概要
恐竜の時代よりずっと前、古生代ペルム紀(だいたい2億8000万年くらい前)に生きていた大きなトカゲのような生物。肉食性で、さまざまな動物を捕食していた。名前は「楔形の歯」の意。
分類
こんな見た目でも爬虫類ではなく、系統的には哺乳類の遠い祖先に近い生物。トカゲっぽいのは進化の過程で爬虫類と同時期に枝分かれし、それから間もない頃だからである。
しかし彼らの仲間(盤竜類)からいきなり哺乳類が派生したわけではなく、キノグナトゥスやモスコプスなどが属する獣弓類(いわゆる「哺乳類型爬虫類」)を経ている。そうして哺乳類が誕生したのは中生代・三畳紀後期の事であった(恐竜とほぼ同時期)。
関連
ディメトロドン:同じ時代に生きた近縁種。盤竜類は変温動物で、ディメトロドンやエダフォサウルスの場合は背中にある大きな帆で体温を調整していたが、スフェナコドンの背中は平らで帆がなかった。