概要
アニメゾイドシリーズの一つで、2020年10月16日に放送を開始した。
しかしながら本作はYouTubeのタカラトミーチャンネルでのみ配信されるネット配信限定アニメであり、過去作と比較すると1話あたりが4分弱で1か月に1話の隔月配信となり、規模が縮小されている。
アニメの描写も人間は登場するが素顔は見せず、人間ドラマは極力抑えられ、逆にゾイドによる戦闘が重視されており、全体的な作風はコロコロコミック等の月刊誌のゾイド特集に掲載されたジオラマ写真付きのバトルストーリーや『三匹の虎伝説』のキットに付属するDVDのショートアニメに近く、映像作品としてキット版の販促PVと言える内容となっている。
設定では『ゾイドワイルドZERO』から後の時代を舞台にし、共和国と帝国による戦争が再開されているがあるゾイド達に関しては両国共通の敵であり、そのゾイド達による襲撃には一時休戦及び共闘するというスタンスを取っている。
新システム「コアドライブシステム」とゼノエヴォリューションシステムに焦点を置くためか、ワイルドブラストは使用するシーンこそあれど前作とは違い発動時のコールはない。
なお、6話時点で「To Be Continued」となっているが、7話以降の配信はされておらず、打ち切りのような状態になっていた。
しかし、その後「ゾイドワイルド列伝」の商品紹介のページ内でこの話の続きがバトストのような感じで配信され、無事に完結した。(ゾイドワイルド列伝は1〜3話はゾイドワイルドZEROのスピンオフ外伝、残りはゾイドワイルド戦記の続編といった構成。)
本作の前日譚である公式外伝『ゾイドワイルド戦記外伝』が月刊ホビージャパンで連載中。2021年9月時点で5話まで掲載されており、5話以降は本編6話以降とリンクした話となっている。
ストーリー
世界的な人口爆発とエネルギー資源の枯渇、局地的な紛争をきっかけに、共和国と帝国のゾイドによる全面戦争が始まる……(公式の記事から引用)
登場人物
キャストは前作から引き継がれている。
共和国
- リューク・ストレイカー大尉(CV:野上翔)
- ヴェルター・クエイド中佐(CV:保村真)
帝国
登場ゾイド
共和国
帝国
ゼロ軍団(原始ゾイド)
余談
本作のナレーターの稲葉実氏は『ゾイドワイルドZERO』にてフランク・ランドを、前々作『ゾイドワイルド』ではタンマ村の村長を演じており、現時点では唯一明確に『ゾイドワイルド』のアニメ三部作に出演している事が判明している声優になる(作中の登場人物達の声優は不明であったが、上記のとおり引き継がれていると判明した)。
余談になるが、『ゾイドワイルド戦記』の世界観は皮肉にもある意味でランド博士が望んでいた世界観とも言える。
無印→ZEROでは無印でフリーダム団やシュプリーム団などの主役サイド側のゾイドがZEROで帝国側のゾイドとして主人公と敵対したものが数種類いたが、その逆となるケースは全くなかった。だが、本作ではギルラプターやドライパンサー等かつて主人公と戦った敵役のゾイドが共和国仕様となって登場している(進化ゾイドの種類が兵器ゾイドに比べて圧倒的に少なかったための調整と思われる)。