データ
2010年に発見され、2012年に「ラオスの魚を狩る者」を意味するイクチオヴェナトル・ラオセンシスと命名された。現在ラオスで発見されている獣脚類では最大で、アジア産のスピノサウルス類の中では最も化石の保存状態が良い。化石の形状は同じくらいのサイズのバリオニクスよりもスピノサウルスに近いと言われている。
全長9メートル程だが、最大の特徴は背の帆である。帆を構成する脊椎の棘突起はなぜか腰のあたりでなくなっており、上半身と尾の2つの帆で構成されていた。なぜ腰の棘突起だけが発達しなかったのかは未だ不明だが、一部の研究者はこの個体は雌で、交尾の際に雄が背に覆い被さりやすくするために退化させたのではないかと推測している。