ピクシブ百科事典

インドミナス・レックス

いんどみなすれっくす

インドミナス・レックスとは、2015年に公開された映画『ジュラシック・パーク』シリーズの第4作『ジュラシック・ワールド』に登場する「架空の恐竜」である。
目次[非表示]

概要

2015年公開の映画『ジュラシック・ワールド』のメインとなる恐竜。名前はラテン語で「獰猛かつ制御不能な王」を意味する。初期段階では、「ディアボルス・レックス」(ラテン語で「悪魔の王」の意味)という名前であった。

ディアボルス・レックス



3作目から4年後。インジェン社を買収・傘下に置き、2005年6月に「ジュラシック・ワールド」の開園に成功したマスラニ社であったが、さらなる成功を求める研究チームは、それから10年の間に、「ジュラシック・ワールドで最も凶暴な恐竜を創る」というコンセプトの下、ティラノサウルス・レックスDNAを元にヴェロキラプトルテリジノサウルスギガノトサウルスカルノタウルスルゴプスマジュンガサウルスアベリサウルスなどといった恐竜や、コウイカアマガエルなどの様々な現生動物のDNAを組み合わせた遺伝子操作により、この恐竜を誕生させた。メディアでは新種と紹介されているが、その様な恐竜は、厳密に言うとキメラ恐竜である。実際に劇中や小説版では「ハイブリッド」とも呼称されている。
(※厳密にはジュラシック・パークのその他の恐竜や古生物も、いずれもカエルなどのDNAを混ぜ合わせた『本物』に近いキメラ生物だが)

2015年の夏に「インドミナス・レックス・パドック」という最新アトラクションで公開される予定だった。

特徴

一言で言えば、ぼくのかんがえたさいきょうのきょうりゅう」を地で行っている(戸田奈津子も字幕版にて、名前の意味を「最強のレックス」と訳していた)。
キメラ恐竜というだけあって、身体の各所に様々な獣脚類の特徴を持っている。
羽毛恐竜の影響か、後ろ首と腕には羽毛らしきものが見受けられる。
また、頭部と皮膚の皮骨板(オステオダーム)はアベリサウルスのDNAから受け継がれており、眼窩の上にはカルノタウルスまたはアロサウルスやマジュンガサウルスのような特徴的な角が生えている。特に皮骨板は非常に頑強で、ライフルの弾丸やアンキロサウルスの尾の棍棒による一撃すら無力化するほどの防御力を誇る。
頭部はティラノサウルス以上に大きく、ギガノトサウルスと同様に厚みはそこまでない。その代わり、異様に歯並びの悪い口は非常に大きな角度で開くことが出来、歯はティラノサウルスより心持ち大きくシャープな形状をしている。その中には僅かだが、途中から折れている歯も存在する。歯の本数は74本とされており、ヴェロキラプトル2頭の合計よりも多い。
腕は極めて長大で力強く、非常に長い4本の指を有する。この指は第1指が他の3指と向き合う形で付いているため(類人猿の親指と同じ)人間を掴んで放り投げられるほど器用に動き、元となったテリジノサウルスのそれと同じか、あるいはそれ以上に凶悪な武器となっている。また指先の大きな鉤爪も強力な武器で、劇中ではその爪で50口径の弾丸を防ぐジャイロスフィアのガラスを一撃で簡単に突き破っている。

公式では「ティラノサウルスに似ている」と謳われる。確かに歯に関しては、ティラノサウルスのそれと同じ様に太く厚みがあるが、全体的にはむしろ腕を極端に巨大化させて装飾・皮骨板を付けたカルカロドントサウルスと言った方が近い。切断力に優れた歯も共通。アベリサウルスやアロサウルスっぽさもあるが。

当初アトラクションは、2015年5月に公開される予定だったが、成長速度が非常に早いらしく、劇中ではアトラクションの公開前になっても、囲いはまだ未完成のままだった。
全長は作中の時点でも12mだが、最大で15m強とティラノサウルスを上回る巨体になるよう「デザイン」されており、成長しきった場合ジュラシック・パークシリーズを通して最大の肉食恐竜となる(JPシリーズに登場するT-REXの最大個体は12m強、スピノサウルスは13mである)。成長途中でかつ計測方法がないためか、体重は不明。
なお、小説版では脱走時点でティラノサウルスより一回り大きいともされている。

