概要
アフリカ・マダガスカルで発見されたアベリサウルス科の獣脚類。かつては全長7~9mとされていたが、近年は5.6m・推定体重1.1t程度に下方修正された。
歴史
19世紀にフランス軍がマダガスカルを侵略したときに発見したが、部分的な化石のため長い間謎の恐竜だった。しかし最近発見された「マジュンガトルス」と同種であると判明し、先に命名されていたマジュンガサウルスの名が残った。
元々「マジュンガサウルス」とされていた標本は下顎の一部や尻尾の骨など限られていたが、「マジュンガトルスとしては」ほぼ全身の骨格が発見されており、アベリサウルス科の中でも研究が進んだ種となっている。
特徴
がっしりした体格だが短足で、前足もティラノサウルス以上の短さ。でも首だけは長め。
盛り上がった頭頂部には短い一本角が生えているが、当初はゴンドワナ唯一の堅頭竜類と考えられていた(堅頭竜はアメリカと東アジアに分布し、それ以外の地域にはいなかった)。
マジュンガサウルスの後肢が短いことから、近縁であるカルノタウルス(膝から下がほとんど発見されておらず、推定で復元された結果割と長めの脚になっている)も短足であった可能性が指摘されるようになったが、カルノタウルスや南米産のアベリサウルス類の後肢がそこそこ長かったのは事実のようだ。
体格故にあまり速くは走れず、獲物を追いかけて仕留めるのは無理だったように見えるが、共存した植物食恐竜はラペトサウルスなど動きの鈍い竜脚類が殆どだったので、あまりスピードは必要なかったのかもしれない。
なお、本種の研究からアベリサウルス科の顎は獲物を長時間噛み続けるのに適していた事が分かった。また、最初に確実な共食いの証拠が確認された恐竜でもある。
古代王者恐竜キング
2007第4紀から登場。必殺わざはグー、風属性。強さは1800とかなり高いが、カルノタウルスはつよさ2000。
ちなみに本作に出演したアベリサウルス科のうち、炎属性として登場したのはラジャサウルスとアベリサウルスの2種類である。
ショルダーネームは「南海の魔獣」。魔獣というのは発掘地とそれに伴って付けられた「マジュンガ」と発音が似ていたためだと思われるが、それ以外にも共食いの証拠が確認されたことから高い凶暴性を思わせるためでもあるかもしれない。
バトルタイプは2007第4紀+まではとつげきタイプ、激闘!ザンジャークではカウンタータイプ。
目覚めよ!新たなる力ではスーパー恐竜も登場した。スーパー恐竜が実装された最初の風属性の恐竜にあたる。
「赤い恐竜のたまご」や「アフリカの恐竜のたまご」使用時に出てくる事もある。
テレビアニメでは第52話に宇宙海賊ザンジャークのザッパーの恐竜として登場。わざカードは「カゲロウ」を使っていた。