CV:梁田清之
ゾイド-ZOIDS-
ウインドコロニーに住んでいたヘリック共和国軍の少佐。
バン・フライハイトとマリア・フライハイトの父親である。妻(バンとマリアの母親)も亡くなっているが名前と人物像は明かされていない。
類まれなる武勇と勇敢さで知られ、コマンドウルフの「ジーク」と共に武名を轟かせた。ジークの装備が基準型だったことからも、武装や機体性能に頼らない優れた技術と戦術眼を持っていたと思われる。
アンビエントに両親を殺害されて孤児だったレイヴンを保護していたり、オーガノイドの調査プロジェクトに携わっていたため、シャドーとも関係があるが、バンとレイヴンとヒルツは互いの運命的な因縁を知る由もなかった。
シャドーの情報を手に入れたギュンター・プロイツェンとハーディン准将が、シャドーを奪うためにアイアンコングなどを含む強力な師団を送り込み、家族と仲間と故郷とシャドーを守るために単騎で突撃し、息子と娘をレオンに託し、ゾイドとパイロットの命を捨てた捨て身の攻撃を発動、大爆発を起こして自爆し、敵を殲滅した。
この戦果にはプロイツェンも驚愕し、何らかの手段で下手人がダン・フライハイトだと特定してからは彼の心に残っており、後にバンと遭遇した際には、ダンの武勇を称えた上でバンを勧誘したが断られたため、「お前の父親を殺したのは私だ」と明かして煽った。そして、デスザウラーに精神をのっとられて破壊衝動に憑りつかれた際には、「父親と同じくあの世に送ってやる」と息巻いたが、結果的にはダンの息子が父親の仇を取ることとなった。
ダンとジークの死は、バンやマリアなど多くの関係者の人生に深い影響を与えている。バンの髪型は、ダンの髪型を模している。マリアはレオン神父を慕っている描写があるが、レオンがその気持ちに応えたのかは不明である。
そして、バンは自らが出会った(シャドーとは真逆の体色を持ち、コマンドウルフと同じカラーリングである)オーガノイドに「ジーク」と名付けた。
機獣新世紀ZOIDS
アニメ版と若干の設定の食い違いがあり、ダンの死因はウインドコロニーを襲撃した野良ゾイドとの戦闘であるとされ、アニメの特攻と似ている「ラグナレクファング」を使ったことで、ダンが死亡してジークが機能停止していた。
レイヴンがセイバータイガーでウインドコロニーを攻撃した際に、オーガノイドのジークがコマンドウルフのジークを復活させ、ビーム砲などが破損した丸腰の状態で戦った。しかし、レイヴンの技量とゾイドのパワーとコンディションに押されて敗北寸前となり、二度目の「ラグナレクファング」を発動せざるを得なくなった。
そして、敵を撃破するものの、コマンドウルフのジークは今度こそ戦死した。
余談
- コマンドウルフのジークのエピソードは、『ゾイド-ZOIDS-』と『機獣新世紀ZOIDS』が当初はコマンドウルフを主役機にする予定だったことに由来しており、初期の告知ポスターでコマンドウルフのカラーリングが白だったのもこれに関係している。
- 『ゾイドタクティクス』では、なんとアーサー・ボーグマンと戦友だったとされている。
- ジークとフィーネ・エレシーヌ・リネ、(オーガノイドの研究をしていた)レイヴン一家、シャドー、アンビエント、とかなりの関係者が僻地であるウインドコロニーの近くにいたことと、ダンだけでなくレオンもウインドコロニーにいることから、フライハイト一家は、偶然故郷の近くにこれだけの要素が揃っていた、というよりも、オーガノイドの関係で移住してきた可能性も少なくないと思われる。
- 漫画版では、ウインドコロニーではアニメ未登場のブラキオスも乗機として愛されているなど、部分的に帝国との繋がりもある土地柄だと思われる(または単純に鹵獲したり帝国軍が見捨てた個体を利用していたのかもしれないが)。
関連タグ
ダン:名前繋がり。マッハストームの一員。