スペック
機体名 | セイバータイガー |
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番号 | EZ-016 |
所属 | ガイロス帝国 |
分類 | トラ型 |
全長 | 15.6m |
全高 | 9.1m |
重量 | 78.0t |
最高速度 | 240km/h |
乗員人数 | 1名 |
装備 |
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武装 |
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概要
ガイロス帝国軍が第2次大陸間戦争時に運用した大型の高速戦闘ゾイド。旧ゼネバス帝国軍のサーベルタイガーに動力機関や冷却装置などのチューンナップを施した結果、同機の改修型であるグレートサーベルと同等の性能を追加装備なしで獲得した。
サーベルタイガーとは目(キャノピー部分)の色が違う。
「紅き暴風」の異名を持ち、「青き稲妻」の異名を持つシールドライガーと対比されている。
「大異変」の影響でコアが養殖コピー品に変更されたものの、外付けの火器とスピードを両立できることから当時ライバルであったシールドライガーとの戦力差が縮まっている。
ガイロス軍の次期主力高速機であるライトニングサイクスの導入に伴い、お供のヘルキャットと一緒に徐々に機種転換が開始されている。
HMM版の設定では、ストライククローに超振動機構を備えたことで、この武装が後の多くのゾイドへの基本装備として採用される実績を作ったのが本機だとされている。
ホワイトタイガーとは機体コンセプトが似ているとされるが、実際の関連性は判明していない。
バトルストーリー
西方大陸オリンポス山でのデスザウラー復活をめぐる戦いでゼネバス人将兵ステファン・スコルツェニー少尉の機体が、ハルフォード率いる共和国高速部隊と交戦。
単機で多数のコマンドウルフを破壊し、シールドライガーと激戦を繰り広げる。遠距離からの攻撃で追い詰めるが、旧大戦時代よりも強力かつ強靭になっていたシールドライガーのEシールドにより生じた一瞬の隙を付かれて敗北した。
戦場が暗黒大陸に移行してからも運用されている。
アニメでの活躍
コマンドウルフやグスタフなどと同様に、旧アニメシリーズ全4作品全てに登場するという快挙を成し遂げている。
新型機が多数登場して以降も、パイロット次第で高性能を発揮するゾイドとしての活躍が多い。
ゾイド-ZOIDS-
主人公バン・フライハイトの駆るシールドライガーと幾度も矛を交える。
最初はレイヴンの技術と経験の差、オーガノイド・シャドーによるバックアップも手伝って圧倒していたが、徐々に機体がレイヴンの技量についていけなくなり、レイヴンの慢心もあって損傷が増えていった上にろくな修理もして貰えなかった。
最後の戦いとなったマウントオッサ噴火口でのバンとの戦闘で、ライガー必殺のEシールドを強引に突き破ろうとするも機体が持たず自壊するという壮絶な最期を遂げた。しかも「期待外れ」という理由でそのままレイヴンから見捨てられてしまった。
以降もガイロス帝国のエースパイロット、カール・リヒテン・シュバルツの専用機を初めとしたバリエーション機も含め、帝国側の主力機として様々な場面に登場している。
ゾイド新世紀/ZERO
「チーム・タイガース」の機体として黄色カラーで登場。
本編でビットらチーム・ブリッツが最初に戦った相手だがコメディリリーフ的な扱いで、その後は「チーム・にゃんにゃん」と揶揄される場面も。
ゾイドフューザーズ
4体がかりでRDのライガーゼロと戦い、勝利している。この勝利については、RDが慢心していてファイヤーフェニックスを呼べなかった点が大きい。
後述するが光学迷彩を使う「ホロテック仕様」も登場した。
また、マッハストームのグラハムの愛機もセイバータイガーであった。
ゾイドジェネシス
ディガルド討伐軍に所属する機体として登場。
旧型ゾイドがバイオゾイド相手に苦戦する事が多い中、バイオラプターを破壊するなど活躍の場面が多い。機体数や出演頻度も多いなど、モブキャラとしてはかなり優遇されている。
バリエーション
セイバータイガーSS
ガイロス帝国国防軍将校カール・リヒテン・シュバルツの専用機で、機体色は黒。
