「アタックブースター、オン!」(アニメより)
概要
ブレードライガーに更なる加速力と射撃能力を付加するための装備。
ブレードライガーと同色の青色と白色(媒体によっては灰色)のツートンカラーであり、AZハイデンシティビームキャノンと高機動ロケットブースターを備えている。
レーザーブレード基部のキャップに接続して使用する。装備したライガーのスペックなどの詳細は「ブレードライガーAB」を参照。
本来は遠距離攻撃に特化した装備であったが、完成間際にジェノブレイカーに格闘戦で敗北したという報告を受けて、機動性の強化も図って仕様を変更して完成した。
この装備は「レオ・マスター」の一人であるアーサー・ボーグマンの駆る初号機に採用された後、カスタム機であるブレードライガーミラージュにも搭載されている。
「機動性と火力を同時に向上させる」という触れ込みだが、ジェノブレイカーのフリーラウンドシールドを破損させる程の威力があるAZハイデンシティビームキャノンはHMM版の設定によれば荷電粒子砲の一種だとされており、足を止めて撃つ事を想定していたからなのか、キャノンの砲口とブースターの噴射口が同じ向きの為撃つ際は前方に向ける必要があり、併用する事ができない。
ただし、ブレード基部に接続しているため、その展開機構も併用すれば真横と上下で180°かなり柔軟に動かせる。ゾイドバトルストーリーではこれを利用して、ブースターの噴射方向を変えて「空中での軌道変更」という応用技を見せた。
後に、ブースター部分の技術がライガーゼロイエーガーに活かされた。また、アタックブースターはブレードライガー以外にもグリーンホーンなどに搭載されることもあった。
アニメ
『ゾイド-ZOIDS-』にて、ドクター・ディがジェノブレイカーへの対抗策として開発した新装備として登場。バンのブレードライガーに搭載された(使用時には記事冒頭のコールをする)。
52話ではジークによる本体の強化も相まって残像を見せるほどの高機動とガンスナイパーを一撃で破壊する砲撃の威力を見せた。その後は対ジェノブレイカー戦に備え、まだ伸び代があったアタックブースターを調整するためトーマやアーバインらとともに改装。
この57話では、アタックブースターによって加速を発生させたあと、それをパージし本体のロケットブースターで再加速するという多段式ロケット的な用法も見せた。この二段構えの加速によってロケットブースターのみでは突破できなかった荷電粒子砲を突破して、ジェノブレイカーに一太刀浴びせる事に成功している。
一方で、第52話では試作段階で調整がうまくいかず、晴れて本実装された第57話でも、使用後は試作段階での不備を鑑みて(またはバンは使い慣れなかったのか)僅か数回の使用後に早々に強制パージされてしまった。その後、作画ミスだと思われるが、一瞬だが装備していた回もある他、試作機がいくつか登場。
なお、第52話のテスト段階ではABの他にもブースターの試作品が二つあり、速度計が振り切れたり、ブースターを試験搭載したムンベイのグスタフがライトニングサイクスばりの高速爆走をする程の出力を持つ。それらのノウハウが活かされたのがABであった。
- タイプ1は後のライガーゼロのブースターに形状が似ている。
また、タイプ2を発展させたのが、後に宇宙戦用のストームソーダーに取り付けられた物である。
余談
- ハイデンシティビームガンは媒体によっては発射時にやや伸びている。
- 後年、令和『ゾイドワイルド戦記』及び『ゾイドワイルド列伝』にてバーニングライガーの装備の一つとして、アタックブースターのオマージュなのか展開機構とシルエットが似た「イグニッションブースター」が登場した。しかし別の装備と高機動ロケットブースターで構成されている点は共通だが、こちらは4連ブースターと高機動ロケットブースターで構成されており射撃武器や可変機構はない。