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ジュラシック・ワールド/炎の王国

じゅらしっくわーるどほのおのおうこく

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(Jurassic World:Fallen Kingdom)とは、2018年に公開された映画で、2015年に公開された映画『ジュラシック・ワールド』の続編にして『ジュラシック・パーク』シリーズの第5作目。『ジュラシック・ワールドII』、『ジュラシック・ワールド/フォールン・キングダム(原題)』とも呼ばれる。
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生命は、新たな道を見つける


概要編集

2015年に公開された映画『ジュラシック・ワールド』の続編にして、2018年に公開された『ジュラシックパーク』シリーズ第5作である。

監督は『怪物はささやく』などで知られるフアン・アントニオ・バヨナJ・A・バヨナ)。

公開1年前の2017年6月22日に映画の正式タイトルが『ジュラシック・ワールド/フォールン・キングダム』(Jurassic World: Fallen Kingdom)と発表された。

アメリカでは2018年6月22日、日本では同年7月13日に公開。


主役は前作に引き続きオーウェン・グラディクレア・ディアリング。これに加えて「Dinosaur Protection Group(DPG)」のメンバーであるジア・ロドリゲスフランクリン・ウェブをはじめとした新たな登場人物も新規登場。そして前部作の主要人物であったイアン・マルコムが再登場する。

恐竜はヴェロキラプトルのブルーティラノサウルス・レックスといったお馴染みの顔ぶれのほか、ブラキオサウルスコンプソグナトゥスなどの再登場組、バリオニクスカルノタウルスアロサウルススティギモロクなどといったの新規恐竜、そして新たなるハイブリッド恐竜インドラプトルが登場する。

今作ではより臨場感を追求し、前作でCGの恐竜を増やし過ぎた事への反省もあり、俳優と恐竜の距離を縮めるために恐竜のアニマトロニクスが多用されている。


前作の監督だったコリン・トレボロウ(本作では製作総指揮)は本作について、製作発表から間もない2015年6月3日時点で「兵器、医学、農業など非娯楽目的の利益の為に他の企業が恐竜を使用している可能性がある」と示唆していた。


そして公開前の2018年2月22日、本作よりさらに3年後の2021年6月11日次回作を全米での公開を予定している事が公表され、スティーブン・スピルバーグは前作と本作に引き続き製作総指揮に、監督は前作と同じくコリン・トレボロウが、脚本は『パシフィック・リム アップライジング』などで知られるエミリー・カーマイケルが担当する事も明らかになった。


あらすじ編集

ハイブリッド恐竜インドミナス・レックスによる人災で、テーマパーク「ジュラシック・ワールド」が閉園して3年後の2018年。イスラ・ヌブラルではここ数か月で活火山のシボ山の火山活動が活発化し、パーク崩壊後に解放された恐竜達を脅かしていた。


元「ジュラシック・ワールド」のパークの運用管理者だったクレア・ディアリングは恐竜保護を命題とする「Dinosaur Protection Group(DPG)」を設立し、地球上で唯一恐竜が残された地、イスラ・ヌブラルに生息する恐竜の救済を訴えていた。

そんな中、クレアに差し伸べられた「ロックウッド財団」からの救いの手。財団の実質的運営者であるイーライ・ミルズに諭され、DPGのメンバーであるフランクリン・ウェブとジア・ロドリゲス、そして元恐竜監視員でもあるオーウェン・グラディと共にイスラ・ヌブラルへと向かうクレア。


