概要
和名は「曲竜」(きょくりゅう)。
背骨が弓なりになっていることからこう呼ばれ、一般によろい竜と呼ばれるこの仲間は「曲竜下目」と称される。
体長7〜10m。体重4〜7t。四肢はやや短く体高は余り高くないが、胴の幅が広い。
頭頂部と背中全体が,多角形の堅い骨板で形成された鎧(よろい)で覆われるのが特徴。故にアンキロサウルスとその近縁種を「鎧竜」(“がいりゅう”或いは“よろいりゅう”と読む)と呼ぶ事がある。
尾端には大きな骨塊を持ち、外敵に対してはこの尾を武器に戦ったと推測される。尻尾は骨化腱と呼ばれる強力な腱が張られており、しなやかにある程度は広範囲の攻撃が可能だったとされる。
本種の化石は未だ不完全で、部位によっては他種の復元を参考にしている。
ただ、2024年にはヘル・クリーク層から本種に限りなく近縁な恐竜の保存状態の良い化石が産出している。
実はごつい見た目に関わらずストレスで胃をやられていたという研究結果があるという話は有名だが、この話は論文としては出されておらず鵜呑みにしてはならないため注意が必要だ。
ゲームでの登場
古代王者恐竜キング
第3紀から登場したが、土属性最大なのに強さ1400と中堅層に置かれている。体に棘がないのが原因なのだろうか?
本作では体格や知名度が高かったりする恐竜でも「つよさ」が高位とは限らないようで、むしろ相応の扱いだったのはティラノサウルスやスピノサウルスなど少数派。
実際、ギガノトサウルスやアロサウルスもつよさ1400の中堅層に置かれているし、タルボサウルスやウエロサウルス(ウエルホサウルス)も各々の近縁種が高位なのを考えれば不当なくらい低い(1200/1000)。
※ステゴサウルスはつよさ1800、ティラノサウルスやスピノサウルスは2000
わざカードにおいても第4紀までは超わざのカードに描かれていないし、超アクト恐竜やスーパー恐竜などの特殊な恐竜にもなっておらず、実在する恐竜を扱っているにもかかわらず異例な程に冷遇されている。
- トリプルスラッシュカード仕様の恐竜カードはあるが、バーコードは通常版と同じ。同じような冷遇を受けた恐竜としてギガノトサウルスも挙げられる。
バトルタイプは第6紀まではこうげきタイプ、2007第1紀から2007第2紀はピンチタイプ、激闘!ザンジャークはカウンタータイプ、目覚めよ!新たなる力ではグーグータイプ。
DSゲーム「7つのちから」では唯一「アースバリア」を生み出せるため価値が上がった。アーケード版と違い、ダメージ1.3倍とそれなりの威力がある上に「50%の確率でバトル終了まで受けるダメージ半減の効果を得る」という強力な技なのだ。
サイカニアがやたらとレアで「ヘルアースクエイク」の技カードは入手難度が高いため、繋ぎやテクニック優先としても戦略的に活躍できる。
テレビアニメでは第9話に登場。地下鉄にカードが落ちており、工事によってカードに土が当たった事によって現れ、同じカプセルに入っていた「ビッグモールアタック」のわざカードを使っていた。
その後、第73話で宇宙海賊ザンジャークのザッパーの恐竜としても登場した。
ダイノキングバトル
こちらでは強さ900(古代王者恐竜キングにおける強さ1800相当)と高めに設定されている。必殺技コマンドはグー。
体色は、プレイヤー側なら赤色で相手側なら緑色になる。
ARK Survival Evolved
金属鉱石等の鉱石類の採取能力が高く、金属鉱石の保有分の重量を75%カットする。またアルゲンタヴィスに掴ませて近づけると重量の半分まで自動で攻撃、採取してくれるので、崖の中腹など足場がなく、乗って近づけない場所にある鉱石に対しても有効。
その他のフィクションにおいて
恐竜をテーマにした作品にはよく登場する。
ジュラシックパークシリーズ
ジュラシックパークⅢでは念願の初登場を果たすも、森を歩くだけとわずか10秒程度の出番に留まった(そもそもⅢ以降は植物食恐竜の出番自体が少ないのだが)。
