トラ型ゾイド
とらがたぞいど
俗に言う「トラ」型のゾイドであり、「ライオン型ゾイド」のライバルとして描写されることが多い。
「トラ型」「タイガー型」「サーベルタイガー型」に大きく分類される。また、『ゾイドコンセプトアート』では、サーベルタイガーが「サーベルタイガー型」または「スミロドン型」に、「SMILODON」が「剣歯虎型」となっている。
厳密には、現生種のトラ(Panthera tigris)だけでなく、サーベルタイガーやスミロドンの様な異なるネコ科の種類がモチーフのゾイドも含まれており、分類が混同されることもある。たとえば、サーベルタイガー(セイバータイガー)は「トラ型」であり、ディアブロタイガーは「タイガー型」と分類されている。また、セイバータイガーの派生機であるプロトセイバーも、外見は明らかにスミロドンやマカイロドゥスなどに近い。
レイズタイガー・ワイツタイガー・ブラストルタイガーの三種を指す特異なカテゴリーで、「伝説の古代虎」とも呼ばれる。
太古の惑星Ziにおいてセイバータイガー野生体などのトラ型野生体ゾイドを支配した3体のトラ型ゾイドたちであり、通常ゾイドとは一線を画した特殊なゾイドコアを持つ。それぞれのゾイドコアは特徴的な色に輝いており、中央大陸にワイツタイガーの素体となった「白の核」、西方大陸にレイズタイガーの素体となった「蒼の核」、暗黒大陸にブラストルタイガーの素体となった「紅の核」が存在したという。
無限とも表現される凄まじい出力を持つゾイドコアは従来のゾイド技術では制御困難で、ZAC2036年にはゼネバス帝国が白の核を発掘して調査したものの、結局メカ生体への改造は断念している。ZAC2230年になってZOITEC社によってようやくある程度の制御技術が確立され、白と蒼のゾイドコアからワイツタイガーとレイズタイガーが、この制御技術を奪取したZi-ARMS社によって紅の核からブラストルタイガーが開発された。しかし、結果的にあまりのパワーによって最新の制御技術すらダウンさせた上、3体が同じ場に揃うことで3つのゾイドコアが共鳴現象を起こし、古代虎たち自身の意志によって動き出すに至った。
- 「古代ライオン型」に該当するはずの「古代トラ型」という分類は存在せず、ブラストルタイガーのみは「サーベルタイガー型」と分類されている。また、ワイツタイガーと『ゾイドジェネレイションズ』に登場したレッズタイガーは、後者がサビンガとの合体を必要としないエヴォルト機である事から、ほとんど別種となっている。