しかし、『恐竜の王国』たるイスラ・ヌブラルでは、新たなる陰謀が企てられていた。


登場人物編集

演:クリス・プラット(吹:玉木宏

元海軍の軍人で、かつてはジュラシック・ワールドで恐竜監視員をしていた。

今回はヴェロキラプトルのブルーを救うため、イスラ・ヌブラルへ向かうが、そこで陰謀に巻き込まれる。

後半、インジェン社の傭兵相手に大立ち回りを演じる。


演:ブライス・ダラス・ハワード(吹:木村佳乃

ジュラシック・ワールドの元運用管理者で、現在はDPGのメンバー。

ビジネス最優先だった前作とは打って変わって恐竜たちの保護を第一に考え行動する。

ブルーの保護のために、かつての恋人であったオーウェンに協力を要請する。


演:ジャスティス・スミス(吹:満島真之介

DPGのコンピュータ技術者。

臆病かつヘタレな性格で、終始肉食恐竜(特にティラノサウルス)を恐れている。

が、やるときはやる男で、終盤で漢を見せる。


演:ダニエラ・ピネダ(吹:石川由依

DPGの獣医。腕にタトゥーが彫られている。

クールな性格で、屈強な傭兵相手にも怯まないタフな女性。

中盤、傭兵の重傷を負ったブルーを手術する事になる。

金銭的な問題から「ジュラシック・ワールド」を訪れたことがなく、生きたブラキオサウルスを目の当たりにした際は涙ぐむほど感動していた。


演:イザベラ・サーモン(吹:住田萌乃

ベンジャミン・ロックウッドの孫娘。9歳。

恐竜好きな女の子で、よく恐竜の標本骨格や恐竜のオブジェが展示されてる博物館で遊んだり、白亜紀での冒険を夢想してベンジャミンに語ったりしている。また運動神経が良いようで、屋敷の屋根を平然と伝って移動するシーンがある。

ベンジャミンが評して曰く、「お母さんにそっくり」なユーモアセンスの持ち主だが、本人さえ知らない重大な秘密を抱えている。


演:ジェームズ・クロムウェル(吹:中田譲治

ロックウッド財団の創始者で、ジョン・ハモンドの友人。

ハモンドとはかつてクローン技術に対する考え方の相違から離別した。

ミルズの企みを知って自首するよう促すが、聞き入れられずに暗殺された。


演:レイフ・スポール(吹:内田夕夜

ロックウッド財団の実質的運営者。表向きは好青年だが、実際は恐竜を金儲けの道具としか考えていない。

DPGのメンバーと接触しイスラ・ヌブラルの恐竜を救うため協力するが、実は優れた遺伝子を持つブルーを捕獲するため彼らを利用したに過ぎなかった。

しかしオーウェンの妨害やメイジーによって捕獲した恐竜たちに逃げられた挙句、レクシィに捕食されて因果応報の最期を遂げる。


演:ジェラルディン・チャップリン(吹:池田昌子

ロックウッド財団に使える家政婦で、メイジーを実の娘のように思っている。

ロックウッドの死後、ミルズに解雇される。

彼女のその後は明らかになっていない。


演:テッド・レヴィン(吹:黒田崇矢

ミルズに雇われた傭兵。冷酷無比な性格で、捕獲した生物の歯を収集するという悪辣な趣味を持つ。

イスラ・ヌブラルではブルーを発見すると、用済みとばかりにオーウェンを麻酔銃で撃ち、殺しかけた。

ロックウッド・エステートでインドラプトルの演技に引っかかり、歯を抜こうとした右腕を食い千切られたのち惨殺される。軽率にも檻の扉を開けたまま近付いたことで、インドラプトルの脱走という最悪の結末を招いた。


演:トビー・ジョーンズ(吹:高木渉

兵器密売人。

ロックウッド・エステートで恐竜のオークションを執り行った。

しかしオーウェンの妨害とスティギモロクの乱入によってオークションは失敗に終わり、自身も逃げ遅れた客と共にインドラプトルに殺害された(ただし、その際の明確な描写は無い)。


演:B・D・ウォン(吹:近藤浩徳

ジュラシック・パーク及び、ジュラシック・ワールドの元遺伝子学者。前作に引き続き登場。

ミルズと手を組み、ロックウッド・エステートの地下で密かにインドラプトルを造り上げた。

だがこのところミルズとは意見が合わないようで、彼はインドラプトルを完成形とするために生きたブルーを必要としているのに対し、ミルズの方は「ブルーの血液サンプルさえ手に入れば後はどうでも良い」と思っているため、彼と頻繁に口論気味の会話をするようになっている。

役回りはほぼ完全にマッドサイエンティストのそれだが、ミルズが主催した恐竜オークションで試作品のインドラプトルが競売にかけられた際は「やりすぎだ」と苦言を呈するシーンもある。

