概要
コスモケラトプスはアメリカ・ユタ州のカイパロウィッツ層から発見され、2010年に命名された角竜である。カスモサウルス亜科の角竜で、全長は4メートル程度だった。
この角竜の最大の特徴は、その角である。「飾り立てた角のある顔」を意味する名前のとおり、目の上の二本の角と鼻の上の角に加え、フリルの上部には10本の角が生え、合計15本の角を持っていたのだ。しかしこの角はどれも武器とは言い難いものだった。まず目の上の角は近縁種のトリケラトプスとは違って完全に横方向に向かって伸びており、鼻の角もアルバータケラトプスのようなコブになっていて、フリルの10本の角は下に向かって垂れ下がっていた。これらの特徴からコスモケラトプスの角は武器ではなく、ライバルや異性へのディスプレイに用いていたと多くの研究者は考えている。