基本的な体色は石灰色に近い白だが、急激な成長に対応出来るよう組み込まれたコウイカのDNAの影響でカメレオン頭足類同様の擬態能力を持っている(2作目の小説版に登場したカルノタウルスもこの能力を持っており、企画時にこれを参考にした可能性がある)。また、熱帯のイスラ・ヌブラル島でも発熱調節ができるよう、熱帯産のアマガエルのDNAを導入されたことで赤外線の放出量を調整する能力をも獲得している。
雄叫びは140〜160デシベルと全力回転中のジェットエンジンに匹敵し、時速48キロという速さで走行出来るらしい。さらに劇中では、その巨体にも関わらず足音や物音を全く立てずにジャイロスフィアの背後に忍び寄るシーンもある(※この時搭乗者であるザックとグレイは、アンキロサウルスに気を引かれており、そのせいでインドミナスの接近に気付かなかったという可能性もある)。

ラプトルのDNAを有するためか知能も非常に高く、公式で「ジュラシック・パーク」シリーズ史上最も賢い恐竜とされる。その大型肉食恐竜らしからぬ狡猾さは劇中でも猛威を振るい、赤外線調整能力を使って監視カメラを欺く、壁にフェイクの爪跡を残すことであたかも檻から脱走したかのように見せかけて人間に扉を開けさせて本当に脱走する(この2点に関してクレアは、「恐竜ごときにそんな事が出来るわけがない」と、真っ向から否定していた)、生まれてすぐに体内に埋め込まれた追跡装置を記憶・把握してそれを自ら身を削ってまで取り除き、さらにはその追跡装置を利用して捕獲部隊を罠に嵌める、ドームの中に棲息していたプテラノドンディモルフォドンなどを利用してヘリコプターを墜落させるなど、まさに霊長類顔負けの行動を披露している。
しかしながら、前述の通りアマガエルやコウイカのDNAを持ってはいるが水中を泳げるのかは不明で、獲物として狙ったザックとグレイが滝に飛び込んだ後は追いかけることはなかった(一応泳げそうな体型ではあり、単に自身の巨体と比べて泳ぐスペースが無かったからだとも思われる)。

様々な恐竜の武器と知能、そして現生生物の能力を兼ね備えるよう創られており、極めて高い戦闘力を持つ。しかし非常に凶暴で、妹を食い殺した他(インドミナスのDNAとして使われたマジュンガサウルスも共食いの傾向があったという説がある)、作中では遭遇した生き物を片っ端から襲って殺しておりアパトサウルスの群れを1頭残らず、それも「楽しんで」虐殺したなどサディスティックで意地も悪い。凶悪さと冷酷さが浮き彫りにされている。
恐るべき戦闘力と知能と残虐性を持ち合わせた、まさしく「獰猛かつ制御不能」という名前通りの恐ろしい恐竜である。
事実、劇中では「恐竜ではなく怪物」と称され、人間の驕りにより生み出された「殺戮マシーン」にすら比喩されている。

なお、この異常なまでの凶暴性は、遺伝子操作により不安定な状態で生み出されたことが少なからず影響しているらしい。
生育環境も悪影響を与えた。常に外界から隔離されており、食い殺した妹の他は生きた生物を見た事がない、他者との関係もクレーンから与えられる肉の塊のみ。他の恐竜のように生き餌を与えられたことは無かった事から、視界に入るものを正しく認識できない(もしくは全て餌と認識しているのか)。
自分が誰なのかが分からないとも言われており、この大きな欠点を克服しようと自分の食物連鎖上の地位を探っていたということも、作中の行動の理由として挙げられている。

劇中での活躍

映画『ジュラシック・ワールド』は、この恐竜が孵化するシーンから始まる。

インドミナス・レックスの誕生



インジェン社の科学者であるクレア・ディアリングの主導で遺伝子工学により創造され、ハモンド・クリエーション・ラボで誕生。専用の施設で隔離・飼育されていたという経緯を持つ。

本編では、幼い頃に予備として共に生まれた妹を食い殺した強大な雌が登場する。
劇中では正しく最大の脅威として扱われており、名前に違わぬ制御不能っぷりである。

序盤、擬態能力と赤外線調整能力を利用して管理をしていたクレアらの目を欺き、スタッフを殺害して檻から脱走。直後に投入された捕獲部隊も体内から抉り出した追跡装置を使った罠と擬態能力を用いて一蹴し、パークの半分を閉鎖に追い込む。
その後もアパトサウルスの群れを楽しんで皆殺しにする成体のアンキロサウルスを簡単に殺すなど圧倒的な戦闘力・暴力性を見せた。
アンキロサウルスを殺害した直後、閉鎖区域に立ち入ったザックとグレイの乗るジャイロスフィアにも襲いかかり、2人は絶対的な危機に陥るも、寸での処で滝に飛び込んで難を逃れた。

