データ
足にある大きなカギ爪とワニによく似た細長い頭部が特徴で、名前はラテン語で「重たい爪」を意味する。当初はワニ類の可能性が指摘されていた。
前足の親指に当たる指に長さ30cmにもなる大きな爪があり、これが名前の由来となっている。
現在は二足歩行復元が主流だが、発見当時は四足歩行をしていた可能性が指摘されていた。
歯や顎の形状、発見された化石の胃の部分から消化されかかったスケエンスティアが発見されたことなどから、魚食性と考えられている。
特に胃の部分から消化された痕跡のある魚の化石が発掘されている点から見ても、少なくとも魚を食べることがあったのは間違いない(余談だが魚の化石と共にイグアノドンの骨の破片も胃の内容物として保存されている。屍肉を食べたのか、生きている個体を襲って捕食したかは不明)。
全長は約8~10m、体重2t程度と考えられている。
化石の発掘数が極端に少ない非常に珍しい恐竜であり、ほとんど化石は発掘されていない。
本種の近縁種には、後に研究が進んで判明したスピノサウルスなどがいるが、スピノサウルスは本種よりもかなり大型であった。
またバリオニクスには見られない大きな帆が背中にあった。
スピノサウルスは第二次大戦によって化石が失われ、長い間研究が進んでいなかったが、バリオニクスの発見を機に研究が進み、バリオニクスの近縁種だと判明している。
このためこの種類の恐竜で最初に詳しい研究が行われたのは本種である。熱心な恐竜ファンならばスピノサウルスよりも真っ先にバリオニクスの名を思い浮かべる人も多いのではないだろうか。
中でもスコミムスは、バリオニクスと同一種だと考える古生物学者もいる。
ちなみに本種を含めた上記の4種はいずれも恐竜キングやカセキホリダーシリーズにも登場している。しかし、カセキホリダーシリーズ第3作目で、上記4種の中で唯一リストラされた。
フィクション
第5紀から水属性、強さ1600、必殺わざはパーで登場。バトルタイプは第6紀まではまもりタイプ、2007第1紀から2007第4紀+はカウンタータイプ、激闘!ザンジャークでは!!ハンタータイプ。目覚めよ!新たなる力!!ではスーパー恐竜も登場した。
「7つのかけら」では最も早く入手可能なレアリティが星4つの恐竜。
ショルダーネームはアーケード版は「鰐顔の漁師」、「7つのかけら」では「ストロング・フィッシャー」。唯一アーケード版と7つのかけらでショルダーネームが異なる恐竜。
テレビアニメでは第32話に登場。ナイアガラの滝にカードが落ちた事で現れた。上記の食性故か船についていた魚形の装飾品を食べようとしていた。
第65話では宇宙海賊ザンジャークのグーネンゴの恐竜として登場。わざカードは「フラッドストラップ」を使っていた。
- コロコロイチバン!のコミカライズ版ではスーパー恐竜がゴーマの恐竜として登場。わざカードは「ウォーターソード」を使った。
- ジュラシックパークシリーズ
第3作『ジュラシック・パークIII』にて、ビリー・ブレナンがスピノサウルスの正体を推測する際に名前を挙げており、第4作『ジュラシック・ワールド』でも飼育されていた設定となっているが、本格的に登場したのは第5作『ジュラシック・ワールド/炎の王国』になってからである。
第4作公開時の公式サイトでの復元図は、従来の復元に近い姿だが、第5作以降は顔つきや鱗が文字通りワニそっくりになっている。
第2部『D-ZOIC』にて、冥王国軍の擬竜(リュウモドキ)の一つとして登場。
劇中では名前の由来となった鉤爪には、鋼の付け爪を装備させることで殺傷能力を高めさせている。
なお作者の所十三氏は、本種は半水棲であり、鉤爪は水中に潜る際の錨や、魚を捕まえる手鉤などの役割をしていたと推測している。しかしその反面、他の恐竜が体温調節に利用していた気嚢に体液が充填されており、陸上での体温調節が苦手だった可能性を指摘している。
主に沼地に生息。昏睡させ、魚肉を与えることでテイムできる。体が細いので狭いところも通ることができ、戦闘力も高いので洞窟で活躍する。また、水陸両用で、酸素値がないため、水中でも行動でき、水中限定のスタン攻撃も持つ。