彼の乗機のトレードマークとも言えるビームガトリング砲は高速戦闘時における取り回しの良さを追求し、ショートバレルタイプのものを装備。
補助電子機器の追加によって命中精度を向上させている。
公式ファンブック内のバトルストーリーでは、帝国摂政ギュンター・プロイツェンが戦争の裏で何かを企んでいる事を察したシュバルツが停戦交渉の為に共和国基地に向かうのに使用した。
プロイツェンの刺客が駆るライガーゼロイクスと交戦するも撃破されてしまう。しかし、イクスはロブ・ハーマンの駆るケーニッヒウルフに撃破され、シュバルツは瀕死ながらも生還した。
HMMシリーズでキット化されており、
タカラトミー1/100スケールアクションプラキットシリーズ『リアライズモデル』の予約注文が2024年11月6日より受付中である(後述)。
セイバータイガーAT
グレートサーベルと同じ追加装備「アサルトユニット」を装備させた機体。グレートセイバーと呼ばれる事も。このアサルトユニットは生産コストの観点から通常のセイバータイガーではオミットされていたが、西方大陸戦争の激化により戦闘能力への要求が増したため再導入された。最高速度は250km/hに向上している。カラーは基本的に通常型と同じだが、グレートサーベルと同じカラーの機体も存在する。
アニメでは帝国皇室に所属していた皇室銃士隊の三銃士の機体として登場したのが最初。リーダーのワグナー搭乗機は金色、グロスコフとビーピーの機体は銀色に塗られている。かつて行われていたゾイドの戦闘競技で最強と謳われたベテランが搭乗しただけあって、バンのブレードライガーとも互角以上に渡り合った。その後、GF編では無人制御される黒い機体が登場。「ケルベロス」と呼称される立体映像を映す特殊装置を使用して、自らが開発した無人制御プログラムの有用性を知らしめようとするハインツの犯行に利用されていたが、最終的には無人制御を自ら振り払ってアサルトユニットをパージし、バンのブレードライガーに肉弾戦を挑んで敗れた。いずれも三体一組で登場している。
セイバータイガーゴールド
ガイロス帝国の皇帝一族にしか搭乗を認められていない金色のセイバータイガーにセイバータイガーAT(グレートサーベル)と同様の追加武装を施した機体。
通常機よりも性能が上がっている。
バトルストーリーでは、ルドルフ・ツェペリン専用機として彼自身が搭乗し、ネオゼネバス帝国初代皇帝ギュンター・プロイツェン・ムーロアが駆るブラッディデスザウラーと対峙する。
ジャスコ限定ゾイドとして販売され、HMMシリーズでもキット化を果たした。
セイバータイガー・スティンガースペシャル
アニメで賞金稼ぎのスティンガーが使用したセイバータイガー。バンのブレードライガーが最初に戦った相手であり、奇しくもシールドライガーの進化系とセイバータイガーの強化型が対決するという構図になった。
外見は淡い赤に塗られたセイバータイガーATだが、彼が使用したガイサックも装備していたポイズンジェットガンに類似した装備を持つ。
スティンガーは「性能・攻撃力共に20%以上アップした、地上最強のゾイド」(この台詞はグレートサーベルの機体説明が元ネタと思われる)と豪語しており、ミサイル攻撃でバンに奪われた自身のガイサックを撃破するが、その後登場したブレードライガーには武装が一切通用せず、文字通り一撃で切り捨てられた。
ロイヤルセイバー
アニメに登場したガイロス帝国皇帝専用のセイバータイガー。
黒を基調としたカラーリングで纏められており、皇帝自身が操縦しなければ性能は発揮されない。コックピットは複座式。
セイバータイガーTS
アニメ『ゾイド新世紀/ZERO』にてチーム・タイガースが使用する黄色の機体。対ゴジュラス用の「ロングレンジライフル」やラオン博士が用意した「天候攪乱装置付属型のビーム砲」などを装備する場面もあった。
TSは「タイガース・スペシャル」を意味するものだが、ゲーム作品への登場時に区別のためつけられたもので劇中では使用されていない。
ハズブロから「セイバーファング」の名称で販売され、日本でもトイザらスで限定販売された。
セイバータイガーホロテック
限定販売されたセイバータイガーのクリア成型バージョン。
コアの突然変異の影響で透明化する能力を持つというトンデモ性能のゾイド。シャドーフォックス等のような光学迷彩とは違い、完全に周囲の地形に姿を溶け込ませる事ができる上に、自身の幻影を生み出す事すらできる。