中盤から終盤にかけてもその勢いは止まるところを知らず、旧「ジュラシック・パーク・エントランス」の跡地で、主人公のオーウェン・グラディクレア・ディアリングに襲いかかった直後、討伐のため出動したパークの後援者であるサイモン・マスラニが操縦するヘリコプターから銃撃を受けると、すぐさま付近にあった翼竜園のドームを破壊して内部に侵入。ドームの中に棲息していたプテラノドンディモルフォドンたちをドームから追い立て、パニックに陥った翼竜らがヘリコプターに衝突するよう仕向けてヘリを墜落させ、乗っていた兵士二人とマスラニをも死亡させる。
これによりドームのガラス壁に2か所穴が開けられたことで翼竜たちは次々と脱走し、パークに残された観光客やスタッフに襲いかかるという大惨事が発生。パークは大パニックに陥ってしまう。

更には、インドミナスの討伐を期して放たれた4頭のヴェロキラプトル(ブルー、エコー、デルタ、チャーリー)と意思疎通して服従させ、逆に人間たちを襲わせるという恐るべき荒業を披露。
討伐部隊を全滅させ、オーウェンたちを絶望的な状況に追いやった。この騒ぎの最中にチャーリーは、近くにいたオーウェンを襲うのをためらい、背後から飛んできた討伐隊のロケットランチャーで爆殺されてしまった。

※以下注意。この先ネタバレ有り








































































その後(ネタバレ注意)

終盤、パークのメインストリートにてラプトルたちが再びオーウェンの味方に付いた直後その場に出現し、ラプトルたちにもう1度オーウェンたちを襲うよう唆そうとするが、それをブルーに反抗され激怒。彼女を近くの建物に叩き飛ばして気絶させ、同じくこれに怒って反旗を翻し襲い掛かったデルタとエコーも殺害する。更に、ザックとグレイが隠れている小さな売店にオーウェンも隠れたのも見逃さず、腕を中に入れてオーウェンたちを引きずり出そうとした。

しかしそこへ、クレアの機転によって解放されたティラノサウルスのレクシィが出現、これと激突する。

レックス!!


序盤はレクシィの強力な顎による噛み付き攻撃に押されるも、戦いの中でキメラ恐竜としての真価を見せ始め、強力な前脚と鍵爪を巧みに使ってレクシィを戦闘不能に追い込む。
しかし、止めを刺そうとしたその時、意識を取り戻して突進してきたブルーに飛び掛かられる。しがみ付くブルーを振り解こうと暴れ回るが、その間にレクシィが体勢を立て直したことで形勢が逆転。2頭の猛攻を受け、建物や地面に叩き付けられながら湖エリアの縁へと追い詰められる。
既にほぼ全身が傷だらけになり、建物の鉄骨が身体に突き刺さった状態でもなお2頭に吠え掛かるが、この騒ぎと血の匂いに誘われ突如水中から飛び出したモササウルスに背後から首に喰らい付かれ、そのまま水中へと引きずり込まれて餌食となり遂に絶命した。

『美味しいとこだけいただきます!』



結論

人間の傲慢により与えられた力を思うがままに振るい、楽しんで生き物を虐殺するなど暴虐の限りを尽くしたインドミナスだったが、結局は人間と強い絆を持つ恐竜、そして大型肉食恐竜巨大な肉食海棲爬虫類という自然の力の前に遂に屈することとなった。
ただ、逆に言えばそれだけの要素が重ならなければインドミナスを止めることは不可能だったということであり(モササウルスも基本的に陸上を闊歩するインドミナスに干渉することは出来ず、モササウルスにインドミナスを襲わせるには湖エリアの縁へ追い詰めることが必須であった)、この怪物が如何に恐ろしい力を持っていたかは述べるまでもない。

結果的にではあるが、自分が好き放題に虐殺した多くの生き物たちと同じく「巨大で強力な生き物に倒された」という意味では、何とも皮肉末路であったと言える。

なお、特徴で述べた通り、今作のインドミナスはレクシィに匹敵する巨体でありながら、まだ成長途中の若い個体であった。もしインドミナスが完全に成長しきっていた場合、物語の流れとその結末はまた違ったものになっていたかもしれない。

