「分かってる。分かっているよ、ブレード。あいつだけは、生かしておいちゃいけないんだろう。だから立て。残った力を、全部出せ。おれが、一緒に行ってやる」
概要
ヘリック共和国における高速戦闘隊のゾイド乗り。共和国軍有数の高速ゾイドのスペシャリストである「レオマスター」の一人。
年齢的には老人でその輝かしいキャリアと年齢からとっくに将軍になっているはずなのだが、最高のゾイド乗りを目指しており、その為ならばわざと問題を起こして昇進を棒に振っている為、未だに階級は少佐に留まっている。
そうした理由から仲間から愛情を込めて「クレイジー・アーサー」と言うあだ名で呼ばれている。
かつて一兵卒だったレイ・グレックにゾイド乗りとしての素養を見出しており、彼を中尉にまで引き上げた事がある。
第二次大陸間戦争でオーガノイドシステム搭載機のブレードライガーを駆る。
戦歴
ZAC2100年3月に南エウロペ大陸にOS搭載の新鋭機であるストームソーダーとガンスナイパーと共に出撃、ブレードライガーの実戦テストを兼ねて、ジェノザウラーとレブラプターからなるガイロス帝国軍の新型ゾイド部隊より先に古代遺跡の技術データを入手する事を使命に駆け抜ける。
ブレードライガーの凶暴さに振り回されるも、途中で待ち伏せていたレブラプター部隊を一掃しつつ、目標のガリル遺跡に到着、そこで帝国軍リッツ・ルンシュテッドの駆るジェノザウラーと遭遇戦に突入、ジェノザウラーにダメージを与えるも遺跡の中にあったゾイドコアを奪われてしまう。
7月の第二次全面会戦ではロブ基地にいたがそこにアイアンコングPKが殴り込んでしまい、身動き出来ない状況の中でアーバインのコマンドウルフがゴジュラス・ジ・オーガを守って戦って倒され、そしてそれに呼応して動いたオーガがアイアンコングPKを倒すのを目撃した。
その後、帝国軍への反撃に参加している。
ジェノザウラーがジェノブレイカーに強化改造されたことを知った8月にはブレードライガーの強化武装のテストに参加、その最中でブレードライガーの感情を理解するようになっていった。そしてブレードライガーがOSというものを憎んでいる事を知った。
10月のウルトラザウルスを巡る戦いでは強化装備であるアタックブースターを装備しブレードライガーABとなったライガーにに搭乗して参戦。ジェノブレイカーと言う敵機のパイロットに想いを馳せているがそのリッツのジェノブレイカーと交戦する。
だがいつの間にか両軍のゾイドがバラバラにされた現場に迷い込みそこに恐るべき乱入者が現れた。暴走した帝国軍の真オーガノイドことデススティンガーである。
しかもそこがデススティンガーが遺跡に作った巣でそこでデススティンガーが他のゾイドを養分にして増殖している事を知る。
もし放っておけば惑星Ziが破滅すると言う戦争とは無縁の緊急事態を悟ったアーサーはデススティンガー殲滅を決意、リッツのジェノブレイカーも攻撃に参加するがデススティンガーの強力さに苦戦、ブレードライガー自体もコアを貫かれて瀕死になっていた。
しかし、彼はリッツのジェノブレイカーに全てを託して自らデススティンガーに突撃、攻撃を受けて愛機と共に散った。だがその隙を突いて、リッツのジェノブレイカーが折れたブレードライガーのレーザーブレードを持って、デススティンガー打倒に成功したのであった。
彼と会う事も話す事も無かったリッツだが、彼はアーサーの戦いぶりを見てOS計画を止める活動を行おうと愛機と共に歩み始めた。
彼の戦死はニクシー基地攻略前の共和国軍にも伝えられたようであり、彼の死にレイもショックを受けた。
「私の知りうる限り`最高のゾイド乗り`ここに眠る。その勇気、その決断力、その魂は帝国・共和国の壁を越え、すべてのゾイド乗りの指針となるべきものである」
(戦場の名の無い墓標に刻まれた言葉より)
関連タグ
リッツ・ルンシュテッド:ライバルにして戦友。