終盤でフランクリンに麻酔を打たれ昏倒し、そのまま傭兵に連れられて退場。第6作にも登場予定。


演:ジェフ・ゴールドブラム(吹:大塚芳忠

数学者(カオス理論専門)。かつてイスラ・ヌブラル及びイスラ・ソルナ、そしてサンディエゴで恐竜と死闘を繰り広げた。

連邦議事堂にて、恐竜たちの運命は自然の手に委ねるべきだと主張する。「人間の作った恐竜達に神が審判を下そうしているのか」と問われた際には、「この件に神は関係ない」とも返答している。

エピローグで恐竜たちが人間社会に解放された事を知り、「ようこそ、ジュラシック・ワールドへ」と皮肉たっぷりに述べた。



登場する恐竜及び古代生物編集

「ジュラシック・ワールド」崩壊後に解き放たれ、イスラ・ヌブラルにて野生化していた恐竜たちが登場。

当初はスピノサウルスメトリアカントサウルスギガノトサウルスベイピャオサウルスカマラサウルスハドロサウルスエイニオサウルスパキリノサウルスも登場が予定されていた。


本作では、他のシリーズに比べて獣脚類の種類が多く登場する作品である。特にカルノタウルスの登場はファンが長年待ち焦がれていたことであり、更なるサプライズとしてバリオニクスとアロサウルスまで登場し、かなりの恐竜ファンが熱狂した。当時の国内外のSNSでは、彼ら見たさに映画館に足を運んだという意見も見られた。

  • カルノタウルスとレクシィの描写については、ある憶測がある。余談を参照。

しかし、やはりメトリアカントサウルスは今回も登場しなかった


なお、以下のデータについては公式twitterと作中データを出典とする。


恐竜編集

肉食編集

全長3.9m、体高1.7m、体重145Kg。

前作に登場したラプトル四姉妹の長女であり、最後の生き残り。彼女が今作のメイン恐竜となる。


  • ヴェロキラプトル(チャーリー、デルタ、エコー)

前作の最終決戦にて、現在は故人ならぬ故竜となったブルーの3頭の妹達。生前としてオーウェンが、自身が育ててきたラプトル四姉妹の幼体の頃の映像にのみ登場。


全長13.5m、体高5.2m、体重4.9t(?)。

イスラ・ヌブラルの「女王」であり、今作のもう1つの顔。前作及び第1作と同一の雌で、今作で最も早く全体像を現した恐竜でもある。


全長10.4m、体重1.5t(平均種)/全長10.4m、体高2.8m、体重2.9t(捕獲個体)。

白亜紀後期に生息していた史上最速とされる大型獣脚類。公開前から何かとフィーチャーされていた今作の裏の顔


序盤と終盤にそれぞれ別の個体が登場し、それなりに印象的な活躍を見せる。

実は、マイケル・クライトンによる『ロスト・ワールド』の原作小説(1995年に発行)に登場しており、小説版ではカメレオンのような透過能力や眼を持った恐竜と設定されていた(今作ではその設定はない)。また、関連作品では事実上のラスボスとして登場したこともある。

このような経緯もあってコアなシリーズファンの間では知られた恐竜であり、満を持しての登場ということもあり大変喜ばれた。


一応、インドミナスレックスの遺伝子にもカルノタウルスのDNAが使われていた。つまり、インドラプトルにもカルノタウルスの遺伝子がインプットされている可能性がある。


全長9.3m、体重2t(平均種)/全長9.3m、体高2.6m、体重1.65t(捕獲個体)。

白亜紀前期に生息していたスピノサウルスと近縁の大型肉食恐竜。過去作にてちょくちょく存在が示唆されていたが、今作にてようやく完全登場を果たした。


設定では第1作の段階から存在し、イスラ・ソルナには5頭が生息していた。前作ではスコミムスと同じくアトラクション「白亜紀クルーズ」にて生息していたとされており、公式イラストがカメオ出演している(参照)。この個体は黄土色のカラーリング、目の周りに鮮やかな緑色の模様、頭と腕に羽根を備えており、本作の個体とは大きく容姿が異なるが、これが雄雌の違いであるかは不明。


