スペック
英表記 | GENOSPINO |
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番号 | ZW33 |
所属 | 帝国 |
分類 | スピノサウルス種 |
骨格分類 | 2足巨大恐竜骨格 |
異名 | 灼熱の破壊竜 |
全長 | 13.7m |
全高 | 6.5m |
重量 | 158.0t |
最高速度 | 210km/h |
発掘地域 | 大陸北東部 硫酸海海底 |
IQ | 138 |
兵器解放技名 | 殲滅破壊(ジェノサイドクラッシャー) |
搭乗者 | ダグラス・アルドリッジ→クリストファー・ギレル |
ステータス |
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武装 |
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装備 |
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クラス | XL |
動力 | モーター |
発売日 | 2019年11月16日 |
価格 | 7000円(税抜) |
組立時間 | -分 |
概要
大陸の水脈を自由に行き来する事が出来る、水陸両用で希少なスピノサウルス種のゾイド。ジェノスピノはその大半が硫酸海の深い海底に埋まっており、巨大な姿であったことも影響して発掘・引き上げに労力を要したが、その骨格は全く損傷・溶解しておらず帝国技術陣を驚愕させている。
水中の敵にはA-Z魚雷ランチャー、遠方の地上の敵には射程10km以上の長射程を誇るA-Zロングキャノン、上空の敵にはジェノソーザーに備え付けられたソーザーバルカンで攻撃する事が出来る。他にも、湾曲した巨大な顎のウェーブファングによる噛みつき、口腔内のA-Z高熱火炎放射器からは半径30m以内の敵を焼き尽くす5000℃の火炎を放つなど、多彩な攻撃パターンを持つ。頭部のこめかみにある武器はスペック表には名称が記載されてないが、アニメではその部分から機関砲弾を発射しているシーンがある。
- 火炎放射の温度はなんとかのアニメ版デススティンガーのゾイドコアの温度、つまり太陽の表面温度に匹敵する。比較すると、マグマにも耐えられるとされるデスレックスであるが、マグマの温度は約1000℃ほどである。
胸部の比較的体表に近い部分にゾイドコアが存在し当然ここが弱点ではあるのだが、ジェノスピノは深い前傾が基本姿勢なため正面から無策で狙うのは非常に難しくなっている。
兵器開放時は背中のヒレが前方に迫り出して巨大な円盤状のノコギリ「ジェノソーザー」に変形する。兵器解放技は刃を赤熱化させ超高速で回転するジェノソーザーで敵を問答無用に真っ二つに両断する『殲滅破壊』(ジェノサイドクラッシャー)。
尚、後述のアニメ版にてジェノソーザーの軸は伸縮自在な蛇腹状の構造となっていると判明。更にボディを大きく動かす事でその軸がムチのようにしなり、その特性を生かす事でソーザーを勢いよく振り下ろし、真下の対象を真っ二つに切り裂く事やソーザーを横向きにして周りの敵・物体を横一線に払う事を可能としている。
だが、上記の『殲滅破壊』は最大の武器であると同時に、無敵とも言えるジェノスピノの唯一無二の弱点でもある。詳細については後述するが、平たく記せば使用する毎に搭乗者の体力を著しく奪うからであり、乱用すれば最悪、搭乗者の生命を危うくする可能性すらある。
だが、上記の弱点は有人運用時の欠点にしか過ぎず、ライダーの操縦が関与しないジェノスピノ単独の行動では一切の支障もなく連発している様は最早、最凶最悪の虐殺者としか形容出来ない。
各媒体での活躍
