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サルコスクス

さるこすくす

1億年ほど昔、白亜紀前期のアフリカに棲息した大きなワニ。現代のワニの倍以上あり、史上最大級のワニの1つである。
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概要

アフリカ・ニジェールのサハラ砂漠とテネレ砂漠で発見され、1966年に「サルコスクス・インペラトル」と名付けられた。意味は「肉を食べるワニの皇帝」。
ワニの皇帝なんて名前がつくのだからどんなにすごい化石が見つかったのかと思いきや、この当時見つかっていたのはあろうことか2、3個の歯と鱗板骨(背中のウロコ)だけ。
同じ体格を誇ったデイノスクスも頭骨以外は断片的な化石しか見つかっていないが、それよりはるかに微々たるものだったのである。
後に1997年と2000年に骨格のおよそ半分にあたる化石が発見され、全体像が分かってきた。
 
そして導きだされた大きさは12メートル、推定体重は8トン。
その巨体はまさに皇帝を名乗るにふさわしく、恐竜さえも震え上がったことだろう。
ちなみに英語での愛称は「スーパークロック(すごいワニ)」。 

ところで「肉食ワニ」を意味するこの名前、ワニが肉食なのは当然じゃないかと言いたくなるはず。
ところがどっこい、草食性だったワニも確かに存在していたのだ。
 
なお白亜紀のワニ類は色々なタイプがおり、イノシシに例えられるカプロスクス、平たい顔つきの「パンケーキワニ」ラガノスクス、アヒルのような幅広い口を持つモウラスクス、アルマジロと呼ばれたアルマジロスクス、いちおう肉食ではあれど他のワニとは大違いなストマトスクスと個性派揃いであった。

分類

中生代に絶滅した「フォリドサウルス類」に分類されるワニ類で、現在のワニとは遠縁(ディノスクスはアリゲーター類に近かった)。
 
口が細いのでガビアル科ではないかとも見られているが、外見が多少似ているだけで別のグループだという見方が強いようだ。
なおガビアル似のワニにはテレオサウルスもいるが、中鰐亜目のあちらと違ってサルコスクスもガビアルも真鰐亜目に属す。
なので別のグループではあってもそういう点では近いのかもしれない。

暮らしぶり

恐竜時代といえどワニはワニ、生態は現代のワニたちと変わらなかったようだ。
 
今でこそ荒涼とした岩場の広がるサハラ砂漠だが当時はオアシスのような環境で、ワニ類にとって棲息しやすい環境だった(モンゴルのゴビ砂漠もそうだった)。
もちろん恐竜も多数棲息しており、サルコスクスがその巨体を利用してそれらの恐竜を捕食していた可能性は高い。
 
ガビアル類は魚を主食にするが、サルコスクスほどの巨体となればパワーもすさまじく、待ち伏せスタイルで不意をつけば恐竜でも倒せたことだろう。

ちなみに

恐竜時代の巨大ワニといえば大体はサルコスクスかディノスクスが挙がるだろうが、サルコスクスとほぼ同じ時代、マキモサウルスという海生ワニが生きていた。
大きさは10メートル弱くらいで彼らよりは一回り小さいが、海生ワニは大抵2~3メートル程度なので異例の巨体といえる。

そしてサルコスクスやディノスクスが去り、海生ワニが滅び、恐竜もいなくなった新生代。
この時代にも巨大ワニの後継者は存在していた。
その名はプルスサウルスグリポスクス
カイマンワニの仲間なので彼らの子孫でこそないものの、10メートルクラスの大型種であった。

関連タグ

ワニ古生物ガブリゲーター
マキモサウルス←同時代を生きた海のワニ

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