全長10.4m、体高3.2m、体重2.26t(捕獲個体)/全長7.2m、体高2.3m、体重1.12t(亜成体)。

ジュラ紀後期に生息していた大型肉食恐竜。ファンさえ予想だにしていなかった正真正銘ジュラ紀(ジュラシック)の代表的な肉食恐竜がまさかの初出演。


スポットが当たるのは成体2頭と亜成体1頭の計3頭で、成体のうち1頭はイスラ・ヌブラルにて火山弾の直撃を受けて死亡。もう1頭の成体と亜成体はロックウッド・エステートに移送され、ミルズが企てた恐竜オークションにて亜成体が2番目に落札された。


知名度や人気とは裏腹にあっさりした活躍に止まっているが、その後公開された番外編ではメインの敵役恐竜を演じている。


ジュラ紀前期に生息していた恐竜。実際の姿とシリーズでの姿が全く異なることで有名。

前作ではホログラムとしての登場だったが、今作では本物が登場。ただし登場シーンは非常に短い(というかほぼ鳴き声のみ)。ロックウッド財団の傭兵グループがラグーンでインドミナスの骨を捜索している時、付近のジャングルに潜伏していたが、レクシィが現れたため逃げ去った。

本国に移送された描写がないが、恐竜オークションの商品リストに記載されたため、恐らく救われたものと思われる。

中盤のロックウッド・エステートに本種のオブジェが展示されていたり、終盤の胚保存ケースにて名前が確認出来たりと、よく見ると結構なシーンで登場している。


白亜紀後期に生息していたティラノサウルス科獣脚類

イスラ・ヌブラルの旧送信所の傍に死骸が転がっている(劇中では頭部は確認できない)。

なお、本種はイスラ・ヌブラルに生息していた恐竜の一覧に掲載されていない種であり、シリーズに登場した恐竜の中でも異彩を放っている。


草食編集

全長21.5m、体重56t(平均種)/全長21.3m、体高11.8m、体重26.5t(捕獲個体)。

ジュラ紀後期に生息していた恐竜。イスラ・ヌブラルにはイスラ・ソルナから移送されてきた個体に加え、初代「ジュラシック・パーク」崩壊後も生き延びていた個体が生息しており、その両方が「ジュラシック・ワールド」で一般公開されないまま野生化していたと見られている。

本編では無人化したパークのメイン・ストリートを徘徊しており、図らずもイスラ・ヌブラルを訪れたオーウェンたちを出迎える形となった。その後、1頭(第1作で後ろ足だけで立ったのと同一個体)がイスラ・ヌブラルの波止場にて壮絶な最期を迎える事になる。

なお、この個体は救えなかったが、Arcadia's manifestによれば別の成体1頭が本国に送られた事が確認されており、ブラキオサウルスという種が再絶滅の憂き目に遭う事は辛うじて免れた。

また終盤の胚保存ケースでも名前が確認出来、DNAサンプルもまた無事に保護された模様。


ちなみに火砕流のシーン、当初は別の恐竜で検討がされていたらしいが、「イスラ・ヌブラル島で初めて出会った恐竜で島を終わらせるのは正しい選択肢だった」と監督は語っている。


全長27.4m、体重20-36t(平均種)/全長27.4m、体高6.1m、体重21.5t(捕獲個体)。

ジュラ紀後期に生息していた恐竜。前作にも登場した巨大竜脚類。パークで展示されていた中では最大の草食恐竜だった。

イスラ・ヌブラルでの逃走劇において多数が確認されたほか、少なくとも4頭が捕獲され、ロックウッド・エステートに移送された事が確認出来る。


全長8.1m、体重3t(平均種)/全長8.1m、体高4.2m、体重3.94t(捕獲個体?)。

白亜紀後期に生息していた恐竜。初登場にしてシリーズで一番最近に発見された新種でもある、アジア最大のセントロサウルス亜科に属する大型角竜の一種。フリルは穴の部分に皮膜がない復元となっている。

ウィートリーの麻酔で昏睡状態だったオーウェンを目覚めさせたり、噴火の際にはカルノタウルスと一騎打ちを演じたりと、意外とヒーロー役。

元々はパキリノサウルスとなる予定だったが、この恐竜の産地である中国の観客向けに急遽変更されたらしく、Arcadia's manifestにはパキリノサウルス扱いで記載されている。


