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概要
『GAMERA-Rebirth-』に登場するギロンの通称。
映像作品では、CRでの客演や『パシフィック・リム』シリーズにおけるオマージュやイースターエッグをのぞけば、初登場の『ガメラ対大悪獣ギロン』以来、約54年振りの出演となる。
包丁が怪獣になったようなシルエットは昭和版と変わっていないが、刃の峰は日本刀のように反り返ってアーミーナイフのようにギザギザで、口元も四つに裂け、体表も鋭い刃物のような鱗が覆っている、と言った具合に、全身凶器を地で行く凶悪な外見にリメイクされており、昭和版の多少は愛嬌のある面影は無くなっている。
ニウエで発見された卵から孵化した個体が登場し、対馬で駆除されたジグラの死体を喰らった後、海底を掘り進んでボコ達のいる与那国へ向かう。
ガメラとは互いに同一のプロトタイプから派生した姉妹種で、砲弾すら弾く頑強な装甲を共に受け継いでいる。
戦闘能力
頭部の日本刀のような刃「超振動ブレード」は、チェーンソーのような微細な超振動によって切断力を底上げしており、巨大な軍艦をもたった一太刀で輪切りにするだけでなく、掘削機代わりにして地中に潜ることも可能で、劇中では海底の岩盤を掘り進んで対馬から与那国採掘基地まで猛スピードで移動している。
全身がバネのような挙動を示し、ガメラの攻撃をことごとく捌く高い移動速度と機動力を実現しており、頭の刃で斬りつける動きにもデコピンの要領を利用している。
最大の武器は全身を使った大跳躍で、宙返りで勢いをつけた大上段斬りで標的をぶった斬る。
更に、尾部にある電磁射出器官を使い、超振動ブレードの峰をカタパルトにして手裏剣のような鱗を高速で発射する飛び道具「鱗弾(うろこだん)」も使う。
余談
- 当初は尻尾を持つ姿でデザインされていたと判明しているが、最終的には尻尾のないデザインに落ち着いている。
- 従来の手裏剣そのものではなく手裏剣型の「鱗」を発射する設定になっているが、昭和のギロンでも企画段階では背びれを武器として発射する案があった。今作のギロンの「鱗弾」は、その案を拾って落とし込んだものと言える。また、瀬下寛之がメカゴジラで構想していた「ブレードランチャー」の描写とも原理や様相に類似性がある。
- オリジナルギャオスの肉片を取り込んだ巻貝が変化したとされる「G-ギロン」をのぞけば、初の地球産ギロンになる。
- 「ギロンをリメイクするなら頭をチェーンソー式に」というのは多くの人々が妄想してきたことであり、実際、『ガメラ3』を記念して数々の漫画家やイラストレーターから提供されたイラストにも、そのようなアイディアがみられた(『ガメラ3 バニシングブック』に掲載)が、今作のギロンの刃の原理はあくまで振動剣に近い。
- 地中を移動する能力を持つのは、(ギャオスの幼虫をのぞけば)シリーズでは徳間ガメラとマザーレギオンに次ぐ三体目となる。
- 南太平洋のとある島の発掘現場で発見された卵が孵化するというのは、バルゴンとジャイガーにも通じる設定となっている。
- ギロンの中国語表記は「基龍」であるが、こちらのギロンはオリジナル版よりも胴体の造形などが「龍」を思わせる感が強まっている。
- ネタバレになるが、このギロンとの戦いでガメラが負った傷の描写は、昭和版のギロンやイリスとの戦いで別のガメラ達が負った傷とかなり類似している。昭和版では、失明こそしなかったが目の付近をやはり手裏剣によって傷つけられている。
- ジグラの死骸を摂取しに出現した場面は、昭和版の宇宙ギャオスとのやり取りへのオマージュの可能性がある。
- なお、ジグラはレギオンのモデルでありレギオンのモチーフに間違われたギロンに接種させるのもある意味意図返しとも言えなくもない。
- 劇中でのギロンの超絶的な身軽さは、むしろ『ガメラ対大悪獣ギロン』でのガメラのアクロバットをも思わせる部分がある。
- プラズマや電磁波を直接攻撃には用いていないが、昭和のギロンの関連商品では手裏剣の代わりにビームを発射しているカードがある。
- 海外のゲーム『Dinosaur Simulator』では、リバースガメラとリバースギロンをモチーフにしたスキンが登場している。
関連動画
関連タグ
GAMERA-Rebirth- 怪獣(GAMERA-Rebirth-) ギロン
スーパーギャオス:体の部位を超振動させて推進力を得るという設定があり、アルビノギャオスでもこの能力を発展させた戦闘能力が付与されている。
マザーレギオン:ギロンとレギオンのデザインの類似性には様々な逸話があるが、本作のギロンの地中潜航能力と下顎の形状は、マザーレギオンと似ていると言えるのかもしれない。