※メイン画像は派生機のレッズタイガー。
スペック
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概要
古代虎の核の一つ「白の核」を元に、東方大陸の企業ZOITEC社が開発した虎型大型ゾイド。常識を超えた力を持つと言われる伝説のゾイド「三体の古代虎」の1体。
蒼の核を持つ格闘戦仕様のレイズタイガー、紅の核を持つ砲撃戦重視のブラストルタイガーに対し機動力と電撃系統の武装に特化した機体で、文字通りの電撃戦が得意。
大型化した爪によって大型ゾイドの装甲を易々と引き裂く事ができ、Zi-ARMS社のデカルトドラゴンをも圧倒した。エレクトンハイパーキャノンは、このサイズと重量ながら破格の威力を実現。なぜか荷電ライフル(電圧を掛けた実弾砲)と勘違いされやすいが、実際は高電圧のエネルギー弾を発射する純粋なエネルギー砲である。
他の古代虎二体と異なり、既存ゾイドと同型の武装を多く備えている。208mm2連装ショックキャノン(ライガーゼロ)とストライクエレクトロンクロー(ケーニッヒウルフ)とエレクトロンバイトファングが該当する。
ウイングスラッシャーはマグネッサーウイングを兼ねた近接装備であり、レーザーブレードに近い使用ができる。得意技は、電撃を纏った斬撃の「エレクトロンハイパースラッシャー」。
また、マグネッサーウイングによって飛行も可能となり、まさに「虎に翼」という諺を体現した姿になっている。
しかしながら制御装置が未完成で、長時間戦闘を継続するとコアから発せられるエネルギーに機体が耐え切れず内部から融解する為、通常時はワイツウルフとサビンガに分離し、緊急時に合体してワイツタイガーになる。
また、レイズタイガーと同様にトランスホークとの合体機能も持つ。
ワイツウルフ
あまりにも高い出力を持った制御不能な怪物であるワイツタイガーを制御可能にする為に分離された片割れの内「白の核」を搭載するメイン機と言えるオオカミ型ゾイド。本来ならばボディはゾイドコアに対応したモチーフでなければ稼働しないが、この機体が作られた時代では遺伝子情報のプロテクト技術が発達した事で解決を見ている。
サビンガと分割された事でワイツタイガーよりもパワーは落ちているが、この形態でも十分すぎるほどのパワーを持ち、アイアンコングなど自身よりも大型クラスのゾイドとも互角に張り合う事も十分に可能である。
サビンガ
分離されたワイツタイガーの片割れの内、サブ機と言えるモモンガ/ムササビ型ブロックスゾイド。頭部の換装によりモモンガ又はムササビ型に変更可能である。
サビンガのパーツがワイツウルフと合体する事によって、「白の核」のパワーが開放される。
バトルストーリーでの活躍
ZOITEC社が保有する古代虎型ゾイドのノウハウを欲していた軍事企業Zi-ARMS社は、ZOITEC社長を誘拐するべくデスレイザーを向かわせる。
迎撃に出たワイツウルフはデスレイザーとパラブレードの合体形態デカルトドラゴンに苦戦を強いられるも、自らもサビンガと合体する事でその圧倒的な力を開放させた。
しかしデカルトドラゴンを捻じ伏せる事には成功するものの、白の核から発せられる膨大なエネルギーに機体が耐えられなくなり、内部から融解し戦闘不能となってしまう。
結果としてZOITECの社長はデスレイザーによって連れ去られてしまった。
社長救出作戦には「蒼の核」を持つ第2の古代虎型ゾイド・レイズタイガーが選ばれ、ワイツタイガーも修復が不完全な状態でZi-ARMSのメガデスザウラーとの決戦に駆けつけている。
バリエーション
イミテイト以外は機体説明などに古代虎に関する記述が一切ないため、オリジナルとの関係は不明。
ワイツタイガーイミテイト
古代虎の核を用いない代わりに通常の虎型ゾイドの核を流用した試験機で、黄色やオレンジ等の暖色系のカラーリングでまとめられているが、外見や装備はほぼ同じ。
ワイツウルフとサビンガとの合体システムをテストする為に製作された機体で「猛虎」の異名を持ち、「白虎」ワイツタイガーの影武者として活躍する。
ソードウルフ
アニメ『機獣創世記ゾイドジェネシス』に登場するオオカミ型ゾイド。
頭部の装甲パーツと、ダブルハックソードという接近戦用武装パーツを追加した赤いワイツウルフで、後にバイオクラシャーと呼ばれる巨大なソード型武装パーツを装備する事でソードウルフクラッシャーに強化された。
レッズウルフ
電撃ホビーマガジンにて連載されていたライトノベル『ゾイドジェネレイションズ』に登場するオオカミ型ゾイド。
本編の特撮写真用のプロップモデルとしてワイツウルフを改造したキットが存在し、キャノピーはクリアイエロー・装甲は朱色に変更されている。