ゾイドワイルドZERO
序盤の最大の敵。
第一話のプロローグにて100年前に発生したゾイドクライシスのシーンにおいてシルエットで初登場し、ジェノソーザーでタンカーを両断するシーンが描かれた。
本作に登場するゾイドの殆どはキットの設定よりも大型化したサイズで登場しているが、ジェノスピノに関してはキット版はM型ゾイドの約1.5倍相当のサイズなのに対し、アニメ版では頭部だけでM型ゾイドを凌駕する超巨大ゾイドとして登場している。
帝国軍科学顧問のフランク・ランドの説明によるとゾイドクライシスの後も暴れ回り続け、最終的には世界の3分の1を破壊したと言われている。
現代においては既に帝国軍が化石を発見しており、発見場所もキットの設定にあった硫酸海ではなく、地底の中で眠っていた。ボディの方は比較的完全に近い状態で残っていたが武装の部分は度重なる地殻変動の影響で散逸してしまっており、その為、帝国軍は民間のジャンク屋などを徴用して、各地から武装の化石を集めて修復作業を進めていた。化石の一部でさえ膨大なエネルギーを秘めており、そのエネルギー波は他のゾイドの機能を狂わせるなどゾイドに悪影響を与え、放射熱は並の金属を容易く溶かし、果てには大規模な森林火災を引き起こすなどフランク博士でさえ「想定外」と評するものであった。
そして、第11話で最後のパーツ(ジェノソーザー部分)を帝国軍が発見、苦労の末にそれの回収に成功したことで本体の復元が完了した(ちなみに最後のパーツはレオとバズと縁があるイージスバレーに埋まっていた)。
ランド曰く「仮に復元に成功したとしてもその制御には優れたライダーが必要だ」とし、帝国軍のコリンズ准将は腹心のギレル中尉を推しており、ジェノスピノ復活の暁には彼をライダーに任命するという考えを示していた。
しかし、後にコリンズ准将が亡くなった事により、後任のシーガル准将の推薦でアルドリッジ少佐がライダーとして任命された。
ジェノスピノと同色の黒と赤のカラーリングで統一されたゾイドを駆る特殊部隊を率いつつ、表向きは“コリンズの独断による出撃”と言う名目で共和国の基地や都市を襲撃。各基地や都市に滞在していた共和国軍の部隊も迎え撃つが、防御力も桁外れに高いのか操縦席付近を攻撃した時以外は効果はなく、逆に返り討ちにして全滅に追いやる等、正に『破壊竜』の名に相応しく共和国の基地や都市を次々と破壊し続け、最終目標である共和国の首都『ネオヘリック』に向かって行った。
後に共和国軍に加勢したレオのビーストライガーもその圧倒的なパワーの前には全く歯が立たず、逆に武装と装甲の殆どを破壊された上に、ライガー自身も普通の生物であれば瀕死の重傷とも言えるほどの痛烈なダメージを受けてしまった。
とどめを刺すべくアルドリッジはマシンブラストを発動しジェノソーザーを振り下ろすが、レオとライガーを庇ったディアスのトリケラドゴス改がその身代わりとなったことで最悪の危機を免れることはできた(ディアスはコクピットへの直撃は免れたため無事だった)。
帝国の最重要ゾイドに相応しく強力かつ凶悪なゾイドだが、その分搭乗するライダーはエース級の技量でなければまともに乗りこなせず、ライダーの心身に掛かる負担も大きい。事実、アルドリッジが耐Bスーツを着用しているにもかかわらず、兵器解放発動後に息切れを起こし、更に通常形態で操縦するだけでも徐々に体力を奪われていきその上で一睡もせずに異常な高揚状態を維持し続け、しまいには周りの兵士から心配されるほどに体力を消耗し切っている。
