テラトフォネウス
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てらとふぉねうす
白亜紀後期の北米に生息していたティラノサウルス科の獣脚類である。
ユタ州のカイパロウィッツ累層から化石が発見され、2011年に命名されたティラノサウルス科の獣脚類。学名テラトフォネウス・カリーイとは、共存した植物食恐竜からは非常に恐ろしい存在であっただろうという事と、カナダを代表する古生物学者フィリップ・カリー氏に由来して、「カリー氏の怪物のような殺戮者」を意味する。
共存していた植物食恐竜にはコスモケラトプス、ユタケラトプス、ナストケラトプスがおり、これらの恐竜たちにはまさに怪物のような存在だっただろう。
2013年の系統解析ではダスプレトサウルスよりもティラノサウルスに近縁だと考えられたが、2016年の系統解析ではダスプレトサウルスよりもティラノサウルスとは遠縁で、アラスカ産のナヌークサウルスに近縁だったという説が出された。
日本国内の恐竜展でも何度か復元骨格が展示されたが、この標本は亜成体のもので、全長は6メートル程である(成体は7~9メートル程だったと推測される)。
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