概要
『大群獣ネズラ』の制作の際に考案されていた、ネズーラバットと同様のネズラの派生形態であり、ネズラ同士の共食いによって生まれた突然変異個体である。ドキュメンタリー作品『ネズラ1964』によって正式にデザインが判明した。
デザインには同じ大映怪獣であり、『大群獣ネズラ』の後釜としてスタートした「ガメラシリーズ」のキャラクターであるジャイガーと、ライバルフランチャイズである東宝のチタノザウルスの影響があると判明している。
そして、『GAMERA-Rebirth-』に登場したリバースジャイガーのデザインと、共食いによって急激に巨大化するという習性にはマンモスネズラの影響が指摘されている。また、同作のスピンオフ漫画である『GAMERA-Rebirth-コードテルソス』に登場する怪獣には明らかにネズラを意識した怪獣が散見され、「食用肥大化遺伝子改良獣」「バオラ」「ボデラ」「デボラ」が該当する。
余談
- 『GAMERA-Rebirth-コードテルソス』に登場した「バオラ」は、昭和ギャオスの前身である「バンパイヤー」と「ネズーラバット」の両方を意識したデザインになっており、時系列的にもリバースギャオスとエスギャオスとリバースジグラの先祖だと思われる。
- ネズラ系の巨大怪獣としては、他に『漫画ボーイズ:大怪獣ガメラ』に登場した「ハリネズラ」も存在する。こちらは正式な「ガメラ怪獣」であり、一応はコウモリを意識しているがデザインが最終的に乖離したギャオスや、未制作に終わったモンガ、ガメラとの共演が構想された事はあるが実現できていない『鯨神』と異なり、正式にガメラと共演した初の「見た目的にも哺乳類型」の大映怪獣である。
- その代わり、『GAMERA-Rebirth-コードテルソス』に登場したリバースガメラとリバースギロンの先祖の可能性がある「ソオラ」と「ソアラ」は鯨神を意識したデザインになっている。
- 『ガメラ2000』に登場した「ギャオスドッグ」や「ギャオスアルマジロ」も(ギャオスもコウモリの怪獣であるため)一応は哺乳類型の怪獣とも言える。また、ジャイガーのデザインにも厳密には水牛がモチーフの一つとして含まれている。
- また、『妖怪大戦争ガーディアンズ』のスピンオフ小説に登場した「鵺」も、ヤトノカミの尻尾を持つがそれ以外は哺乳類型の妖怪の要素で構成されているため、こちらも妖怪ではあるが哺乳類型のガメラ怪獣とも言えなくもない。