続く第14話でも共和国への侵攻を続けるが、ギレルが共和国領に侵入し鹵獲されたことで一時的に共和国の管理下に置かれた(という体でギレルが貸し与えた)ディアスが乗り込むスナイプテラの妨害に遭う。空中から攻撃を仕掛けてくるスナイプテラに業を煮やしたアルドリッジは兵器解放、殲滅破壊を連続で発動するがそれはディアスの策略であり、兵器解放を使わせ続ける事でライダーの体力を消耗させるというものだった。まんまと術中に嵌り冷静さを失ったアルドリッジは空中から攻め立てるスナイプテラに対して殲滅破壊を矢継ぎ早に繰り出すが、ディアスの卓越した操縦技術による巧みな回避と自身が冷静さを欠いていたために照準が合わず空振りに終わり続け、発動する度に体力が消耗していき遂には幾度目かの殲滅破壊を発動した瞬間に気絶。それに伴いジェノスピノはようやく沈黙した。
……だが、アルドリッジの気絶と同時に一旦操縦システムがダウンしたことが引き金となり、ジェノスピノは本能を取り戻して暴走(その際、バイザー越しに目が光る描写がある)。
ライダーと言う枷から解放されたジェノスピノはまさに破壊竜の如き蹂躙を開始し、ディアス中佐が率いる迎撃部隊も彼を残してほぼ壊滅してしまった。
兵器解放の発動状態で暴走した上にIQがゾイドの中では上位に位置するほど高い為か、闇雲にジェノソーザーを振り回していた暴走前とは打って変わって「進路上の障害物を切断するor薙ぎ払う」、「高速回転させた刃を盾に転用して銃撃を弾く」等、己に備わった最大の武器をより柔軟かつ自在に運用するようになり、改造によって後付けされた銃火器に於いてもスナイプテラに対しては射程の長い頭部の機関砲とソーザーバルカンのみで牽制する(威力は高いが小回りが利かないA-Zロングキャノンを素早い敵に無駄撃ちしない)等、状況に応じて的確に使い分けている。
その後、駆けつけたレオとビーストライガーが復活進化したライジングライガー、そして合流した仲間や急遽キャタルガに乗って参戦したギレル中尉を加えたメンバーと交戦。
引き続きディアスのスナイプテラの誘導で廃墟へと移動させられ、ジェノソーザーで障害になるビルを斬るなどして追いかけていた。
やがてバーンの駆るガトリングフォックスの銃撃で挑発されたところを、ビル屋上よりアイセルのラプトリアが換装したキャノン砲のエヴォブラストの威力を込めた一発を左顔面に食らい隙ができる。
そこへライジングライガーが突っ込んできたのでA-Z高熱火炎放射器で牽制・溶かし尽くさんとするも、持ち前のライジングアーマーで防がれ排熱されたことで失敗。
ならばとジェノソーザーで叩き斬ろうとするも以前より機動力が増したライガーには頭上を飛ぶ蝿よろしくことごとく躱され、追いかけているうちに攻撃ポイントに入り込み倒れた鉄塔に足を取られて転んだ隙に逃げられてしまう。
その間にガトリングフォックスらが近くの廃ビルの根元を破砕、キャタルガの一撃でジェノスピノの方に倒してくる。
ようやく鉄塔を薙ぎ払い起き上がった頃には、正面から廃ビルが倒れ込んでくるところであった。
廃ビルを粉砕せんと上体を起こしA-Zロングキャノンを連射するが、そこへ倒した姿を晦ましていたライジングライガーが倒した廃ビルの根元をライジングガンスラッシュで通路を開けながら進みつつ、廃ビルの側面から飛び出し登場。同時に廃ビルが倒れてくる。
事態に理解が追いついてない隙に、がら空きになった胸部に廃ビルを足場にしたライガーのライジングバーストブレイクをゾイドコアに撃ち込まれる(この際、右眼のZ-Oバイザーが割れて眼が露出している)。
ゾイドコアのエネルギーを放出しながら断末魔の咆哮を上げ、倒れ込み遂に沈黙するのだった。
戦闘後救助されたアルドリッジは昏睡状態のまま入院となり、停止したジェノスピノは共和国と帝国の協議の結果、愚かな争いの象徴として撃破された状態のまま両国共同で管理される事となった。
破壊竜の復活
