概要
石炭紀後期に出現した。祖先の原始的な有羊膜類(両生類の一部である爬形類から進化した動物で陸上で殻付きの卵を産む)から分岐したばかりなので、同じく有羊膜類から派生した姉妹グループの爬虫類(竜弓類)によく似た外貌をもっている。
盤竜類は当時の竜弓類に比べ強い顎や異歯性(歯の生える場所によって形状が違う特徴)を備えていたが、これは餌を食べる際に有利に働いたとみられ、それもあってか有羊膜類の中でいち早く大型化、多様化をとげて繁栄することに成功した。
このグループの一部からやがて哺乳類の祖先となる系統(獣弓類)が誕生したが、それ以外の大半の盤竜類はペルム紀前期末に地球環境の激変でほとんど絶滅し、ペルム紀中期末には完全に姿を消した。盤竜類の獲得した異歯性という特徴は後々の哺乳類に至るまで受け継がれている。