スペック
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概要
頑丈な装甲と強力な牽引力を兼ね備えた昆虫型(ダンゴムシなので甲殻類が正しいが)の大型ゾイド。
機動力が低く、ベースとなった野生体が攻撃を受けると身を丸く固めて動かなくなる大人しいゾイドである為戦闘には不向きであったが、惑星Ziに存在するあらゆる生物の中でもとりわけ高い外殻の堅牢さと砂漠・岩場を走破可能な地形を選ばない移動力の高さ、そして大型ゾイドに相応しいパワーと大人しさ故の扱いやすさから中央大陸戦争真っ只中のZAC2034年にヘリック共和国とゼネバス帝国の双方により輸送ゾイドとして採用された。
装甲は野生体から更に強化され、レッドホーンよりも10mm厚い48mmの装甲厚を持ち、なおかつ曲面仕上げであることからミサイルを跳ね返し弾頭をスリップさせる防御力を誇る。
コックピットも攻撃を受けにくいよう低く配置され、安全面を考慮した設計となっており、トレーラーには小型ゾイドなら数体、大型ゾイドならば一体を乗せて運搬出来る他、各種アーム等を取り付けて臨時の移動ドックとしても機能する。中央大陸戦争時には大型のクレーンとドーザーを装備した戦闘回収車仕様や大小様々な砲を搭載した移動トーチカ仕様などの改造バリエーションが存在した。
これらの特性から軍・民間問わず幅広く使用されており、例え目立った活躍はなくとも戦場・日常生活共に重要な物資の運搬を担っており、それらを踏まえれば多くの人々の支えとなり、多くの人々に愛されたゾイドとも言える。
コマンドウルフやセイバータイガーなどと同様に、旧アニメシリーズ全4作品全てに登場するという快挙を成し遂げており、ヒロイン達(ムンベイ、フィーネ、ナオミ、スイート)も使用している。
なお、ハンドルの位置は個体によって異なるらしく、例えばムンベイ機とスイート機は逆の仕様になっている。
ムンベイ仕様(MS)
アニメ『ゾイド-ZOIDS-』に登場した荒野の運び屋ムンベイ仕様機で、シェルアーマーが赤色なのが特徴。劇中においては、ほぼ垂直に近い火山の噴火口内を登りきるという鈍重そうな見た目からは想像もつかない走破能力を見せている他、オーガノイドが合体した状態のジェノザウラーRの荷電粒子砲にも細かな粒子が貫通(甲羅に穴が貫通している状態においてもゾイドコアは無事だった)した程度に留めるほどの驚異的な防御力をも見せている。
後に損壊部分を共和国軍仕様の装甲に交換しており、これを「新ムンベイ仕様」と呼ぶ場合もある。
更に、彼女のグスタフはアーバインの助言に従って甲羅の正面に格納式の連装砲を搭載しており、キットや書籍類の写真ではレーダー部に砲(アーバイン仕様コマンドウルフのロングレンジライフル)を装備していた。
胃カメラのようなカメラユニットやウインチも使用しているが、これらがムンベイ仕様固有のものかどうかは不明。
また、一度だけ「体当たり」を行ったこともある他、その他の場面でも重装甲を利用して体当たりを検討する場面も他にもあった。
アタックブースターの開発時には、一時的に特殊ブースターを装備しており、「グスタフエボリューション」と名付けたが、制御がうまくいかずにすぐに通常仕様に戻された。
『機獣新世紀ZOIDS』では、「タルタル」という愛称だった。ムンベイが捨てられた個体を見つけて改修したとされ、彼女の措置によって生命力が上がっており、自己修復能力は通常機の数倍に及ぶとされる。
『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では、通常機より状態が良いとされ、ウェポンラックとバルカン砲を基本装備として持つ。
共和国軍水上仕様
アニメ第2期となるガーディアンフォース編に登場したフロートの付いた水上走行仕様。ドクターDがピチピチギャルのねーちゃんやバン達と共にバカンスに興じる際に使用したが、名前からすると共和国軍から拝借してきた物のようだ。
キット
使用する電池は単3電池1本で、電源を入れると触覚を動かしながらレーダーを回転させつつタイヤで走行する。タイヤ走行ゆえか見かけによらずパワーがあり、ゴジュラスはおろかウルトラザウルスでさえも荷台に乗せて牽引して走行できる。
旧ゾイドシリーズでは1986年に発売され、共和国・帝国の両軍で使用されているという設定を再現するためにステッカーは両軍のものが付属している。同年にはヨーロッパにて「レッドスカベンジャー」という名称で発売され、成型色も『ゾイド中央大陸の戦い』に登場したゼネバス帝国仕様の赤と銀のカラーリングに変更された。パッケージには作業用のアームなどを付けた状態の写真が掲載されているが、実物には付いておらず、トレーラー(土台)の部分のみとなる。
90年代末から再スタートした新ゾイドシリーズでは、アニメに登場したムンベイ仕様のグスタフが2000年に発売。カラーリングがアニメに準じたものとなり、ムンベイ・バン・ジーク・フィーネの無塗装のフィギュアが付属(ムンベイのみコックピットに搭乗できる着座状態のフィギュアも付く)。更に旧ゾイドシリーズで発売されていたディオラマベースシリーズのファクトリーベースのパーツが付属し、トレーラー部分に取り付け可能。
ゲーム
FCゲーム『ゼネバスの逆襲』ではマンクスの町に向かう道程で通る、廃墟の村で手に入れる事ができる。
帝国軍の猛攻の前に廃墟と化し、死んだ人々の声が聞こえるという村で見つかった瀕死の兵士から託される事となり、入手する事で所持ゾイドの最大数が1増え(グスタフは戦闘できず売れない・捨てられないので実質4体のままだが)、アイテムの最大所持数が6増え、戦闘でLIFEが0になったゾイドが消滅せずLIFE0で残る(まだ戦える機体があればそれに乗り換え戦いを続けられる。LIFE0のゾイドは補給所で完全回復可能)という恩恵を得られる。
また、クーパーの街で手に入る「フロート」を持つ事で、バリゲーター・ウルトラザウルスに搭乗していれば海を渡れるようになるという更なる恩恵を得られる。
ウラニスクの街の酒場で掛けに勝って入手できる、「はいきょのむらで こころづよい なかまがみつかるだろう」というヒントは間違いなかったのである。
余談
- グスタフはドイツ圏を中心に使われる人名であり、元々はスウェーデン語で「神の助け」を意味する『グスターヴ』から来ており、軍・民間問わず多くの人々の助けになっている設定のこのゾイドには相応しい名前と言える。
関連タグ
モルガ:こちらも小型だが輸送用に使える機体。
ヴァルガ・・・グスタフと同じダンゴムシ型ゾイドで、『リバースセンチュリー』に登場するガイロス帝国製の戦闘用ゾイド。
キャタルガ・・・ゾイドワイルドシリーズに登場する輸送用ゾイドの後輩。
ホバーカーゴ・・・同じくアニメで主人公チームのサポートを務めたゾイド。