姿を消したオメガレックスの捜索が行き詰まる中、シェリー・ハントが最悪の事態(=荷電粒子砲の完成)を想定した対抗策として、ジェノスピノの復活を進言する。ライダーは帝国の戦力増強を懸念してディアス中佐となるはずだったが、ゾイドコアの復元中に起きた事故で負傷(ギレルを推薦したいディアスの演技)したため、彼の推薦でギレル少佐が務めることになった(以降、ジェノスピノのライダーは一貫してギレルが務めている)。
そして、数々の妨害に晒されながらもボーマン博士の助力によって遂に復活を果たしたジェノスピノは、湾岸工場で連合軍と交戦していたオメガレックスに戦いを挑む。
開戦早々に通常兵器の応酬が繰り広げられる中、ゾイドライダーであるメルビルの制止を跳ね除けたオメガレックスが荷電粒子砲を放ち、紙一重で躱すも余波を受け出力が低下する。
だが、周辺に林立していた重油タンクを殲滅破壊で切断すると、噴出した重油に火炎放射で着火して炎の壁を生成させ、オメガレックスの視界を塞いで2射目の回避に成功。そのまま強引に炎の壁を突き破って距離を詰め、ジェノソーザーの連撃で粒子強制吸収ファンの破壊を試みるものの、ファンの直下に設置された補助装置から発せられるバリアに全て阻まれ投げ飛ばされて再度距離を取られてしまう。
しかし、荷電粒子砲の発射口を向けられながらもギレルはジェノスピノの装甲を信じて捨て身の攻撃を敢行。右半身を炙られジェノソーザーの支柱までも焼き切られて中破するが、引き換えに片側の収束シールドを切断し一時的に荷電粒子砲の発射を封じた。
オメガレックスを撤退させた後は急ピッチで補修が行われ、今度はランド博士を伴ってネオゼネバスシティへ侵入を果たしたオメガレックスを食い止めるべく、再びギレルと共にスナイプテラ4機に空輸されて戦線へと降り立つ。
「パワーだけならばジェノスピノが上」というギレルの言葉通り、序盤は得意の格闘戦でオメガレックスを果敢に攻め立て圧倒するが、負のゾイド因子によって苦も無くオメガレックスを支配するランド博士の操縦により反撃を許してしまい、最後にはビルに叩きつけられた挙句、間髪入れずに放たれた荷電粒子砲を浴びて叉も戦闘不能に陥った。
幸い、ディアス達の援護射撃によってすぐに射線から逃れた事で、グラキオサウルスをも消し飛ばす荷電粒子砲が直撃したにもかかわらずジェノスピノの外面的な損傷は全身大火傷程度に留まったものの、やはり被ったダメージは甚大であり以降しばらくの間は合同軍の手で修復作業が続けられる事となる。
二大巨竜の連携、しかし……
47話にて、ライジングライガーの一撃を受けて以降合同軍の監視下から脱し行方知れずとなっていたゼログライジスの繭がとある市街地の廃墟に出現。一度はライジングライガーに討たれた手負いの皇帝龍が眠る繭を今度こそ破壊すべく、合同軍は直ちに現地へと赴き攻撃を開始する。
だが、如何なる砲撃も通さない堅固な外殻とゼロファントス群の護衛、更には触れるだけで地球由来のゾイドを石化させてしまう紫の光を地表に展開され、近寄る事さえままならず攻めあぐねていた。
そこへ漸く完全復活を果たしたジェノスピノが、先の戦いで真帝国軍から鹵獲したオメガレックスとそのライダーに抜擢されたディアス中佐を相伴って参戦。ジリ貧の戦況を打開すべく前線に躍り出た。
謎に包まれた第三勢力を前にしても優れた戦闘能力と滾る闘争本能は健在で、石化の光による侵食をゾイドコアの高出力で一息に跳ね除けるとまさに有象無象と立ちはだかるゼロファントスを殴り伏せ蹴散らしマシンブラスト、繭に肉薄してジェノソーザーで外殻を圧し割り大穴を開ける。
そして、オメガレックスがその大穴へ向けて荷電粒子砲を発射。剥き出しとなった内部へ荷電粒子砲が直撃した繭は立ち所に大爆発を起こす。
