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チエンジョウサウルス

ちえんじょうさうるす

白亜紀後期の中国に棲息していたティラノサウルス類で、通称「ピノキオ・レックス」。キアンゾウサウルスとも。
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データ編集

中国南部に広がる白亜紀後期の地層・南雄層から発見され、2014年に命名されたティラノサウルス科の獣脚類。学名は化石の産出した江西省の贛州に由来して「中国・贛州産の爬虫類」を意味するチエンジョウサウルス・シネンシス(Qianzhousaurus sinensis)

なおこの学名の綴りから、日本国内では一般にキアンゾウサウルスと呼ばれることが多く、Wikipediaやナショナルジオグラフィックなどはこちらを採用している。なお、チエンジョウサウルス表記の方が中国語発音に近い。


記載論文においては全長6.3m・体重757kgと推定されたが、2019年の論文では最大全長7.5〜9m・体重1tに達したともされる。体型は他のティラノサウルス科と比べると華奢で、大型種の幼体に似ていた。ティラノサウルス科の中でも、アリオラムスとともにアリオラムス族(Alioramini)を構成する。


本種の最大の特徴は、高さ25㎝・幅20㎝・長さ90㎝に達する口吻である。同じように長い口吻を持つティラノサウルス科はそれまでアリオラムスしか確認されておらず、いずれも亜成体のものだったことから、アリオラムスのそれは幼体の特徴とする説もあった。

だがチエンジョウサウルスの骨格は明らかに成体のものとみられ、この長い口吻は成体の特徴であることが判明した。2022年の頭蓋解剖学の研究においては、ティラノサウルス科に見られる“二次変態”を経験しなかった可能性が指摘されている。


同じ地層からはコリトラプトルなどのオヴィラプトロサウルス類竜脚類が発見されているが、本種は口吻が細長いことから、同時期のアジアに生息したタルボサウルスズケンティラヌスとは異なり、オヴィラプトロサウルス類などの小型恐竜または魚などの小型動物を捕食していたと思われる。


フィクションにおいて編集

ジュラシックパークシリーズ編集

近年になって命名されたばかりの新種のため、映画への登場や劇中での言及はないが、ゲーム『ジュラシック・ワールド・エヴォリューション』の第2作目に登場。

おまえなんでいるんだよ

コンプソグナトゥスマジュンガサウルスとの相性が比較的良い。


太古の地球から~よみがえる恐竜たち~編集

第5話「森の恐竜たち」にて登場する。

劇中では秋の実りを堪能するコリトラプトルを狙う姿が描かれた。


関連タグ編集

獣脚類 ティラノサウルス科 アリオラムス

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