネルギーシールドに通用する攻撃力を得ていると判明している。
なお、小説版では他の敵怪獣と同様に知能の高さと狡猾さが強調されており、高度な戦略を仕掛けている。
- ブロディの父親であるレイモンドが軍の高官であることを見抜き、米軍の指示系統にダメージを与えるべくあえてレイモンドを狙った。
- 孵化して直後の段階でガメラの存在と戦闘力を感じ取り、ガメラに駆除される前に迅速に自己強化するべく意図的に共食いを行った。
また、ガメラ以外の他の怪獣と同様に、体表に不可視のエネルギーシールドを持つために通常兵器のダメージを軽減し、人間や同族を含む他の怪獣の血肉を摂取することで急速な成長や再生が可能である。劇中では、孵化して1日足らずでガメラと戦闘が可能な大きさに巨大化し、子供達と地下で遭遇した際よりもわずか数分でさらに大型化していた。また、小説版では、ガメラの攻撃で負傷した際に近くにいた避難民を喰い殺して急速に回復していた(アニメでも、人間が逃げられない様に前足で逃げ道を塞いでから捕食していた)。
また、ギャオスの襲来に呼応して一斉に孵化したが、その際はユースタス財団が拵えた電磁シールドの檻を突破しており、電磁シールドに耐性があるのか、または電磁パルスやエネルギーシールドを発揮した可能性もあるのかもしれない。
体表を透明な耐熱性の粘液で保護しており、ガメラの火焔弾によるダメージを軽減している。ガメラが燼滅手を使用したのも、尾棘攻撃によって消耗していただけでなく、この粘液とエネルギーシールドを突破するためだったとされている。
- ジグラと共に昭和版の能力の大多数を受け継いでいないことが特徴的である。その代わり、電磁パルスを生成するのは、昭和版が磁力を発したり、『聖獣戦記 白い影』において雷撃を使用していたことと類似性がある。
- 体表を粘液で覆って防御力を増強するというのは歴代では初の特徴であるが、ジーダスが初期案で軟体生物としてデザインされていた時期の描写が比較的近い。
- 牙の形状や体色や背びれなどから、マンモスネズラの影響を指摘する声が挙がっている。マンモスネズラのデザインにも、ジャイガーのイメージが投影されている (リンク)。
- 劇中でも小説版でも、ガメラと対峙した際の体長は「50-60m」とされており、ガメラとの対比から見ても、玩具や小説版のデータよりも明らかに小さい。
- ガメラに持ち上げられて叩きつけられる場面や、幼体の登場や、ジャイガーと子供たちの遭遇の描写も、昭和版を意識していると思われる。
- 巨大な頭部とヤモリのような貧相な身体というアンバランスな体型は、デザイナーのコメントによると特徴的な顔の強調と「ちょっと小狡い」ジャイガーのキャラクター性を基に覚えてもらいやすいシルエットとしてデザインしたと語っている。