……だが、見る影も無く融解・赤熱した繭を突き破って現れたのは、より規格外の巨躯へと進化あるいは復活し、より数多の砲身を背部から尾端にかけて備えた、傷一つ無い完全体と化したゼログライジスであった。
そして、挨拶代わりと言わんばかりの口から発せられた熱光線で倒れてしまう。
それでもオメガレックスと立ち向かうがジェノソーザーをもってしてもその頑丈な装甲には傷一つ付けられず、再度攻撃しようとした際にはゼログライジスが盾にしたオメガレックスを誤って攻撃。
その後も荷電粒子砲を発射するためにエネルギーをチャージするオメガレックスが不在の間に単身立ち向かうも、回転するジェノソーザーを片手で掴まれて軸から引きちぎられるなど中々歯が立たない。
頭部を掴まれて宙吊りにされるも、そこへ到着したオメガレックス/ディアスの合図で脱出、ゼログライジスが荷電粒子砲の餌食になるところを見届ける。
ところが荷電粒子砲をZi・ENDのエネルギーとして変換・吸収したゼログライジスの一撃によりオメガレックス共々ダウンしたところを、ゼログライジスが生み出した擬似ブラックホールに吸い込まれてしまう。
その後首都となっていた移民船の特攻&自爆で実質的に再びゼログライジスがダウンした事で擬似ブラックホールからオメガレックスと解放される。
それでもぼろぼろになりながら尚も進行を続けるゼログライジスに、同じく満身創痍かつ荷電粒子砲を失ったオメガレックス共々立ち上がり、吹き飛ばされながらも必死に食らいついて進行を止めようとした。
本編終了後は描写はないものの、オメガレックスと一緒に合同軍で厳重に管理されていると思われる。
総括
その戦闘能力の高さから最凶兵器に利用され、その制御不可とも言える危険性から倒されたジェノスピノだったが、見方を変えれば「人間達の都合に振り回された戦争の犠牲者」とも言える。サリーはそんなジェノスピノに同情しており、復活させる話に対しても「地球を守るために生まれ変われるなら、もう一度チャンスをあげたい」と述べている。
ゾイドワイルド2
テロリスト集団「レッドケルベロス」の戦力であり、大きさは前述のZERO版よりは小さいものの、頭部だけでもM型ゾイドを凌駕する超巨大ゾイドとして登場している。レッドケルベロスがかなり早い段階で使用しているが、未だライダーが決まっておらず、他のゾイドからのリモコン操作で遠隔制御されている。
同作での解説曰く「ベースのスピノサウルス種はティラノサウルス種よりも強く、このジェノスピノから最強という概念が生まれた」とのこと。
ゾイドワイルド_インフィニティブラスト
新規参戦した『ワイルド』シリーズの一体として登場。原典以上にアクロバティックかつ素早い攻撃をしてくる。
キャノンブルと同様数少ないマシンブラストを使用できるゾイドで、公式から「コンボの鬼」と評されるほど強力。A-Z高熱火炎放射器もワイルドアクション「バーニングブレス」としてしっかり実装されているため、デフォルトで相手をやけど状態にできる(しかも武器としての火炎放射器より範囲も意力も高い)。
マシンブラストを発動するとワイルドアクションのゲージを早く回復できるようになることに加え、ジェノソーザーを使用できるようになる。
技はゲームオリジナルにアレンジされており、ワイルドアクションとしては素早く回転して二度敵にソーザーを振るった後空中で一回転して頭上から真っ二つに斬るかのように叩きつける、素早く回転して振るうまでは同じだが振るった勢いでソーザーからエネルギー型のソーザーを飛ばすタイプがある。
後者は飛ばすだけでも強力だが、振るうところから相手に当てるとガッツリ体力も削れて距離も取ることが出来る。
しかし前者共々キャンセルができないコンボ技のため、最初に振るう時点で相手に回避されてしまうと虚空に向かって攻撃し続けるというシュールな絵面になり隙ができてしまう
