1の意味で使用されることはまずなく、現代では2、3の意味で使われる。
3の意味については→電撃
2の概要
魚雷で攻撃を行うこと。爆雷にも「雷」の字はあるものの、魚雷攻撃とは全く手法が異なるため雷撃と呼ばれることは少ない。
魚雷は強力な弾頭と推進装置を持ち、砲弾と違って発射機の性能による威力の違いが発生しない。そのため巨大な主砲を搭載できない小型の艦艇や航空機にも搭載が可能で、そうした小型の兵器が戦艦のような大型艦を破壊することもできる一発逆転の兵器である。
しかしそのメリットの分デメリットも大きい。
雷速が遅いことにより高度な予測が求められること、どうしても射程が砲に劣ってしまうこと、脆弱且つ誘爆の危険が大きい魚雷発射管を設置しなければならないこと、航空雷撃では爆弾より遥かに魚雷が重い為に搭載機体は鈍重なものにならざる得ず、攻撃時にも長時間低空を直進しなければならないため撃墜されやすいこと、魚雷そのものが非常に高価であることなど、砲弾とは違った欠点がある。
現代では、魚雷よりはるかに高速、長射程のミサイルが発達したことにより、対水上艦戦闘における雷撃は行われなくなってしまった。
一方海中の潜水艦に対しては、砲もミサイルも効果がないため、誘導魚雷による雷撃が数少ない対抗手段となっており、潜水艦からの雷撃は未だに水上艦にとって重大な脅威であり続けている。