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概要

2020年公開の特撮ドキュメンタリー映画。

3Y Film製作。KADOKAWA配給。

かつて大映が(「六社協定」の主導や戦後のSF特撮作品の制作や『キングコング』および『原子怪獣現わる』の配給などによって間接的に立役者となって形成した)ゴジラのブームに便乗して製作する予定だった、特撮映画『大群獣ネズラ』が製作開始から頓挫するまでの舞台裏を描く。

本作の制作によって、マンモスネズラのデザインが正式に公開された。また、テーマ曲の『ネズラマーチ』は『ガメラマーチ』へのオマージュである。

螢雪次朗マッハ文朱内田喜郎など過去のガメラ作品や大映特撮に携わってきたキャストも登場し、永田雅一や湯浅憲明などのガメラシリーズなどの関係者を演じている。また、明記されていないが円谷英二古谷敏によって演じられている(「オヤジ」というあだ名から推測できる)。

  • 円谷や有川貞昌荒木秀三郎は『透明人間現わる』などの「六社協定」以前の大映特撮に参加しており、円谷が公職追放で東宝を一時退職していて有川と荒木が東宝争議で東宝を一時退職していた時期に大映に入社しようともしていた。その後も、円谷の身内や弟子達がガメラシリーズ大魔神や『鯨神(大映作品)』などの大映特撮に参加している。
  • 「六社協定」はガメラの生みの親の一人の永田雅一が主導しており、これらの大映特撮は戦後初の日本のSF特撮であり、当然これらも永田が主導していた。

また、同じ監督が同じセットを利用して2021年に制作した『ヤツアシ』は、『ネズラ』の以前に計画して(同じように生き物を使って撮影しようとしたために)頓挫した『大海魔ダゴラ』のリメイク的な作品である。

  • 『ダゴラ』と『ネズラ』が生き物を使って撮影しようとした背景には、おそらく「六社協定」の影響があったと考えられる。「ダゴラ」はジーダスの原案にも影響を与えていると指摘されることもある。

主題歌

「大群獣ネズラ」

作詞:田之倉健之

作曲:大石憲一郎

編曲:渡辺宙明

歌:串田アキラ

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ネズラ1964
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