足はタイガー用のパーツを使用し、脚部は力強さを出す為に太めに改造され、最大の特徴である抜刀システム及びカヅチを左肩に搭載している。
劇中での活躍
ナカト国遊撃隊の隊長、ジンが操縦するオオカミ型ゾイド。
本来の装甲は白だが、ジンによって朱色に変更され、彼の父親の愛機であったコマンドウルフの名前を付けられている。
ワイツウルフの1体だが、そのサイズは平均して一回り大きく、群れで行動するオオカミ型としては珍しく単独行動を好む(アーバインのコマンドウルフを彷彿とさせてはいる)。
文字通り「一匹狼」で強制されるのを嫌うが、ジンにねじ伏せられてからは彼の愛機となり、サイズ通りの力強さと強靭さとその重量に似合わぬ俊敏さ、そしてメタルZi製の武器「カヅチ」を駆使してバイオゾイドを次々と撃破していく。
レッズタイガー
レッズウルフのパワーアップ形態と呼べる虎型ゾイド。
特撮写真用プロップモデルはレッズウルフに朱色の塗装を施し、ワイツタイガー用のパーツを付けた朱色のカヅチ搭載のワイツタイガーだが、爪を銀に塗装したり背中のウイングスラッシャーの付け方を微妙に変えているなどの変更点がある。
外見上はワイツタイガーとほぼ同等だが、サビンガとの合体ではなくレッズウルフが単体で変身する物であり、ゾイド乗りとゾイドが高いレベルで同調しないと変身できない。つまりは、Ziユニゾンではなくてムラサメライガーのようなエヴォルトである。
両者、特にゾイドのコアに多大な負担をかける為に重要な局面でない限りこの形態が使われる事はないが、レッズウルフと比較するとその能力は大幅にアップしており、その戦闘能力は絶大となる。ワイツタイガーよりも機体サイズと重量が増していながらスピードは上回っており、なんとミサイルを叩き落とす事も可能。
ワイツタイガーが電撃武装を持つためか、レッズタイガーになると小型のエレクトロンドライバーと思わしき武装も追加されており、劇中ではバイオスピノのジャミングを無効化している。
キット
キットはモーター駆動式で、スイッチを入れると口を開閉させながら背部のエレクトロンハイパーキャノンを交互に前後させ歩行。
首のジョイントはモーター歩行時の口開閉ギミックの為のものと、連動ギミックをカットして可動範囲を重視したボールジョイント型の2種が用意されている。
また、ワイツウルフを始めとした『3匹の虎編』のポップアップキットは従来のシリーズよりもブロックスとの互換性を突き詰めており、頭部や尻尾、各種武装が取り外し可能なほか、これらのパーツのジョイントがブロックスと同じ5ミリ系ジョイントで統一されている為、手軽にカスタマイズを楽しむ事ができる。
レッズタイガー
キットは2004年にイベント限定品として発売されたタイプで、サビンガとのセット品となっている。カラーリングが通常版と異なる以外は仕様に変更点ない。
キットにはワイツタイガー用のランナーが残されているので、ワイツウルフとして組んだりサビンガと合体させてワイツタイガーに組み替える事も可能。(要塗装)
後にポップアップキットが限定販売されており、カヅチも付属し抜刀も可能になっている。
余談
- 製造メーカーであるZOITEC社は100年以上も前の大戦時からヘリック共和国との繋がりを持つ企業であり、レイズタイガー同様共和国系列のゾイドとしては初の虎型ゾイドとなる。
- 企画段階では、ワイツウルフの代わりに「ゾウ型ゾイド」も考案されていた。
- 過去にも陸戦ゾイドに羽を生やした機体(カージナル、マッドフライ、ギルザウラー)、ゴジュラスの上半身を生やしたウルトラザウルス(ケンタウロス)、首を2本に増やしたコマンドウルフ(ケルベロス。オルトロスじゃないのかと言ってはいけない)と言った改造ゾイドが存在しているので、必ずしも野生体と「完全一致」しなくても動かなくはない。
- サーベルタイガーが原型となったセイバータイガーとは違い、虎をモデルとしている為か犬歯は短くなっている。
- 現時点のピクシブにおいて、純粋なワイツタイガーとワイツウルフを描いた作品は一つもない。
- 「古代虎」シリーズは『ゾイドフューザーズ』と世界観を共有していると判明している。添付動画(PV)にて確認できるが、ワイツウルフがアニメにおける「ダイビングレーザークロー」によく似た攻撃を行っており、ポージングもほぼ一緒である。しかし、関連性は不明である。
関連動画
関連タグ
ゾイド ZOIDS ZOITEC Zi-ARMS ゾイドジェネシス
グラビティーサイクス・バーニングライガー:刀剣を口に咥えて使用するゾイドの例。
ファングタイガー(ゾイド):ワイツタイガー同様、背部に刀剣を装備して電撃を帯びた斬撃や、同サイズの常識を超えた高速戦闘が可能な虎型ゾイドの例。