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概要

ペルム紀前期のユーラメリカ大陸域(アメリカドイツ)に生息していた単弓類盤竜類)。

主な産出地としてテキサスの赤色層(Texas Red beds)が挙げられる。

ディメトロドン属には大小様々な複数の種が含まれ、最大種D.angelensisでは4m程度に成長した可能性が指摘されているが、最小種D.teutonisは60cm程度であった。

ディメトロドンとは「2種の歯」の意味で、大きさ・形状の異なる2種の歯を持つ。

また、歯の形態は狙う獲物によって異なり、小型種を狙うD.milleriには鋸歯(セレーション)がなく、大型の種を狩るD.limbatusやD. grandisにはエナメルセレーションが見られる。

最大の特徴である帆は伸長した脊椎の神経棘で、この棘の間に皮膜による帆が張られていたと考えられている。用途については諸説あり、体温調節説やディスプレイ説、バランスを保つのに役立ったとする説などがある。

書籍などでは体温調節説がしばしば取り上げられるが、熱的に背鰭を持つことが非効率的な小型種にも見られること、ディメトロドンの帆が体温調節に必要な速度よりもはるかに速い速度で成長していたことなどから否定的であり、最近では性淘汰の産物であるとされることが多い。

ディメトロドンが性的二形を持っていた可能性は1940年代から言及されており、背鰭が大きく頭部が長く、上顎のくびれが顕著なものが雄であるとみられる。

2014年にフィールド自然史博物館のアンジルチェックとシュミッツがD.milleriの強膜輪の存在が気温の下がる夜に活動していた可能性を示唆するという研究成果を発表した。milleriは小型のディメトロドン属であり、生活様式の異なっていたと思われる大型ディメトロドン属も夜行性かどうかは不明。

創作に於けるディメトロドン

 その特徴のある帆から古生代の陸上動物の中では有名で、恐竜玩具の中にディメトロドンのフィギュアが混ざることも多い。サブカルチャーにおいても出番が多く、キャラクターのモデルとして起用される事がある。

ZOIDS』に登場するディメトロドン

ディメトロドン(ゾイド)を参照。

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