スペック
機体名 | スピノサパー |
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番号 | RZ-043(新) |
所属 | ヘリック共和国(バトルストーリー) |
分類 | スピノサウルス型 |
全長 | 11.5m |
全高 | 6.8m |
重量 | 23.0t |
最高速度 | 105.0km/h |
乗員人数 | 1名 |
武装 |
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概要
ヘリック共和国軍が開発したスピノサウルス型のゾイドであり、サイズは小型ゾイドクラスに相当。ネオゼネバス帝国のスピノサウルス型ゾイド・ダークスパイナーとは違い、前傾姿勢ではなく直立型の姿勢となっている。しかしなんと、設定上はダークスパイナーと野生体は同じだという。
ガイロス帝国軍の本拠地が存在するニクス大陸の険しい地形を切り開き、友軍の進軍を助ける為にヘリック共和国技術部が開発したゾイド史上初の戦闘工兵用ゾイドであり、スピノサウルスの特徴である背中の帆は展開式のレーザーチェーンソーになっている。
背中にマルチオペレーションアームという機構を持ち、専用装備を自在に換装できる事が最大の特徴である。先述したレーザーチェーンソーの他にも、シールド型ドリルといった工具を状況によって換装する事で様々な任務に対応することが出来る。橋を架けたりするほか場合によっては基地の建設だってできるのだ。戦闘能力も高く、各部に様々な射撃武装を備えているほか近接戦闘においても小型ゾイド同士の戦闘であれば後れを取ることはない。
バリエーションとして、工具の代わりに(スピノサウルスの背びれを模した)展開式の「4連装インパクトビームキャノン」を装備した砲撃戦仕様の「スピノサパー4連キャノン」があり、味方の進撃ルートを確保した後にこの装備に換装して友軍をサポートする。この形態は主に対空攻撃に用いられる事が多く、ユニットの中央部にある自動照準機能付きの複合センサーで複数の敵機を捕捉して各砲身の射角を変えた一斉射撃を行う事が可能。
また、工具装備も本来の用途に合致しないが、戦闘に応用は可能である。尾部に装備されたマルチプルランチャーは、名称から判断すると、複数の種類の弾丸を発射できる機構を持つと思われる。
作中での活躍
バトルストーリー
ZAC2101年1月、共和国軍が駐留する西方大陸(北エウロペ大陸)のニクシー基地がガイロス帝国のモビーディック(ホエールキングの高高度飛行タイプ)から発艦した無人機仕様のザバットによる空襲を受けた際に4連装インパクトカノンを装備して迎撃にあたった。また、同年10月のニクス大陸における戦闘ではイグアンと交戦した場面も確認されている。
ゾイド新世紀/ZERO
第14話「リノン絶叫 13日のノコギリ魔」にて初登場。
神出鬼没の「13日に襲い来るノコギリ男」を騙った強盗団が駆る機体として複数のスピノサパーが登場し、リノンを含む周辺の人々に恐怖を植え付けた。当然ながら、犯行に使われた凶器はレーザーチェーンソーである。
キャラクター性のモデルは13日の金曜日&エルム街の悪夢のあいつら。
作中ではチーム・ブリッツの本拠地へ襲来してしつこくリノン及び搭乗機のガンスナイパーを追い回し、リノン機のガンスナイパーの重装備ではびくともせずナオミのガンスナイパーのAZ144mmスナイパーライフルでようやく倒れる程の装甲の頑丈さを見せた(この際はレーザーチェーンソーを除いて正体判明までシルエットのみで描かれており、ボイスチェンジャーで加工した強盗団の声、不気味に光るレーザーチェーンソーとその駆動音、不気味なBGMでみんなのトラウマもかくやな演出であった)。
逃げ惑うリノンを救ったナオミのガンスナイパーでリノンを追っていた機体が倒され、潜伏していた残りの機体も一斉に居場所を暴かれる。
ナオミから聞かされた事件の真相に逆上したリノンが駆るガンスナイパーや駆け付けたビットのライガーゼロらにより5体すべてが撃破されたはずであったが、いないはずの白い6体目のスピノサパーと、その足元にいた少女(上記画像)がリノンに目撃された。
しかし、リノン以外にそれらを見た者は居らず、真相は闇の中である…
当回はシリーズ屈指のホラー&オカルト回でもあり、同じ幽霊にまつわる話でも、前作のハンマーヘッドの初登場回と「今作における最後の対戦相手と同じ声を持つ少年」とヘルキャットの霊魂の話とはかなり毛色が異なる。
余談
- アメリカのハズブロ社から発売された際には「スピノスナッパー」という呼称が与えられている。
- 公式のゴジュラスの改造機である「ゴジュラス・ザ・バズソー」は、スピノサパーにかなり近い機体コンセプトを持つ。
- 咥内に小型の通常火器(パルスレーザーガン)を備えている点でも珍しい。
- 金属生命体ゾイドは、その性質上、大抵の場合はモチーフとなった生物よりも巨大になっているが、このスピノサパーに関しては史上最大の肉食恐竜である実在のモチーフよりも体長が短い。
- ダークスパイナーは野生体が同じ兄弟機であり、完成品とは異なり、ダークスパイナーのコンセプトプランにも、スピノサパーと同じ方向性の強化プランが複数見られた。
- スピノサパーのモチーフはスピノサウルスの再研究が進む前までは極めてメジャーだった「背鰭があるアロサウルスのような姿」がモチーフ。そのため現在ではおなじみのワニのような顔をしていない(ダークスパイナー以降のスピノサウルス型ゾイドは皆、ワニ顔である)。そういう意味でゴジュラス共々、往年の恐竜復元の「古き良き姿」をしているともいえる。
関連タグ
ダークスパイナー・バイオスピノ・ジェノスピノ・グラビティーザウラー:兄弟機やモチーフが近いゾイドの例。