全長8.9m、体重10t(平均種)/全長2.4m、体高0.9m、体重248kg(幼体)。

白亜紀後期に生息していた恐竜。シリーズ皆勤賞。少なくとも成体と幼体を含む3~4頭が捕獲され、ロックウッド・エステートに収容された。

幼体がまだ小さい事から、明らかに雄へと性転換した個体がいたと思われる。


全長10.1m、体重5t(平均種)/全長9.9m、体高5.1m、体重5.95t(捕獲個体)。

ジュラ紀後期に生息していた恐竜。名前だけを含めればシリーズ皆勤賞。傭兵に捕獲された1頭がイスラ・ヌブラルから移送される前に、ウィートリーによって歯を抜かれていた。

ロックウッド・エステート移送後はうち1頭が落札されたが、残りの数頭は屋敷からの脱出に成功する。


全長9.6m、体重6t(平均種)/全長9.8m、体高3.6m、体重6.37t(捕獲個体)。

白亜紀後期に生息していた恐竜。ミルズが企てた恐竜オークションにて最初に落札された。その際エヴァーソルからは「生きた戦車」の別名を持つと紹介されていた。

因みにこの恐竜はインジェン社を買収したマスラニ・グローバル・コーポレーションが秘密裏に研究・誕生させた、インジェン社の公式リストには含まれていない種の1つであり、その中では唯一の現存種でもある。


全長3m、体重91kg(平均種)/全長2.7m、体高0.9m、体重80kg(捕獲個体)。

白亜紀後期に生息していた恐竜。通称「スティギー」。近年は「パッキー」ことパキケファロサウルスと同一種とされているが、今作では敢えて別種として登場。

少なくとも5頭が捕獲されており、中盤ではオーウェンとクレアの隣の牢屋に収容されていた1頭が、思いもよらぬ活躍を見せる。


全長9.5m、体高3.8m、体重3.6t(捕獲個体)。

白亜紀後期に生息していた恐竜。シリーズ皆勤賞の一種。

出番が増えたガリミムスとは対照的に、今作ではほとんど出番がない。

数頭がロックウッド財団によって捕獲され、ロックウッド・エステートに収監されるシーンが見られる。


白亜紀前期に生息していたノドサウルス科の恐竜。

イスラ・ヌブラルにて白骨化した死骸のみが登場する(倒れたオーウェンの目の前で流れる溶岩に呑み込まれていったアレ)。

本種はテラトフォネウス同様にイスラ・ヌブラルに生息していた恐竜の一覧に掲載されていない。


白亜紀後期に生息していた大型竜脚類。終盤の胚保存ケースにて名前のみ登場。

前作でイノベーション・センターのホログラムに映っていたところを見ると、DNAが完成すればパークでお披露目される予定だったのかもしれない。


雑食編集

全長4.7m、体重226kg(平均種)/全長4.7m、体高3m、体重190kg(捕獲個体)。

白亜紀後期に生息していた恐竜。シリーズ皆勤賞。イスラ・ヌブラルでの逃走劇ではかなりの数の個体が逃げていく姿が確認出来る他、これまでよりも出番が増えた事で、ある意味かなり印象的な存在となっている。

ただその代わりに、逃走した1頭は海中に逃れたのち火山弾の直撃によって撃沈、傭兵に捕獲された1頭は首を絞められながら必死でもがいているなど、悲惨な目に遭っている描写がやや多い。


全長0.72m、体高0.61m、体重3kg(捕獲個体)。

ジュラ紀後期に生息していたシリーズで最も小さな恐竜。通称「コンピー」。

実は第1作の時点で既に(イスラ・ソルナからの輸送船に隠れて密航する形で)25頭余りがイスラ・ヌブラルに渡っており、その後にイスラ・ソルナの全ての個体が正式にイスラ・ヌブラルに移送された事で凄まじい個体数となっていた。

劇中でも、イスラ・ヌブラルに生き残っていた個体群が逃走劇などで度々姿を見せる他、終盤では捕獲された小さな群れが描写される。


ハイブリッド編集

全長7.3m、体高3.1m、体重1.1t。

正式名称は「インドミナス・ラプトル」。前作で脅威となったインドミナス・レックスの骨から採取したDNAに、ラプトルや現生生物のDNAを加えて誕生させた新たなハイブリッド恐竜。他の恐竜や古生物と異なり、性別は(明確に判明している中で)唯一のである。