余談とその真相

他の恐竜が古代の生き物を復活させ見世物に」というコンセプトで生み出されたのに対し、インドミナスは本当は実在しないキメラ恐竜であり、パークの「新たな恐竜創ってアトラクションの目玉にして儲けよう」という人間のエゴの極み(イアン・マルコム曰く、生命へのレイプ)で作られた。
第1作にて恐竜には刷り込みの習性が有ると説明されていたにも拘らず、卵の傍には誰一人居ない状況で生まれ、(オーウェンのラプトルは彼自身が誕生に立ち会っている)生き餌ではない肉の塊だけを与えられ、他者との関わりを脱走の瞬間まで持たぬままインドミナス自身も結局自分が何者なのかすらも分からないまま果てることとなった。

作中で披露した凶悪な能力や知能も、元を辿ればひたすら巨大で強力な肉食恐竜を追い求めたパークの経営者、科学者たちによって人工的に付与されたものである。このような経緯や末路を考えてみると、インドミナスもその生命を人間に弄ばれた被害者と言える。
画面に映る全員が吠えてるシーンは、キングコング vs バスタトサウルス・レックスを彷彿させる。

なお、1作目からの登場人物にして、インドミナスの創造者であるヘンリー・ウー博士は、『恐竜は軍事作戦に使用できる優れた「兵器」だ』と主張するインジェン社のヴィック・ホスキンスと密かに契約を交わし、その意に従って遺伝子操作を行っていた。
どうやら、アトラクションには不必要なはずの擬態能力や赤外線反射能力、そして圧倒的な知性と戦闘能力を持つ『怪物』としてインドミナスが誕生したのは、DNAの組み合わせによる偶然ではなく、最初から明確な目的があったようである。小説版ではこの辺りが明言されており、正にホスキンスの望む「殺戮マシーン」を体現してしまった存在である。

ゲーム版において

ゲーム「LEGOジュラシック・ワールド&ジュラシック・パーク」では、レゴ化してデフォルメされているものの、上記の活躍がほぼ再現されている。ただ、見た目がレゴだけにコミカルな描写もあり、ラストシーンではモササウルスの腹の中で他の犠牲者たちと一緒にトランプに興じていた。

関連イラスト

インドミナス・レックス_Indominus rex
indominus rex
Indominus Rex
インドミナスレックス予想図
インドミナス・レックス


擬人化

D-Rex
[恐竜娘 2/5] JRWのインドミナス・レックス
インドミナス・レックス 娘
ミナ子


インドミナスに限らず、レクシィやブルー、モササウルスなど作中に登場する古生物達は全てメスであるため、これらのイラストはある意味正しい。

その他


(一種のおふざけ)

関連タグ

ジュラシック・パーク ジュラシック・ワールド
恐竜 獣脚類 
遺伝子 DNA キメラ ハイブリッド
因果応報

ティラノサウルス ヴェロキラプトル ギガノトサウルス カルノタウルス ルゴプス マジュンガサウルス アベリサウルス テリジノサウルス コウイカ アマガエル- インドミナスはこの生物達のDNAを元に創られた。

アンキロサウルスアパトサウルスプテラノドンディモルフォドン - インドミナスの蛮行による主な被害者。

ティラノサウルス・レックス(レクシィ)ブルー(ジュラシック・ワールド)モササウルス - 結果としてだが、最終的にインドミナスを倒している。

スピノサウルス - 2001年公開の映画『ジュラシック・パークIII』で、今作のインドミナスのようにティラノサウルスのライバルとして登場している。

皆殺し虐殺 - インドミナスが施設から脱走した1番の理由、そして脱走後の最も大きな目的といっても過言ではない。

怪物-劇中インドミナスはこう呼ばれた 。

インドミナス最低だな - インドミナスが犯してきた行為に対する「この野郎最低だぞ!」などの批判的な言葉。もっとも、その最低な野郎であるインドミナスを創ったのは、他ならぬ人間である。

哀しき悪役 - 上記関連。そんな人間の都合に振り回されたインドミナスに対し、一部の者からは、同情の声も挙がっている。

pixivに投稿された作品 pixivで「インドミナス・レックス」のイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 524794

コメント