概要
1997年にアフリカのニジェールで発掘された恐竜で、吻部がワニに似ていることから「ワニを模倣する者」を意味する名前を付けられた。
全長11m・体重4~6tと当時のアフリカでは最大級の肉食恐竜だったが、骨格の特徴から魚を主に食べていたと考えられる。
最大の特徴である細長い顎には120本ほどの歯が並んでいて、わずかに後方に湾曲していた。これは円錐形の歯をしているスピノサウルスのものとは大きく異なっている。
またスコミムスの脊椎の刺突起はやや長く伸びており、これは筋肉の隆起という説や体温調節のためという説がある。ちなみに高さは60センチくらい。
同じ時代のニジェールにはエオカルカリアやクリプトプスなどの獣脚類が生息していたが、前述のようにスコミムスは魚や水棲動物を捕食することで彼らとの競合を避けていたと考えられる。
また一部の古生物学者は、イギリス産のバリオニクスと似ていることから、スコミムスはバリオニクスの一種だと考えられている。これはヴァルドサウルスとエルラゾサウルスにも当てはまる。
メディア作品では
- ジュラシックパークシリーズ
第3作『ジュラシック・パークIII』にて、ビリー・ブレナンがスピノサウルスの正体を推測する際に名前を挙げており、第4作『ジュラシック・ワールド』でも飼育されていた設定となっている。
バリオニクスとは異なり劇中では登場せず、『ジュラシック・ワールド・エヴォリューション』などゲームに登場するのみとなっている。
しかし、ついにジュラシック・ワールド/サバイバル・ミッションにて生きている姿を拝めることが出来た。
全長9.0mの大型恐竜として2019年にデビューしたが、デビュー前までは謎の恐竜として名前が伏せられていた。
本種をモデルとしたグラビティーザウラーが存在する。
スピノサウルスに先駆けて第2紀から登場。キャッチコピーは「水辺のスナイパー」。やたら甲高い鳴き声が特徴。
ちなみに背中の帆はほとんど目立たず平らで、イリテーターの方が余程目立つ。これは当時の学説故と思われる。
水属性、必殺わざはチョキ。つよさ1400と本種より小柄なバリオニクスより低くなっている。これは当時はスピノサウルス科の恐竜が少なかったためと思われる。
バトルタイプは第6紀まではまもりタイプ、2007第1紀から2007第2紀はピンチ、激闘!ザンジャークではそっこうタイプ。
アクト団の使う超アクト恐竜も「7つのかけら」で先行登場し、目覚めよ!新たなる力で改めてアーケード版にも登場した。アクト恐竜バージョンはつよさ1600(7つのかけらでは★6=2000相当)でピンチタイプ。
「緑の恐竜のたまご」使用時に出てくる事もある。
テレビアニメでは第11話で登場。モナコに現れた。