しかし、ジュラシック・ワールドではそれが一転。
なんとインドミナス・レックス相手に鎧と尾のハンマーを駆使して奮戦するという大活躍を見せた。その後、この恐竜にひっくり返されて頭に噛み付かれて殺されたものの、意外な活躍に恐竜ファンは大いに沸いた。なにげにシリーズ初の植物食恐竜と肉食恐竜の戦闘が描写された場面でもある。
ディノアライブでは
長年登場が期待されたが、どっかの角竜や竜脚類の子供などの他の四足歩行恐竜に押され機会に恵まれなかった。しかも足の形が湿地での生息に適した作りになっているため難しいとの意見もあったが、2023年に行われる予定のディノサファリにて遂に実装が決定!!4/17の”恐竜の日"には公式サイトでビジュアルも公開された。
これにより暴君と3本角の猛竜との同時代三つ巴対決オマージュの実現もそう遠くないことが分かった。ただし元ネタはフリル長めなそっくりさんだが。
これについて、社長の金丸賀也氏は
「やっと今年、鎧竜の1種を完成させることができました。DINO-A-LIVEにとっては記念すべきことです。ぜひ、多種多様な恐竜たちの世界を、生き物の多様性の素晴らしさを体験していただければ幸いです。」
とコメントしている。
最強王図鑑フランチャイズでは
『恐竜最強王図鑑』にて初登場。ユタラプトル、スピノサウルスと敢闘を見せた。『異種最強王図鑑』ではオオエンマハンミョウ、アフリカゾウと敢闘したが、『恐竜タッグ最強王図鑑』ではギガノトサウルスを相手に惨敗に終わった。
アニメ版では13話にて初登場。氷原を舞台にパラケラテリウムと激突した際に、序盤は背の高さによって防戦一方だったものの、20tという巨体で偶然にも氷が割れたため、パラケラテリウムの顔に尾のコブを思いっ切りぶつけて倒している。
ちなみにこの戦いは意外にも1話以来となる恐竜の勝利に終わったバトルだった。
その後は27話にて登場。相手はティタノボア。
相手の巻き付き攻撃を早速喰らってしまうも、締め付けられる度に体のトゲが食い込んでしまい、逆にティタノボアにダメージが入る。その後慌てて離れた隙にハンマーの一撃を加え退散させるも、逃がさまい見た目に反して素早い動きでティタノボアを行き止まりに追い込んだ。が、再度ハンマー攻撃を仕掛けた際にティタノボアが尻尾の付け根を噛みついた挙げ句、そのまま背中を岩と接するように締め付ける事でダメージも無効されて敗北してしまった。
…が、流石にティタノボアも皮骨や胴体の太さで飲み込めなかった模様であり、すんでのところで解放されていたことが明らかになった。
ちなみに、大型の鎧竜は現代のリクガメのようにひっくり返されてしまうと起き上がるのが難しいという見解もある。そこを突かれてしまうと万事休すという意見もある。実際、敗退の時は全てひっくり返されて倒されている。
…が、先述の事から装甲がない腹側から締め上げたら地上であっても勝ち確だったと推察するファンもおり、それなのに磔にされる必要性が突っ込まれ、
「ジャンヌ・ダルクの最期」
というトンデモあだ名が爆誕してしまった。
もちろんこれは例のマンガのキャラのモデルの史実上の最期と絡めたものだったが、最強王図鑑ではアンキロサウルスが、魔女大戦ではジャンヌ・ダルクが最推しというユーザーがいたためそのユーザーの親友が考案したといういきさつがある。
…が、まぁ当然ながらそう深くつっこんではいけない。
ツッコむくらいであれば再登場の際に誰と戦うかを考えた方が得策というオチである。注意すべし。
スペシャル上映でも2つの試合がしっかりとプレイバックされた。
モチーフ・キャラクター
アンギラス(ゴジラシリーズ)※アンキロサウルスはアンギラスの学名として劇中では扱われているが、両者がまったく似てないことはよくネタにされる。
キョウリュウシアン・アンキドン-(獣電戦隊キョウリュウジャー)
リュウソウピンク・アンキローゼ-(騎士竜戦隊リュウソウジャー)