概要
アメリカ・ユタ州のカイパロウィッツ層から発見され2010年に命名されたユタケラトプスは、「ユタ州の角のある顔」を意味する。カスモサウルス亜科の角竜で、全長は4.5~7メートル程であった。
この角竜の特徴は、側方に張り出した短い目の上の角と、フリルの側方の縁に発達している三角形の縁後頭骨だ。最新の系統解析の結果、カスモサウルス亜科の中でもニューメキシコ州に生息したペンタケラトプスに近縁であることが判明した。
大きさの異なる個体がまとまって発見されたことから、単独行動が多かったとされるカスモサウルス亜科の角竜としては珍しく、群れをなして行動していた可能性が高い。群れで行動することで、テラトフォネウスなどの肉食恐竜から身を守っていたのだろう。