- ホロテックは元々『ゾイドフューザーズ』の北米展開時にハズブロから発売されていた同名のクリアバージョンキットのシリーズとして命名されていた。日本国内ではやはり限定販売品であったジェノザウラーのクリアブラック仕様が、ゾイドバトルストーリー「プロイツェンの反逆」にてホロテック仕様機として設定が付加されている(ただし、こちらはステルス用途ではなくビーム耐性があるだけ)。尚、機体の持つステルス能力と透明パーツのキット仕様を両立したゾイドとしてはホロテック以前にメガレオンが存在するが、あちらは光学迷彩を用いており、公式ではホロテックと関連した設定は存在しない。
アニメ『ゾイドフューザーズ』でキッドの機体として登場・暗躍し、その透明化の能力を駆使してキラースパイナー等の数々の相手を撃破していき、シグマのボルドガルドをも手にかけた。そして治安局の特殊光学ライトによる炙り出し作戦も通用せず、RDのライガーゼロも負かしたが、ボルドガルドの仇討ちに燃えるシグマが駆るレオストライカーの特殊ペイント弾を駆使した奇策により透明化を無効化されてとうとう敗北した。
プロトセイバー
リンク先参照。
サーベルタイガー・グレートサーベル
→サーベルタイガー(ゾイド)を参照。
キット
2024年5月8日、第62回静岡ホビーショーに合わせX(Twitter)における「『T-SPARK』公式アカウント」においてタカラトミー新ホビーレーベル『T-SPARK』と『T-SPARK』五つの新シリーズの始動が公表された。
新シリーズの一つとして公表された1/100スケールアクションプラキットシリーズ『リアライズモデル』の続報として2024年10月11日、第62回全日本模型ホビーショーに合わせ第6弾に当たる「RMZ-006 セイバータイガー シュバルツ スペシャル」(上記の「セイバータイガー」カール・リヒテン・シュバルツ専用機仕様)の展示が『T-SPARK』X公式アカウントと『ゾイド』X公式アカウントにおいて公表された。
2024年11月6日、「RMZ-006 セイバータイガー シュバルツ スペシャル」予約注文開始が『ゾイド』X公式アカウントにおいて公表されている。
また、タカラトミーモール ゾイド RMZ-006 セイバータイガー シュバルツ スペシャル|REALIZE MODEL 注文ページにおいては11月11日(月) 13:00まで限定購入特典として『シュバルツ少佐アクリルスタンド』が付属することも紹介されている。
余談
第1期シリーズのゾイドで登場したサーベルタイガーの実質的なカラー変更復活ゾイドであるセイバータイガーは第2期シリーズの序盤においても比較的厚遇を受け、展開初期の主役として後押しされていたシールドライガーのライバルとして各種媒体で活躍した。しかし、展開2年目以降はそのライバル枠がジェノザウラーのようなティラノサウルス型へと変遷していき、オーガノイドシステムをはじめとする戦闘力のインフレに飲まれたセイバータイガーは徐々に従来型のゾイドとして扱われていった。
尚、セイバータイガーに限らず、第2期当時のバリエーションには英字でコンセプトを略したものや~スペシャル(これも英字で~Sと略されることもある)と命名されるゾイドが幾つか存在しており、この法則性は前後した時期のコロコロコミック系ホビーでも散見される。
実はセイバータイガーは、ゾイド史上最も売れた機体である。本機より人気の機体はそれなりにいるのだが、本機の元ネタである旧サーベルタイガーは最初の大型高速ゾイドであり、長く販売されたこともあってゾイド玩具史上与えた影響は極めて大きかった。最初の大型高速ゾイドなだけにバリエーションも多く、本機のヒットにより駆動系統を流用したライガータイプのゾイドが乱発されるようになったため、高速ゾイドの元祖のような存在である。
今でこそ高速ゾイドはありふれた存在になり、初期のセイバータイガーは旧式ゾイドのイメージがついてしまったものの、本機がいなければ今のゾイドはなかったといっても過言ではない。
関連タグ
ゾイド ゾイド新世紀/ゼロ ゾイドフューザーズ ゾイドジェネシス
タイガー系仲間 ガルタイガー ガンタイガー ブリッツタイガー レイズタイガー ブラストルタイガー ワイツタイガー ソウルタイガー レッズタイガー
外部リンク
タカラトミーモール ゾイド RMZ-006 セイバータイガー シュバルツ スペシャル|REALIZE MODEL 注文ページ