ので注意。
クエストでは通常サイズに加え、ボス戦で巨大なタイプも登場する。
第1章という割と序盤で登場し、倒すとプレイアブルキャラクターとして解禁され、戦力として使用可能。
その後も度々敵として立ちはだかる他、限定クエストのボスとして発生することも。
バリエーション
ファイアージェノスピノ
火山地帯での運用に対応すべく耐熱性能に優れた装甲に換装し、口腔内の火炎放射器もより強力で大型のものとなり、火力が1.5倍に強化された。両脚に装備された-Zロングレンジ2連装キャノン砲はジェノスピノの本体の性能により連続発射が可能である。
2019年12月12日には、ゾイド公式Twitterにてジェノスピノのキットを改造したファイアージェノスピノが掲載されている(参照)。
プラズマカッター装備仕様
ジェノソーザーを外し、7000℃もの高熱を発するプラズマカッターを背鰭に増設したバリエーション。プラズマカッターは鉱山をも切断するほどの威力を秘めているが、プラズマを発生させながら高速回転させるためにエネルギーの消耗が激しく予備電源ですら一瞬で使い果たしてしまうのが難点とされている。
サイコジェノスピノ
『ゾイドワイルド列伝』に登場する亜種なのだが···(ネタバレ注意!)
キットについて
「クリスマスおもちゃ見本市2019」でキットが先行公開された。鮮やかな赤の骨格と黒のアーマーが特徴で、骨格に対して取り付けるアーマーは少なめ。デスレックス以来となる発光ギミックを搭載している。体型やサイズはデスレックスと類似しているが、パーツの流用などはなく、完全新規の造形となっている。
スイッチを入れると歩行と同時に口を開閉し、尻尾や腕を振るアクションを行う。更にスモークディスチャージャー(マシンブラスト起動スイッチ)を押す事で、背中のヒレと繋がるアームが前方へと展開し、ヒレが開いてジェノソーザーに変形する。更に口内のA-Z高熱火炎放射器と頭部のトサカが赤く発光し、ジェノソーザーを回転させながら歩行アクションを行う。
また、ジェノソーザーのサイズ、デザイン、接続の位置からバランスを取る為に前傾姿勢とは言え上半身がかなり前屈みになっており、特に両腕に関しては手が下に来た場合は地面すれすれになるようにデザインされている(見方によっては四足歩行しているように見える)。
余談
水陸両用という設定は、近年発表された「スピノサウルスは陸上の他に水中でもよく過ごしていた」と言う学説を取り入れたものと思われる。但し、上記の発表では殆どの草食恐竜のように四足歩行と提唱されているが、シルエットに関しては旧復元図の二足歩行のものである。
ちなみに2020年4月末、状態の良いスピノサウルスの全身骨格が報告され、それまではっきりしていなかった尻尾の形状が明らかとなった。それによるとスピノサウルスの尾は縦に長く平たい形状をしており、ヒレのようになっていたという。すなわち、スピノサウルスはこれまでの説より泳ぎが得意であった可能性が高いという。(このニュースにはタカラトミー公式ツイッターも反応していた)
なお、スピノサウルスの背中の帆が本当に帆だったのかは現在でも不明であり、骨の特徴や帆を持つ意味の有効性が証明できない事、逆にバイソンのような筋肉を持つ必要性はニーズがあることから、帆よりもバイソンのような強力な筋肉だった可能性も海外の識者の間で指摘されており、スピノサウルスがこれまでの一般的なイメージよりもはるかにガタイのある種類だった可能性もある。
そのカラーリングは最凶ゾイドと認知されているデスザウラーを、ネーミングはジェノザウラー及びジェノブレイカー(カラーリングを含めばアニメ『ゾイド-ZOIDS-』ガーディアンフォース編でレイヴンが使用した機体)を彷彿とさせる。ちなみにこいつも一度主人公のライオンゾイドを死亡に追い込んでいる。