今作に登場する個体はブルーの性質を受け継いでいない試作段階であり、肌の形質や協調性などが不完全な状態とされている。


前作で脅威となった初のハイブリッド種。今作では白骨死体としてのみ登場。


恐竜以外の古生物編集

全長6m、体重30㎏、翼長不明。

白亜紀後期に生息していた翼竜。火山が最活発化する少し前に、大群で森の上を飛んでいた。イスラ・ヌブラルでの逃走劇において彼らの大部分は、空を飛ぶことが出来るため脱走することが出来た。

その後どうやって捕獲されたのかは不明だが、数羽がロックウッド・エステートにて収監されていた。それが終盤とED終了後のエピローグにて、割と重要な役割を担う事になる。


全長25.9m、体重30t(平均種?)。劇中に登場した個体のデータかは定かではない。

白亜紀後期に生息していた海棲爬虫類。前作に登場した個体が引き続き登場。プロローグから3名もの人間を平らげる大食らいぶりを見せた(恐らく、前作から数ヶ月以上ほぼ何も食べていないと思われるため、それを考えればこの暴食ぶりも仕方あるまいが)。

その後はイスラ・ヌブラルを(その日の内に)一足先に脱走し、ED前のエピローグまで行方不明となっていた(姿を暗ましていた)ため、今作での出番はこの2ヶ所のみ。


ジュラ紀前期に生息していた翼竜。序盤のマルコム博士の弁論シーンにて、前作で発生した事件のニュース映像にのみ登場。

その後、劇中では未確認だが、恐竜オークションの商品リストにはこの翼竜も記載されていたため、恐らく救われたと思われる。もしくはプテラノドンと同様、一部はイスラ・ヌブラルから飛んで脱走した可能性が高い。


白亜紀後期に生息していた爬虫類。

本体は登場しないが、インドミナス・レックスを構成していたDNAの一つとしてモニターにチラッと名前が映るシーンがある。


それ以外編集

この他、以下の恐竜&古生物(恐竜時代とは無関係の物も含む)が、ロックウッド・エステートの博物館に展示されているオブジェや骨格標本としてのみ登場している。



余談編集

カルノタウルスとティラノサウルスの描写編集

この二種族について、散々因縁重ねてきたとある会社とある作品に対する風刺なのではないかと推測する声もある。

  • ちなみにカルノタウルスは、原作小説の第2作『ロスト・ワールド』ではラスボス的な存在として登場した他、コミックスやゲーム作品でもインドミナスレックスを思わせるような大暴れをみせるなど大きな存在感を見せており、映画版への出演を待ち望んだファンも多かった。

これまで設定上でのみ存在を示唆されていたメトリアカントサウルスは、またしても登場ならず。ちなみに裏設定ではイスラ・ヌブラルにて再絶滅の憂き目に遭ったとされており、遂にシリーズ登場の道が途絶えてしまった事になる。

その他、スピノサウルスケラトサウルスといった肉食恐竜や、マメンチサウルスコリトサウルス、そしてエドモントサウルスといった草食恐竜も、火山活動が活発化する2018年までにイスラ・ヌブラルで絶滅したとされている。

また、火山噴火の影響で上記の19種以外の恐竜と古生物についても生存は絶望的とみられる。

理論上は「DNAがある限り再復活は可能」ので、海中及び溶岩に浸食されていなかった場合の陸地でDNAが採取可能だが、現状ではどの種のDNAが残存しているかは不明である。


なお、公開された裏設定によればイスラ・ソルナ島の恐竜は「ジュラシック・ワールド」開園(第4作)以前に全てイスラ・ヌブラル島に移送されたとされている。

そのため、現段階では第2作や第3作で舞台となったソルナ島は空っぽとなっており、再生植物は別として、生きた恐竜は生息していない。

壊滅してしまったヌブラル島とは違って当時の環境はそのまま変化していないようなので、島の各地で放置されているであろう排泄物や骨などが無事ならば、かつて生息していた何らかの恐竜種のDNAを採取する事は可能ではある。


関連タグ編集

映画 洋画 恐竜 2018年


ダイナソー(映画):カルノタウルスやスティギモロクが最初に映画に登場した作品。


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