スペック
機体名 | ゼノレックス |
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英表記 | XENOREX |
番号 | ZW52 |
所属 | 共和国 |
分類 | ティラノサウルス種 |
全長 | 9.8m |
全高 | 4.9m |
全幅 | 3.1m |
重量 | 45.0t |
最高速度 | 200km/h |
搭乗者 | リューク大尉 |
武装 |
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装備 |
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クラス | M |
動力 | モーター |
発売日 | 2021年1月23日 |
価格 | 2750円 |
概要
銀と青のボディにオレンジのクリアパーツを特徴とするティラノサウルス種ゾイド。
共和国が入手・復元した地球外のゾイドであり、ライダーとのシンクロやコアへの刺激によって、コアのエネルギー量が増大する能力を持つ。
頭部にはクリアオレンジの「プロテクションキャノピー」が存在し、ライダーが完全に覆われる。また、骨格・装甲の区別がないゾイドでは初めて明確な眼球をもつ機体である。
同サイズのゾイドと較べて、この「ライダーと共に成長する」ゾイドは、強大なパワーを発揮することができる。
爪や牙・尾を使った肉弾戦を得意とする一方で武装がほば存在しないなどの不完全な箇所が見られるが、何故か帝国軍が開発したコアドライブウェポン(CDW)を装備できる。
同じくコアドライブシステムに対応したバーニングライガーとは何らかの関わりがあると考えられている(作中でもゼノレックス登場の直前、バーニングライガーのコアが共鳴するようなシーンがある)。
漫画『ゾイドワイルド2』ではポータルを開いてゾイドを人間の世界へ転送するという能力を持っている。
ゼノエヴォリューションシステム(XEVS)
ゼノレックスに搭載されていた、 ゾイドコアのエネルギーを活用してボディを急激に成長させる未知のシステム。
当該記事参照。
キットについて
ゼノレックスのキットは2021年1月23日発売で、価格は税抜き2500円。
ゾイドワイルドシリーズではバーニングライガーに並んでM型ゾイド最安値となる。
バーニングライガーや原始ゾイドのように骨格と装甲の区別がないボディとなっており、完全新規造形のゾイドとなる。Zキャップは白く、ライジングライガー達と同じ形状。
「プロテクションキャノピー」によりライダーが完全に覆われる点もしっかり再現。また、作中での地球外ゾイドでは初めて明確な眼球をもつ機体である(ただしこの眼球は従来と異なり、頭部パーツの一部を別色で塗装したもの)。
起動骨を入れると、首を上下させ顎を開閉し、腕と尻尾を動かしながら歩行を行う。脚の奥に覗く鮮やかなオレンジのリンクパーツが印象的。
太い腕を曲げた姿勢である事などもあり、歩行させるとマッシブな印象を受ける。
尻尾の関節には連動ギミックが無く、根本を振る際の慣性で曲がる仕様。
これはXEVSによって尻尾を延長する都合だと思われる。
脚については、なんとヒザ可動を実現している。
実際に歩行を担うのは水平に動く内側のパーツだが、その外側に腿と脛のパーツがついており、連動してヒザの可動を行う。
内側パーツの動きはギルラプターに近く、非常にスムーズな歩行を実現している。
装甲の差し色を実現したバーニングライガーに続き、本シリーズ初の構造となる。
なお、装甲の差し色はゼノレックスでは実現されていない。
目玉の新システム「ゼノエヴォリューションシステム(XEVS)」に対応しており、専用の巨大化パーツおよび換装武器パーツを装着することで「巨大化換装進化」する。
各パーツの延長・拡大により、非常にスマートなシルエットへと変化を遂げる。
公表されているユニットは、格闘に特化した「シザーズユニット」と砲撃に特化した「バスターユニット」、空中戦と対地爆撃・砲撃に特化した「ストームユニット」。
大型の武装を身にまとうだけでなく、足パーツの換装、および首や尻尾の延長によりゼノレックス全体が大型化する。
巨大化換装進化を行った後の状態でも、既存の動力連動ギミックは引き継がれる。延長用の首パーツ「グロウメタルネック」には連動のためのパーツが組み込まれており、頭の上下、口の開閉などのギミックが行われる仕組みとなっている。
一方、追加で搭載される武装には動力との連動ギミックが無く、各部を手動で動かすことができる仕様。また延長された尻尾の各関節は連動しておらず、延長前と同様に慣性で曲がる。
シザーズユニットとバスターユニットは、それぞれ2021年2月20日、2021年3月27日に発売となる。
武装ユニットとゼノレックス本体が同梱されたカラーバリエーションキット「ゼノレックス・シザースXA/バスターXA」も、それぞれの武装と同日の発売となる。
ゼノレックス・ストームXAはタカラトミーモール限定品。2022年3月31日までの予約限定・7月下旬発売予定。
余談
共和国系ゾイドでティラノサウルスモチーフとするものは凱龍輝以来であり、
大型獣脚類モチーフかつ完全新規のキットで考えると、
モーター駆動限定ならゴジュラスギガ、
シリーズ全体ならドスゴドス以来となる(凱龍輝はバーサークフューラーの流用)。
さらにゾイドワイルドシリーズでは初めて『搭乗箇所が頭部』及び『装甲版なしのキャノピー仕様』というゾイドシリーズ第2期まで採用されていた搭乗方式が採用され、
シリーズ全体では完全新規キットならドスゴドス、一部流用ならエクスグランチュラ以来となる。
共和国所属で青いカラーリングにオレンジのキャノピーは、シールドライガー/ブレードライガーをはじめとする歴代の様々なゾイドを彷彿とさせる。
同じモチーフのデスレックスと比べると、全身がシャープなフォルムで腕が比較的大きく、手の指が3本になっている等、モチーフのティラノサウルスには似ていない。
ファンの間では、頭部と腕のサイズ比から「アロサウルスの方が近い」と言われている。
また頭部をやや上に持ち上げている姿勢は、少し古い恐竜の復元図に近い。
ただし「巨大化する」という情報から、ティラノサウルスの幼体(亜成体)をモチーフにした可能性も考えられていた。
これについては公式動画中での開発秘話で「成長するというコンセプトを基に開発がスタート」「小さい状態から作る」という話が公言されたため、考察がある程度当たっていた事になる。
ちなみにXL型のティラノサウルス種ゾイド2体も両腕は3本指。
ただし「腕が小さく頭部が巨大」というティラノサウルスらしいシルエットや、手が縦を向いていて一見で指の本数が意識されにくい事などから、特段の違和感は持たれていない。
シザースタイプはジェノブレイカーを、バスタータイプはヤクトフューラーを再現した物と思われる。バスターユニットの配色はライガーゼロパンツァーのコンセプト段階を再現しているかもしれない(システムの内容も形は違えど外付けで強化する点ではライガーゼロのCASを、装備を換装ではなく上書きするように装備する点ではムラサメライガーのエヴォルトを連想させる)。
これでゾイドシリーズ伝統の兵器である衝撃砲が復活、ゾイドワイルドシリーズでも登場する事になる。
共和国系列でシザーアームを持つのも初めて。
(ソウルタイガーにも予定されていたが、オミットされた)
公式のYouTubeチャンネルで初めて実物が登場したが、その際字幕で「ジェノレックス」という誤植があった。彼の名前と混ざったのだろうか。
関連項目
アロザウラー(見た目やサイズなどが似ている)
ムラサメライガー(共和国系列の主役ゾイドで用途に応じた進化能力を持つ)
3式機龍(輸送船からエネルギーを照射してサポートを行う点が似ている)