ちなみに、スケールこそデスレックスに匹敵する大型ゾイドだが、スペックチャートを見るとATK値とWB値は互角でIQ値は、デスレックスを上回っているものの、それ以外の能力値は全てデスレックスよりも劣っている(行動範囲では水陸両用のジェノスピノの方が上と考えられる)。生命力もデスレックスに匹敵するが、デスレックスが溶岩の中から発掘されたの対し、ジェノスピノは硫酸海の海底で発掘された等の対照的なところがある。
ジェノスピノはジェノソーザーの位置や構造から、背中のデザインが左右非対称になっている。更に搭乗席に関しても、従来のゾイドワイルド系列では全てゾイドの中心に位置していたが、ジェノスピノはボディの右寄りに位置し、こちらも左右非対称のデザインとなっている。
デザインが左右非対称のゾイドはゾイドワイルド第一シリーズには存在せず、バズートルに続いて2体目。尚、骨格が左右非対称なのはジェノスピノが初である。現実で言うと、過去の『ゾイドワイルド』シリーズのゾイドの搭乗席はバイクやスクーター、他にはトラクター等の小型特殊自動車などに近く、一方ジェノスピノの搭乗席は位置に着目するとほとんどの自動車、外観も含めれば大型油圧ショベル等の重機に近い。また位置や乗り方は違うが、例えれば「仮面ライダーキバ」のパワードイクサーにも近いと言える。
アニメ版の描写を見る限りでは、確かに一騎当千の強さであるものの、搭乗者に要求される要素が多過ぎる、搭乗者への負担が大き過ぎる等、兵器としての信頼性は著しく欠けていると言わざるを得ず、後述のアルドリッジ少佐の状態から察しても、特攻兵器でしかない。
現にアルドリッジ少佐は乗り続ける内に、肉体が異常に疲弊しているにもかかわらず、逆に精神が異様に高揚して活動を続けると言う、半ばゾンビに等しい状態に陥ってしまった(恐らくジェノスピノの力に興奮し過ぎたせいで、脳内麻薬(アドレナリン)が過剰分泌してしまった結果、偶然にも身体の消耗と疲弊を誤魔化したものと推測出来る)。
加えて、ライダーが居なくなればなったで、破壊衝動に突き動かされて暴走する等、ここまで来ると既にゾイドとしても兵器としても、危険な怪物と言っても過言ではないかもしれない。
尚、ジェノスピノは本来戦争を未然に防ぐ為の抑止力として復活させる予定だったのだが、上記の危険性を試みるにその判断は正しかったと言える。
もしも、これが本当にコリンズ准将が言う平和の使者とするのならば、共和国・帝国が一致一丸しなければならない、未曾有の災厄と言う意味でしか該当しないかもしれない。
余談だが、圧倒的な戦闘能力の黒色の恐竜モチーフ且つ、巨大な建築物を倒壊させて生き埋めにする作戦から「某怪獣」を連想する視聴者達がいた模様。
上記の通り、ライダーなき状態で暴走したが、これは生まれついての闘争本能に赴いた結果なのか、見知らぬ環境・想定外の状況に追い詰められた末の混乱なのかは不明であり、仮に後者であればサリーの言う通り、同情されるべき存在であろう。
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Gスピノ・S:コラボ機
ダークスパイナー、スピノサパー、バイオスピノ:これまでに登場したスピノサウルス型ゾイド。前者と後者は大型ゾイド、中者は形状は違うが背ビがや射撃系を兼ね備えた鋸の武器という共通点がある。なお、ダークスパイナーとスピノサパーは野生体が同一らしい。
バイオラプター、バイオメガラプトル、バイオヴォルケーノ、バイオティラノ:同じく炎属性の獣脚類型ゾイド。特にバイオヴォルケーノは「(終盤までは)非常に強力だが搭乗者の命を奪いかねないデメリットを持つゾイド」という共通点がある。