概要
全長9m、推定体重7t以上にもなる、非常に大型の角竜。
名前の意味は「貫いたトカゲ」だが、牡牛を意味する「toro」と混同されて「牡牛のトカゲ」と誤訳される文献もある。
現在2種が有効とされており、模式種のT.ラトゥスがアメリカ合衆国・モンタナ州やサウスダコタ州、ワイオミング州から、もう一つの種であるT.ユタエンシスがユタ州から見つかっている。他にも、トロサウルスらしき化石はアメリカのコロラド州やテキサス州、ニューメキシコ州、カナダのアルバータ州やサスカチュワン州からも見つかっている。
角竜の中でもひときわ長く伸びたフリルの縁にはあまり目立たない突起が並んでいる。フリルを含めた頭骨の長さは最大の個体で2.9mに達し、陸生動物の中では最大級とされている。
T.ラトゥスはトリケラトプスと同じ地層から見つかるが、数は圧倒的に少ない。化石は、ほとんどが頭骨に限られている。
トロサウルスはトリケラトプスなのか?
トロサウルスをトリケラトプスの老齢個体とする説が提唱されたこともあり、トリケラトプスという名前が消える!?と話題になった。しかしトリケラトプスの命名の方が2年早かったため、本当に統合されたら消えるのはトロサウルスの方。大体、論文のタイトルが「Torosaurus Marsh, 1891, is Triceratops Marsh, 1889 (Ceratopsidae: Chasmosaurinae): synonymy through ontogeny .」である。
インパクトの大きかったこの説だが、あまり学会での評判はよろしくない模様。上の説では「トロサウルスの化石は全て老齢個体」とされているが、何だかんだでトロサウルスの亜成体(成長の止まりきっていない、若い大人。高校生くらいのイメージ)がいくつか見つかっていたりする。目下、否定意見の方が強いようだ。
ちなみにトリケラトプスはフリルに穴がないのに対し、トロサウルスは穴が空いて軽量化されていた。というかほとんどの角竜はフリルに穴が空いているので、トリケラトプスの方が珍しい特徴なのだ。
フィクション
第6話「最期の時 白亜紀後期」にて登場。本作ではトリケラトプスよりも活躍している。
劇中では繁殖期における雄同士の争いや、ドロマエオサウルスとの攻防が描かれている。
第2巻に収録されている第9話「輪廻・後編」にて登場。劇中ではトリケラトプス達から「窓つき」という種族名で呼ばれている。
同作で作者の所十三氏は、フリルの1対の穴に皮膜が張っていたとする説に確証がないとして、敢えて皮膜を張っていない姿で復元している。
劇中では「トロス」の愛称で登場。『DINO2』とは異なりフリルに皮膜が張っていたという説は採用されているが、劇中ではピアスのように穴をあけて2丁の大砲を装備させた「砲竜」として使役されている。
第1紀から登場。フリルの穴がある部分には蛾のような目玉模様(?)がある。
強さ1600、必殺わざはグーの雷属性。トリケラトプス(チョキで1400)より格上だが、それでも控えめ。
第3紀までは超わざがグーの「ギガライディーン」しかなかったため、超必殺超わざを使える唯一の雷属性の恐竜だった。また稼働当初では「ギガライディーン」のカードにも描かれた。
ショルダーネームは「長大な盾」。これはフリルの大きさから決められており、カードの解説にも「頭の大きさは2メートルを超える」とある。実際は3m近く、実際のゲームでもそれくらい大きく描かれているが。
※トリケラトプスやペンタケラトプスでもフリル込みなら2m越え。
バトルタイプは第6紀までと「7つのちから」ではこうげきタイプ、2007第4紀から2007第4紀+ではゆうきタイプ、激闘!ザンジャークではそっこうタイプ。目覚めよ!新たなる力ではスーパー恐竜が登場した。
「7つのちから」ではパキリノサウルス共々南ダストヒルズで発掘できるが、確率はかなり低く、他に入手手段がない。
テレビアニメでは第29話に登場。カードにランプの火花が当たった事によりわざカードの「ギガライディーン」を覚えた状態でケニアに現れた。同じ角竜どうしガブとも仲良くなり、アクト団戦で共闘した。その後第36話にもリュウタの夢にも表れた。